トップ200のうち1位から30位の紹介です。
順位
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タイトル
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1 |
2001年宇宙の旅 (1968) |
![]() キューブリックの作品は、音楽に特徴があります。「時計仕掛けのオレンジ」での「雨に唄えば」とベートーベンの「交響曲9番」、「シャイニング」でのベルリオーズの「幻想交響曲」のフーガや一番最後に流れるオールディーズ風の音楽、「アイズワイドシャット」でのブルース(「バッド・バッド・シング」)や儀式の時の音楽など、映像と物語のムードや登場人物の心境に絶妙にマッチした曲を使います。そう言えば、「フルメタル・ジャケット」の最後にアメリカ兵士が高らかに歌う「ミッキーマウス」も最高でした。 この映画では、R.シュトラウスの「ツァラトッストラはかく語りき」が印象的に使われています。宇宙船が飛んでいるシーンで使われる「美しく青きドナウ」もたいへん映像にマッチしています。 映画はほぼ全編特撮で撮られていますが、1968年当時とても考えられなかった技術です。撮影に参加したメンバーが「まるで物理の実験室のようだった。」と回想しているのを読んだことがあります。宇宙船のシーンはもちろんですが、人間になる直前の猿のシーンなども初めて見た時は、とてもぬいぐるみと撮影セットに見えませんでした。また、無重力状態というものもこの時初めて見たと思います。
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2 |
ブルースブラザース (1980) |
![]() 昔の婚約者(結婚式の当日すっぽかした。)が出てきたり、ネオナチやカントリーバンドのメンバーに狙われたり、いろいろと複線がからみます。また、この映画は、音楽がすばらしい。全編リズム・アンド・ブルースやソウル系の曲がかかります。1曲目の"She caught the Katy"で、ぐっときますが、なんとジョン・ベルーシが歌っています。彼は、まん丸の体型でバクテンをしたり踊ったりと意外な動きをしますが、歌もうまい。他に、アレサ・フランクリン、レイ・チャールズなども歌っています。 当時、スターウォーズのお姫様で有名だったキャリー・フィッシャーが謎の女性で出てきます。これがまた、なかなかすごい。ツィギー(昔ミニスカートで有名だった。)も出てきます。また、若き日のスピルバーグもちょこっと出てきます。 コンサートが終わって、納税事務所まで車でぶっ飛ばしますが、これが、痛快。シカゴの高架の下をすごいスピードでとばすシーンは、目が回りそうです。 |
3 |
アマデウス (1984) |
![]() 天才モーツァルトの話ですが、遊び好き、女好きで下品な笑いの粗野な人物として描かれています。(まじめなモーツァルトファンの間では、この映画の評価は低いようです。)が、天才というのは、常人の感覚から大きくずれているものであって、例えば、彼の手紙などを読むと、結構こんな人物だったのでは、と納得してしまいます。 サリエリという音楽家がいて、昔からモーツァルトは彼に毒殺された、という噂があったそうです。その話を映画化したものです。
全編にモーツァルトの音楽が流れます。以前は、モーツァルトはほとんど持っていませんでしたが、この映画でファンになり、いろいろと買い込みました。特に5枚のオペラのレーザー・ディスクは、我が家の家宝の一つです。最後のクレジットの時に流れる、ピアノ協奏曲20番の2楽章はいいですね。こんなメロディを作ることができるのは、彼だけですね。映画館で初めて聞いた時、感動してしまいました。 |
4 |
潮風のいたずら (1987) |
![]() ビデオで持っています。何度も見ていますが、いつ見ても涙ぐんでしまうシーンが二つあります。一つは、ゴールディ・ホーンが記憶を取り戻して去っていく時に、子供たちが、「お母さん!」と車を追いかけていくところ。もう一つは、やはり「キャロリーナ!」のシーンでしょう。最後にカート・ラッセルの「君は、多分なんでも持っているけど、プレゼントは、何がいいかな?」という質問のゴールディの答、映画の最後のせりふがオシャレです。 この映画で競演したせいかどうか知りませんが、二人は結婚して子供が二人いるそうです。が、最近知ったのですが、結婚はしていないようで、二人のプロフィールを見るとパートナーとなっています。 原題は、"Overboard"です。船から落ちて、というような感じでしょうか?実際彼女は2回落ちます。ちなみにWeb版の英辞郎でひくとなんと「潮風のいたずら」と出てきます。 |
