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「大山弥山禅定」 ・だいせんみせんぜんじょう |
大山の開山は、養老年間(8世紀)の頃、金蓮上人(きんれんしょうにん)(島根県玉造の出)とされる。上人は金色の狼に導かれて、この地にたどり着き開山したと伝承される。 ある時代には、「大神山」(おおがみやま)と呼ばれた時代もあるらしい。 その後、9世紀頃になると、仏教の天台宗(てんだいしゅう)と結びつき、山岳仏教の霊場として発展し、聖地・「伯耆の国の大山寺」(寺院)としてあがめられた。修行の一つとして回峰行(かいほうぎょう)がある。その回峰行の一つを「大山弥山禅定」と呼ぶ。近世においては、地蔵信仰(じぞうしんこう)と結びつき繁栄した。 大山寺周辺には、仏教に由来する、地名、三鈷峰(さんこほう)、天狗ガ峰(てんぐがみね)、豪円山(ごうえんざん)、宝珠山(ほうじゅやま)、行者谷(ぎょうじゃだに)などや、中門院(ちゅうもんいん)跡などの寺院史跡が今に残る。 家族連れで歩ける大山寺起点の史跡巡りの散策コースなどもある。 大山における「弥山」(みせん)とは、東西に延びる大山稜線部の西端に位置する頂を指す(現在の1.709m地点)。仏教語・須弥山(しゅみせん)の略語。「須弥」とは、仏教語で宇宙の中心をさす。 |