![]() 1997年のゴールデンウィークからオオクワガタの飼育を始め、夢の♂80mm育成を 目指して飼育しています。当初は福岡産のみの飼育でしたが、採集したり購入したり して今ではすべて採集データ付き個体を種親とした福岡産・佐賀産・熊本産を飼育し ています。大きくなるかどうかはまず血統が最重要因子となります。 2002〜2003年 2000年冬に材割採集した佐賀産ペア幼虫の飼育 2000〜2002年 良血統を探すために6系統の幼虫を飼育中でしたが・・ 1999〜2000年 熊本で採集した謎の幼虫たちの飼育 1998〜1999年 初めての菌床ビン飼育で♂77mm育成に成功 1997〜1998年 初めて羽化させたオオクワガタ♂52mm 飼育中のオオクワガタ写真集 -------------------------------------------- Copyright(C) 1997-2002 21ookuwa All rights reserved. |
オオクワガタ飼育報告 2002〜2003年 −自分で採集した佐賀産の幼虫を飼育− |
2000年12月3日にに福岡県のオオクワガタ名人「K師匠」と共に採集した佐賀産幼虫の羽化 個体のペアを種親(♂61mm×♀41mmと40mm)として産まれた幼虫を飼育中です。 ★飼育報告はこちら★ (10月3日更新) ![]() 手前側には74mm台の♂2頭を飼育、奥側に佐賀産F0♂♀をペアリング飼育中。 |
オオクワガタ飼育報告 2000〜2002年 −良血統を探すために6系統の幼虫を飼育−(途中中断) |
2000年の春から夏に下記飼育ペア群から産まれた幼虫を育てていましたが、秋に仕事で転勤と なったため幼虫を全部いろんな人にあげてしまいました。よって2001年春の羽化個体はなしです。 また2001年の夏は幼虫を産ませていないため2002年春の個体も飼育していません。 <九州産> ★九州産Aシリーズ(種親 傷太♂77mm×♀48mm) 共にその兄弟すべてが26g以上に育った個体同士のペアリング。♀は山口県のU氏からの里子。 ★九州産Bシリーズ(種親 傷太♂77mm×♀48mm) 傷太姉♀と佐賀産♂から産まれた♀とでペアリング。 <熊本産> ★熊本県菊池郡○○産シリーズ(F1)(種親 ♂69mm×♀44mm) 種親は♂♀ともに材割採集した幼虫が羽化した個体(F0)。採集データあり。 <福岡産> ★福岡県久留米市産シリーズ(F1)(種親 ♂61mm×♀42mm) 種親は♂♀ともに材割・樹液採集した天然個体(F0)。採集データあり。 ★福岡県三潴郡産シリーズ(F1)(種親 ♂58mm×♀46.5mm) 種親は♂♀ともに樹液採集・材割した天然個体(F0)。採集データあり。 <佐賀産> ★佐賀県三養基郡○○町産Aシリーズ(F1)(種親 ♂62mm×♀44.5mm) 種親は♂♀ともに材割採集した天然個体(F0)。採集データあり。 ★佐賀県三養基郡○○町産Bシリーズ(F1)(種親 ♂58mm×♀41.5mm) 種親は♂♀ともに材割採集した天然個体(F0)。採集データあり。佐賀産Aシリーズと同町。 ★佐賀県三養基郡○○町産Wシリーズ(種親 ♂73mm×♀46mm) 佐賀産A・Bシリーズとは別町。種親はF2。採集データなし。来年ペアリング予定。 |
オオクワガタ飼育報告 1999〜2000年 −熊本で採集した謎の幼虫たちの飼育− |
●はじめに 昨年(1998年)夏に孵化した幼虫を菌床ビンで飼育し、♂76.7mmを最高に♂75mmオーバー を3頭飼育することができ(まだ1頭は幼虫のまま)大変満足のいく結果であった。ただ、28g程度 になった幼虫をうまく蛹化できなかったという課題が残った。 そこで今年は、大きくなった幼虫をうまく蛹化させるために@温度設定のできる温室で飼育する、 より大きな個体育成のためにA良血統個体群同士の掛け合わせから産まれた幼虫を飼育する、 ことにした。 ●飼育方法と結果 福岡産♂76.7mm×九州産♀48.0mm 1999年7月、福岡産♂64mm×♀44mmから産まれた5月羽化の♂76.7mmの傷太と山口 県のU氏から頂いた福岡産と佐賀産のハイブリッド個体の♀48.0mmとのペアリングを開始した (福岡と佐賀といっても採集地は500mも離れていない)。 この♂♀は、ともにその兄弟のすべてが26g以上、平均27.5g以上にまで育った個体群の中の 1頭で、♂♀ともに大きくなり易い良血統個体だと考えている。