5 |
愛と哀しみの果て (1985) |
![]() カレンをメリル・ストリープ、デニスをロバート・レッドフォード、監督は、シドニー・ポラックです。このころのメリル・ストリープが一番きれいだったかもしれません。原題は、"Out of Africa"です。邦題は、ちょっと意味不明です。"Out of Africa"というつもりで見た方がいいですね。
アフリカの風景がたいへん壮大で美しい。一番印象的なところは、カレンに物語を話してほしいと頼むところで、出だしをデニスが話します。「昔、チェン・ワンという流れ者の中国人がいた。ライム・ハウスに住み、シャーリーという娘を知っていた。」この話を受けて、カレンが物語を始めます。 |
6 |
パルプフィクション (1994) |
この映画は、素晴らしい。歴史に残る映画かもしれません。4つくらいの物語をバラバラにして、時系列を入れ替えて物語が進みます。ストーリーもかなり奇想天外です。意外な出来事がこれでもか、これでもか、と起こります。 タランティーノの作品です。当時30か31歳くらいです。こんな映画を作ったら、これ一本で彼の才能を使い尽くしたのでしょう。ジョン・トラボルタが出ています。彼は、この映画で復活したと思います。やくざのボスの愛人役でユマ・サーマンが出ています。彼女もたいへんいい感じです。髪型といい、目つきといい良い雰囲気です。ジョン・トラボルタの相棒にサミュエル・L・ジャクソン、八百長ボクサーにブルース・ウィルスが出ています。このような豪華な配役で、このような映画をやるというのも痛快です。 サミュエル・L・ジャクソンが、いろいろな場面で、エゼキエル25章17節を暗唱します。心悪しきもの、心正しきもの、羊飼いがこの映画のキーワードかもしれません。 映画は銃弾と血しぶきが飛び交い、4文字言葉連発のダーティで暴力的です。が、見終わると結構オシャレな印象が残ります。 |
7 |
マスク (1985) |
![]() 感動の名作です。 |
8 |
ストレンジャーザンパラダイス (1984) | この映画を初めて見た時は、びっくりしました。すごい映画です。1分半のカットが60ヶつないであります。ただ、ゴダールの映画と一緒でどうすごいか、ちょっと説明しにくい。輝度の強いモノクロの映画で、物語が淡々と進みます。映像と音を受け入れながら感覚で楽しむ映画です。監督はジム・ジャームッシュで、彼もこの映画一本で才能を使い尽くしたかもしれません。 |
9 |
帰郷 (1978) |
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高校の時チア・リーダーをやっていて、卒業アルバムの「無人島に行く時に持っていくものは?」の答えが「夫」というサリーは、海兵隊の夫の従順な妻でした。夫がベトナムに行ったあと、傷病兵の病院でボランティアをやり、高校の同級生のルークに出会い、彼とのつきあいや友人の弟の自殺などを通して、変わっていきます。(見た感じも、スカーフを巻いた普通の髪からカーリーヘアになります。)最後の方で彼女は、車いすのルークの膝に乗って、「私は、変わったのではなく、自分を見つけた。」と言います。 サリーをジェーン・フォンダ、ルークをジョン・ヴォイトがやっています。映画の中で70年前後の当時はやっていた曲がたくさんかかります。ストーンズ、ビートルズ、サイモンとガーファンクルなど、懐かしい曲ばかりです。 |
10 |
追憶 (1973) |
![]() また、バーブラ・ストライザンドは、「追憶」(The way we were)という曲を歌っています。これも名曲です。3分半の曲が2時間の映画を良く表しています。 映画の最後で二人はばったりニューヨークのプラザホテル(多分)の前で出会います。二人のさりげない会話がしんみり来ます。二人の会話、表情、仕草、間、全てがいいですね。最後にロバート・レッドフォードが「ケイティ、またね」("See, Katy.")と言って、道路を渡っていって、バーブラが「ハベル、またね」と後ろ姿にささやきます。(口を動かしているだけ?)で、ケイティは大声で「原爆を禁止しましょう!」と叫びながらビラを配り始めます。 |
(11位〜20位)
順位
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タイトル
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コメント
