Massy's Selection Sangyo Must Item





Heart / Heart ('86 CAPITOL)  *CD
女性 Vo. の産業モノといえば、このバンドを取り上げない訳にはいきません。70年代中盤からアメリカンロックで活動してきた彼女らが、産業寄りのサウンドにシフトして大成功を収めたのがこのアルバムです。それまでの所属レーベルだった Epic から Capitol に移籍直後の作品ですが、オープニングを飾るアップチューンの <If Looks Could Kill> から、いかにものバラード <What About Love> そして大ヒット曲 <Never> <These Dreams> と続く前半は鳥肌ぞくぞくとなる事まちがいなしでしょう。今聴いても全く古くささを感じません。

Night Ranger / Down Patrol ('83 MCA)  *CD
このアルバムのオープニング <Don't Tell Me You Love Me> を聴いた時には、はっきり言ってブッ飛んでしまいました。このバンドの最大の売りである B. Gillis と J. Watson のツインリードがいきなり炸裂し、K. Keagy と J. Blades のリードボーカルが絶妙の絡みを見せているこの曲で決まりですね。メロディーライン・リズム・ハーモニー... どれをとっても文句なしだと思います。A. Gerald のキーボードアレンジも含めて、一世を風靡したこのアルバム、未聴の方は是非一度お試し下さい。ほら、あなたの耳にも「Don't Tell Me 〜」....

Van Halen / 1984 ('84 Warner)  *CD
この作品で一気にブレイクした Van Halen ですが、おかげで昔からのファンは「ポップパンドになった」と酷評されたそうです。確かに <You Really Got Me> は名曲だと思いますし、初めてあのアルバムを聴いた時の衝撃は凄かったですけど、万人受けしないですもんね。その点、これはいろんなアプローチをしてくる人達に受けとめられるし、<Jump> 一発でOKみたいなとこありますよ。メロディー・リズム・ハーモニーのバランスが絶妙で、ロックンロールの王道をいっていると思います。考えてみれば彼らって T. Templeman がプロデュースしてるんですから、サウンドメイクが悪い訳ないですもんね。「かっこいいっす」

Europe / The Final Countdown ('86 CBS SONY)  *CD
スウェーデン出身の彼らの 3rd Album が、世界的なメガヒット作となった記憶をお持ちの方も多いのではないでしょうか。タイトル曲を筆頭に、キャッチーなメロディーと凝ったアンサンブルで勝負するその手法は「産業」系アーティストの特徴ですね。このアルバムのプロデューサーは、Journey のサウンドエンジニアであった K. Elson なのでその辺のテクニックは当然といえば当然ですが...。全体に Journey を彷彿とさせる様な所が見え隠れするのもそんな関係があるのかも知れません。ライブパフォーマンスも良かったです。

REO Speedwagon / Hi Infidelity ('80 CBS SONY)  *CD
「禁じられた夜」の邦題も有名な REO Speedwagon 最大のヒットアルバムです。どうしてもメガヒット <Keep On Loving You> のイメージが強いのですが、アップもバラードも秀逸曲が揃っています。キャッチーでメロディアスな曲を力強く歌う Kevin Cronin の Lead Vo. に絡む T. Kelly & R. Page の Chorus が堪りません。ロックンロール・バンドという本来のスタイルを保ちつつ、どれをシングルカットしてもおかしくない曲を揃えたところが成功の秘訣だったのでしょう。さすがベテランといったところでしょうか。