当初は♂♀ともに大型なため成熟 するのに半年はかかるだろうと思い、今年の産卵は諦めていたが、9月に入り♂♀ともに餌を食べ 活動をするようになったので、これなら産卵できる!と半分無理矢理に、交尾し易いように小ケー スに移したり、カブトムシの幼虫を餌として与えたりしたところ、10月に入ってすぐに産卵を開始し 10月10日に卵4個を取り出すことが出来た(その後は気温の関係で産卵はしなかった)。 ![]() ![]() 割り出した卵は別容器にて10月17日〜18日に無事孵化した。その1週間後の10月24日に孵 化した初齢幼虫4頭を菌床ビン(900cc)に投入し、その後温室にて25℃前後で飼育を開始した。 孵化後1週間では早すぎると思われるかもしれないが、写真の通り、すでに幼虫は餌を食べ脱糞 もしており、十分菌床内で生きていけると判断した。またこの時期、つまりなるべく早く菌床飼育を する(いい餌を食べさせる)方が大きくなると考えている。ただし、菌が活発すぎると菌にまかれて死 亡する率が高く注意が必要である。 ![]() ![]() 孵化からちょうど1週間後の初齢幼虫たち(左は割り箸) 菌床ビンに投入して49日後の12月11日に2本目(♂1500cc、♀900cc)へ交換した。4頭のう ち3頭が♀であり、餌交換時の体重は順にFH1:11g、FH2:10g、FH3:10g、FH4:15gであ った。 その後1月15日にFH4(♂)の餌交換(体重は22g)、2月16日にFH1(♀)の餌交換(体重11g)、 4月11日にFH4(♂)の餌交換(体重23g)を実施した。4月に入りFH1・FH2・FH3の3♀が、5月 25日にFH4(♂)が蛹化した。しかし残念ながら、♂のFH4は菌床ビンの底に蛹室を作ったため私 の判断ミスで結果的に羽化不全で死亡させてしまった。3頭の♀はそれぞれ48mm、45mm、 43mmで羽化した。 ●考察 種親♂も種親♀もともにその兄弟が26g以上という良血統同士のペアリングではあったが最終的 な幼虫体重、羽化サイズともに全く満足のいく結果とはならなかった。ただ今回は、飼育頭数が4 頭(特に♂は1頭のみ)と少なく、また孵化時期が10月中旬ということもあり、この結果からだけで は良血統同士のペアリングが失敗したとは言いきれない。また、最近兄弟同士のペアリング(イン ブリーディング)による個体の方が大型化しやすいという結果も出ており、再度孵化・成長時期を考 慮して最低10頭以上による飼育を実施し検討するべきだと考えている。 ●その他 1999年8月下旬、期待していた良血統同士のペアリングがうまくいかず、このままでは今年飼育 する幼虫が全くいない状況となるためそれは寂しいなということで、クワガタ飼育の先輩であるW 氏にお願いして佐賀産幼虫を分けてもらった。飼育途中の経過は省くが、最終的に♂73mm、 ♀48mmが最高サイズで羽化した(ただ76mm前後の個体が羽化不全で死亡。途中プレゼント した幼虫は♂74mmや♂72mmで羽化したそうです)。また現在、2月16日の餌交換時23gと 30gだった幼虫が未だ幼虫でいます。 ![]() 佐賀産幼虫♂30g(2/16) 1998年7月に孵化した幼虫が蛹化せずにいたが、99年11月に最高31gまで成長した後、 2000年5月に最終的に蛹化することなく死亡した。幼虫期間は実に23ヶ月間に及ぶ。 1999年10月に熊本県で台風で倒れたクヌギの立ち枯れ部分から謎の幼虫を9頭採集したが、 5頭がオオクワガタであった(♂:69mm、65mm、60mm、♀:44mm、未だ1頭幼虫)。 天然熊本産オオクワガタをゲットすることができたことは大変うれしかった。一緒に採集した仲間 に感謝したい。 |
オオクワガタ飼育報告 1998〜1999年 −初めての菌床ビン飼育で♂77mm育成に成功− |