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11 |
インドシナ (1992) |
![]() 「あなたの母親が来ているから会ってきなさい。」 ![]() 息子は、人混みの中に消えるもすぐに帰ってくる。行ってみたけれどよくわからなかった、とか何とか答える息子に、彼女は、なぜ母親に会いに行かないのか、と聞く。 「私の母は、ずっとあなたです。」 カトリーヌ・ドヌーブは海の方へ歩いていき、後ろ姿を見せる。こんなすごい演技は、彼女でなければできないでしょう。感動的な大作です。 |
12 |
小さな恋のメロディー (1971) |
![]() たいへん良い映画です。全編にビージーズの曲が流れます。また、ダニエルの家庭は中流階級で、メロディの家庭は労働者階級、というようなことがさりげなく描かれます。それから、イギリスの小学生は元気いっぱいです。その中でもオーンショーの型破りなところは目立っています。
映画の中で一番好きなシーンは、結婚をみんなに反対されていつもデートをしていた墓地で雨に打たれながら二人で寄り添っているところです。この映画は、いつ見ても、いくつになっても、ジーンとなったり涙ぐんだりうれしくなったり、元気になったりするすごい映画です。ある意味この映画は私の原点の一つなのかもしれません。 実はこの間イギリスに出張に行った時に、メロディが金魚を遊ばせたところとおとうさんを迎えに行ったパブを見つけました。 |
13 |
遠い夜明け (1987) |
![]() ピーター・ゲイブリエルが「Biko」という曲を歌っています。また、ジョーン・バエズも歌っています。これも名曲です。 |
14 |
今を生きる (1989) | ロビン・ウィリアムス主演です。規律の厳しい高校へロビン・ウィリアムス扮する教師が赴任してきます。彼自身もその高校の出身で、昔あった「死せる詩人の会」を復活させます。また、「"O Captain, My Captain"というのをしっとるか?ホイットマンがリンカーンについてうたった詩にあって、僕のことをキーティングと呼んでもいいし、"O Captain, My Captain"と呼んでもいい。」などと言います。いろいろあって、結局ロビン・ウィリアムスは高校を辞めることになりますが、最後に受け持ちのクラスに挨拶に来て、帰ろうとすると、誰ともなく、机の上に立って、彼を"O Captain, My Captain !"と呼びます。 |
15 |
アンダーグラウンド (1995) |
旧ユーゴスラビアの物語です。2次大戦中にレジスタンス活動のために地下で武器を製造しているグループがいて、そこのリーダーが戦争が終わっても「まだ続いている」とみんなを騙して、武器商人として私腹を肥やしていきます。戦争が終わって共産主義の時代になっても地上に出るのはリーダーばかりでグループのメンバーは皆毎日地下で武器を作り続けていきます。終わり近くでリーダーが、空襲警報を鳴らして、するとみんなは地下室においてある戦車の中に隠れ、そしてリーダーは建物を爆破してしまいます。こんな風に死んでいくなんて、つらい気持ちになります。 結婚式のシーンがあって、そこで花嫁がふわっと空に浮かぶところは幻想的です。 |
16 |
イージーライダー (1969) |
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17 |
ロレンツォのオイル (1992) |
![]() 本物のお父さんは、ミエリン・プロジェクトで、今でもロレンツォのために奮闘しています。ミエリン・プロジェクトのページで、本物のロレンツォやお父さんに会えます。 |
18 |
キャバレー (1972) |
![]() 監督がフォッシーというミュージカル関係の人で、キャバレーの歌と踊りのシーンもたいへんよい。緻密に構成された良い映画です。 |
19 |
愛は静けさの中に (1986) |
![]() 原題は、より少ない神の子どもたち(Children of a lesser God)、ということでしょうか。 |
20 |
ベルリン天使の詩 (1987) |
有楽町にあるミニシアターに見に行きました。ヴィム・ヴェンダースが「パリ・テキサス」の3年後に撮った映画です。ずっと長い間人間を人知れず癒してきた天使たち(主に中年以上のおじさんたちなのが、また良い)のうち、サーカスの踊り子に心惹かれた人がいて、人間の世界にやってくる、というような話です。モノクロームの映像で、全編、詩やいろいろな人の語りが入っています。たいへん不思議な映画ですが、見るほどにホッとした気分になります。 確かミニシアター系でかなりのロングラン記録を出したと思います。 |