●飼育方法 98年5月に福岡産オオクワガタ(F1)♂64mm×♀44mmのペアリングを開始し、6月下 旬より材割をして初齢幼虫及び卵を採取した。初齢幼虫は直ちに菌床ビンへ、卵は別容器で孵 化させ、孵化した初齢幼虫を菌床ビンへ投入した。菌床ビンへ投入した幼虫は全部で14頭(途 中2頭を里子に出した)で、投入期間は6月下旬から7月中旬である。 ![]() ![]() オオクワガタの卵 孵化後の初齢幼虫 3種類使用した(1本目と2本目と3・4本目で別々)。7〜9月はクーラーによる温度(25℃)管理。 10〜11月は室温(23〜26℃)管理。12月〜4月は自作温室による温度(25℃)管理。5〜6月 は再び室温で管理した。 ![]() ![]() 蛹室を作り始めた♀幼虫 900cc菌床ビン ●飼育結果 雌雄の判別は1回目(2本目へ)の交換時に確認できた。♂6頭、♀6頭であった。 羽化個体のサイズ ♀は1月下旬〜3月にすべて羽化(サイズ測定は羽化後1〜3ヶ月後に測定) 46.0、47.5、47.5、47.5、48.0、48.0mm ♂は5月上旬〜7月に羽化(サイズ測定は羽化後2週間〜2ヶ月後に測定) 73.5、74.0、75.0、76.0、76.7mm、幼虫1頭(5月餌換え時29g) 途中死亡及び羽化不全は♂♀ともに無し。 ![]() ![]() 巨大幼虫♂28g 前の家での飼育棚 ●考察及び課題 <♀について> ♀は特に大きさを期待していなかったため、3本目(450cc)への交換後、菌床ビンがボロボロで 幼虫がもがき苦しんでいてもそのまま放置し、無理矢理蛹化させた。そのため体重が13g前後 あったものも縮み、結果的に46〜48mmと平凡なサイズとなった。もう1回餌交換をして蛹化さ せれば49mmや50mmも羽化させることができたのではないかと思っている。しかしどの個体 も太く丸みがあったので十分満足のいく結果であった。 ![]() 傷太76.7mmと♀48mm 菌床ビン飼育は今回が始めてであったが、温度管理のおかげか幼虫は順調に育ち、一時は最 終測定体重が26・27・27・28・28・(29g)までいった。ここまで育ってくれればすべて75mm オーバーで羽化させることも可能ではあったが、実現しなかった。失敗の原因はそこまで育っ た幼虫をその状態でうまく蛹化させることができなかったためである。ちょうど12月下旬か ら1月上旬にかけて最後の菌床ビン交換をした。これで蛹化するだろうと思っていたが、温度が 25℃でかつ定温状態であったことや幼虫があまりにも巨大であったためかすぐに蛹化しなかっ た。そして3月頃菌床ビンが劣化し、幼虫も動き回り始め、交換した方がいいのかなと思ったが @ここで交換してしまうとその影響で縮んでしまうのではないかという不安、 A幼虫が菌床ビン内を暴れるのは蛹化前のいつもの行動であると思ったこと、 B引越しや結婚式等で大変忙しくクワガタどころではなかったこと これらの理由でしばらく放置し続けていたため、数頭の幼虫(26・27・28g)が菌床ビン内を暴れ 続け幼虫は23〜25gまで縮んでしまった。結局、無添加未発酵マットに移し替え蛹化させるは めになってしまった。これらの幼虫は最終的に73.5、74.0、75.0mmで羽化した。この菌床ビ ンがボロボロになった時に暴れずに蛹化した幼虫(27g)が傷太で現在76.7mm、また暴れず蛹 化もせずじっとしていた残りの2頭のうち1頭(28g)は76.0mmで羽化し(ちょっと期待外れ)、もう 1頭はまだ幼虫(29g)でいる。体重の割にサイズが伸びていないのは、どの個体も太く丸みがあ るため長さよりも太さの方に傾いたのではないかと思う。 ![]() ![]() 菌床ビン飼育はやはり温度管理が大変重要であると認識した。また初めてにも関わらず75mm オーバーが3頭飼育できた(6頭中幼虫含め4頭))ことは大変満足できたが、大きく育てた幼虫を いかに縮まさずに蛹化させるかという課題が残った。 |
オオクワガタ飼育報告 1997〜1998年 −初めて羽化させたオオクワガタ♂52mm− |
1997年5月4日、ジュングリアンハムスターの餌を買いに近くのペットショップ屋「24℃」へ行
った。店内を歩いているとレジ近くの陳列棚に、昔デパートなどで1頭数十万円というとてつもな い値段で売られていたオオクワガタの幼虫が売っていた。 なんと「1頭4980円!」。
昆虫や生き物に全く興味がない人にとっては、気持ち悪いただの芋虫1頭がなぜ4980円もす
るの?、ましてやなぜそんなものに高いお金を出して買ったりするの?と不思議に思われるか もしれないが、幼少の時代、朝から晩まで昆虫を捕まえて遊んでいた筆者にとっては高嶺の花 であった憧れのオオクワガタがたったの4980円で売られているなんて夢のようなことだった。 当然すぐに購入した。ただし1頭だけ。というのも幼少の頃からまともにクワガタの幼虫を無事に 羽化させたことがなかったため、また死なせてはもったいないと思ったからだ。しかし、一晩その 幼虫を眺めていると、「もし無事に羽化することが出来たとしても♂か♀のどちらかだ。せっかく だから♂と♀のペアの方がいい、2頭買えば♂と♀になるかもしれない」と、今思えばとても恥 ずかしく幼稚で安易な理由で、次の日にもう1頭買いに行った。当時はまだオオクワガタについ ての知識は全くと言っていいほどなく、その幼虫が♂なのか♀なのか全くわからなかった(今で はお尻の卵巣の有無でほぼ雌雄の判別ができる)ので、 2頭買ってきてもそれが♂と♀のペ アとは限らなかった。私はこれがきっかけで幼少時代の昆虫熱がよみがえり、クワガタ飼育へ 填っていった。 ![]() −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
クヌギやナラなどの落葉広葉樹の朽ち木を粉砕した木屑(マット)を詰め込んだ透明プラスチック の円筒容器の中に幼虫が1頭入っているのだが、普段は何もしなくていい。ただ幼虫がそのマ ットを一生懸命食べて大きくなるのを待つだけだ。つまり飼育といってもとても退屈なのだ。 当然、幼虫は玄関でほったらかしの状態になる。ただオオクワガタについての興味はどんどん 増していき飼育方法や生態についてもっと知りたくなった。図書館に行き図鑑を調べたりした。 図書館に行くのも学生以来であったが、そこの雑誌コーナーで「月刊むし」というなんともマニ アックな昆虫誌を見つけた。私は先ほど述べたように幼少の頃から昆虫をはじめいろんな生き 物に興味を持っていたため、鹿児島大学で水産生物化学を学んでいた頃もよく図書館に通い 生物・科学系の雑誌や書籍には目を通してきたが、大学の図書館にも鹿児島市立図書館にも こんな雑誌は置いていなかった。さずが九州は最大都市福岡の市立図書館である。興味津々 ![]() にページをめくっていって私はさらに驚いた。雑誌の巻末になんとオオクワガタの販売を中心と
したお店の広告が数ぺージも載っていた。世の中はすでにオオクワガタの飼育販売が経済 活動として成り立っていたのだ。成虫の販売、マットの販売、マットに添加する栄養素の販売 産卵木の販売等。私はその日、図書館で「月刊むし」の最新号のみならず、クワガタ特にオオ クワガタの飼育についての記事が紹介してあるバックナンバーを全部読みあさって自宅に帰っ た。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 「月刊むし」を読むことによってある程度オオクワガタの知識を得ることができた。それによると、 幼虫をクヌギなどの朽ち木で育てる(材飼育)と太く大きな個体になるらしい。オオクワガタは名 前の通り、日本では一番大きなクワガタであり、大きくなればなるほど迫力もありかっこよく、ま たその価値も高くなる。私はせっかく飼育するのであれば少しでも大きく育てたいという思いか ら、早速椎茸栽培に使われた後のホダ木を購入し、2頭のうち1頭を材飼育した。ただ材飼育を すると幼虫は木の中に入っていくため、透明な容器で飼育していたときとは違い中の幼虫の様 子が全くわからない。案の定材飼育した幼虫は玄関の棚の中でほったらかしの状態となった。 オオクワガタの知識も豊富になった8月初旬、材飼育していた幼虫がどうなったか知りたくて材 を割って中の様子を確認することにした。材を手にするとボロボロのせいかとても柔らかい。 ![]() そのため材は簡単に真っ二つに割ることができた。どのくらい大きくなっているのだろうかという 期待ともしかしたら死んでいるのではないかという不安な気持ちで材の中を見た。黒い固まりが 材からマットに転がり落ちた。私は一瞬死んで黒くなった幼虫が落ちたと思ったがその黒い固ま りは動いている。「あっ、羽化している...」。そう幼虫はすでに羽化していたのだ。不安な気 持ちは吹っ飛び、喜びと感激で興奮した。夢にまで見たあのオオクワガタの成虫である。それも オス。羽化して間もないのだろう、まだ全体的に体が赤茶色である。オオクワガタの知識をかな り得ていた私にはそれが決して大きな個体ではないことがわかったが、初めて見るその52mm のオオクワガタはとても大きく見えた。 |
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