(21位〜30位)
順位
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タイトル
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コメント
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21 |
キリングフィールド (1984) |
![]() ニューヨークタイムズの特派員だったシドニー・シャンバーグは、73年頃から現地に派遣され報道を続けていました。現地のディス・プランと活動を続けていて(なお、カメラマンは、あのマルコビッチです。)ポル・ポトが政権を取った頃、命からがらフランス大使館に逃げ込みます。シドニー達は無事国外へ脱出しますが、ディス・プランのパスポートの偽造に失敗し、ディス・プランは泣きながら大使館から出ていきます。彼は、カンボジアに残り、クメール・ルージュの収容所に入れられます。悲惨な日々を収容所で過ごしますが、脱走に成功し、白骨が転がる沼地を抜け、タイの難民キャンプへたどり着きます。そこで数年ぶりにシドニーと再会します。シドニーが「許してくれ」というと「許すことなんか、何もないよ。」と言って笑います。 ここで、ジョン・レノンの「イマジン」が流れます。確かに「イマジン」は名曲で、大変好きな曲ですが、このような重いテーマの映画では、あまりに軽すぎてがっくりきました。 |
22 |
インテリア (1978) |
![]() ウディ・アレンの映画は、言葉の量という意味で「動」の映画ですが、この映画はあくまでも「静」です。映画のポスターに使われた3人の娘が並んでいるシーンもたいへん芸術的です。 |
23 |
ペイパームーン (1973) |
![]() 当時、ある友人がたばこを吸い出しましたが、なかなかうまく吸い込めずに、ふかすという程度でしたが、テータム・オニールの上手なたばこの吸い方を見て、喫煙をあきらめた、という逸話があります。彼は、今でも非喫煙者です。 |
24 |
ラストエンペラー (1987) |
清朝の最後の皇帝で、日本軍が設立した満州国の傀儡皇帝、溥儀の物語です。歴史に翻弄された彼の一生が描かれています。一番最後のコオロギのシーンが有名です。 監督はベルトリッチで、主演はジョン・ローン。坂本龍一も出ています。彼は、音楽も含めていろいろと才能があるのですね。 |
25 |
プラトーン (1986) |
![]() 音楽は、バーバーの「弦楽のためのアダージョ」が使われていて、もの悲しくこの映画に対する心情をよく表していると思います。 |
26 |
レナードの朝 (1990) |
![]() ロバート・デニーロというのはすごい役者で、役により体重を変えたり、アルカポネの役で髪を抜いたりというのを聞いたことがありますが、ここでは、体が徐々に麻痺していく様子の演技が、まるで本物です。また、ロビン・ウィリアムスも温かい人柄が良く出ています。 |
27 |
レッズ (1981) |
ウォーレン・ビーティとダイアン・キートン主演。ほかにジャック・ニコルソンやジーン・ハックマンも出ています。3時間以上の大作で、ウォーレン・ビーティが監督で脚本も書いています。 アメリカのジャーナリストがアメリカ共産党の設立を画策し、一人でロシア革命を取材して、モスクワで客死する、という話です。ダイアン・キートンとのラブストーリーも間に挟まっています。名作です。 |
28 |
チャイナシンドローム (1979) |
![]() スリリングな緊迫感にあふれた映画です。主演の3人がこれでもかという熱演です。「帰郷」と並ぶジェーン・フォンダの代表作でしょう。彼女のキャリアを考えると「バーバレラ」も代表作と考えるべきですが、これは違うジェーン・フォンダですね。 |
29 |
時計じかけのオレンジ (1971) |
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30 |
シルクウッド (1983) |
![]() 彼女が暗い夜道を運転している時に、彼女自身が歌う無伴奏での「アメイジング・グレース」が流れます。後ろを走っている車が近づいてきて、バックミラーに反射するライトが明るくなったところで、あと、事故を起こした車、牽引されているところ、彼女の墓、とたんたんと画面が流れます。 メリル・ストリープ主演で、彼女の恋人役でカート・ラッセル、同性愛主義者の同居人にシェール(3人で住んでいます。)、監督はマイク・ニコルズです。 |