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我流特殊技能解釈


▼スポットライト
 <アイデンティティ>を組合わせないとリアクションできなくなってしまう技能。これはダメージを与えられないので、<知覚>、<隠密>、<霊感>、<アスレチック>、<追跡>などと<芸術>を組合わせて使うと効果的。しかし、「芸術的に唄いながら追跡。」や「華麗に踊りながら走る。」、「美しい絵を描きながら隠れる。」など、はなはだ怪しい行動になってしまう。困ったね。


▼改造
 「もとの物の購入レート×上げる値の絶対値合計」報酬点払って能力を上げる技能。グラXに「常備化には特技の使用に必要だった報酬点を新しい購入レートとする。」と書いてあるが、ルールブックをそのまま読むと1点ずつ改造していけば、
  A(もとの購入レート) × 1 = A
となり、いくらでも改造していける上、まとめてあげた時より報酬点が掛からない、といささか現実的でないことになる。そこで、解決法には『最大値を適用する』方法と『最初に手に入れたときの購入レートを計算に入れる』方法がある。
 『最大値適用』は文字通り、何度やっても効果は重ならず、そのうちで最も効果の大きい物が適用される、<縮地>等と同じ方法である。
 もう一つは改造後の新しい購入レートを「改造費+もとの購入レート」とするもので、これで、例えば購入レートBの物を合計3点上げようとするとき、1点ずつなら、
  ( B × 1 ) + B = 2B
  ( 2B × 1 ) + 2B = 4B
  ( 4B × 1 ) + 4B = 8B
となり、まとめて3点あげると、
  ( B × 3 ) + B = 4B
となる。一気に改造した方が効率がよい、現実に即したものになる。
 どちらも、上げれば上げるほど報酬点や目標値が高くなり、困難になる。これで、「これ、うちのタタラが改造した剣、斬:30ね。」とかゆー無茶はできないだろう。


▼ディフレクション
 銃弾に対して“受け”を行える技能。<メレー>の場合は特に問題ないが、<ファイアアーム>の場合は問題あり。<ファイアアーム>組合わせで行った場合、銃弾で銃弾を落とすわけだが、判定に負けた場合はどうなるのか?“受け”なんだから失敗してもダメージを減らせるのか?仮に減らせるとした場合、どの値を用いるのか?いくつか疑問が出てきますな。で、1個ずつ検証しましょうか。
1.失敗しても減らせる。使用した銃の「受:」を使う。
問題点 駆風ピストルなど「受:」の値を持たない物で受けたとき減らない。
 もともと「受:」は銃本体の受けで在るわけだし、不自然。よって、×。
2.失敗しても減らせる。使用した弾の値を使う。
問題点 降魔刀などより堅い。下手すると盾よりも。
 弾で受けてるのだから、弾の攻撃力を受け値にしようとした場合。いくら何でも堅すぎです。よって、×。
 とゆーわけで、失敗した場合に減らすのはどうも不自然なようです。ですから、この技能は「銃弾に対して迎撃できる技能。<メレー>と組合わせれば“受け”ができ、<ファイアアーム>となら成功すれば打ち落とすことができる。」とするといいでしょう。演出的には「敵の弾には掠ったが、目標から外れるほど進路が変えられなかった。」ではなく、「敵の弾に当たらなかった。」とします。あくまで<ファイアアーム>の場合は<回避>の代わりに使えるとゆー程度なわけです。


▼愛の交歓
 プロットカードを交換する技能。使い方が分かりにくいので順を追って説明。まず、使用は当然カット進行時である。
1.自分の番になったらアクションを消費して使用する。このとき何らかの別のアクション(攻撃や隠れる、移動するなど。)を組合わせて行うと効率的。
2.自分のカード一枚を指定し、裏のまま、これを交換に使用することを宣言する。
3.相手のカード一枚を指定し、裏のまま、これを交換に使用することを宣言する。
4.自分か、相手のカードがなくなるか、飽きるまで、2と3を繰り返す。
5.交換する物が決まったら、さっそく交換する。
と、こんな感じでしょうか。ま、実際は「これとそれ、こっちとそっち、交換ね。」で、いいですけどね。
 この技能は捨てさせるわけではないので、味方に使うことも可能です。「手札が腐ってる〜、クラブしかない〜」とか言ってる味方の肉体戦担当に、「じゃ、これでやっておしまい」とか言ってハートのカード渡せます。もちろん敵に「この2、上げる」とか「カリスマさん、私のハート、受け取って♪」とかやるのも当然ありです。


▼派遣
 「自分のカゲムシャを登場させる技能」。で、問題なのがこの“カゲムシャ”とゆー表記。これは≪腹心≫のことを間違って書いてあるのか、≪腹心≫の中でも、カゲムシャのスタイルを持った者のみを指すのか。
 結論としては後者を採用。さらにゆーならこれは、「自分のカゲムシャをあたかも自分がそこに来たかのように登場させる技能」と解釈する。逆に言えば、この技能の使用なしにカゲムシャを自分の代わりに登場させることはできない、とゆーわけである。これを使わずに登場したカゲムシャはあくまで「クロマクによく似た人」と捉えられるので、改めて相手を騙す必要がある。


▼試作
 会社のタタラに<改造>してもらう技能。目標値はさまざまになっているが、これはタタラの<改造>の目標値と同じもの考える。<社会>だから報酬点で上昇は可能だから多少高くても問題ないだろう。改造費は会社持ちでもタタラや経費担当を接待するには金が掛かる、とゆーわけ。


▼無明剣
 <無明剣>や<居合い>、<跳弾>、<距離外射撃>、<クイック・ドロー>など、<知覚>または特殊技能と組合わせないと防御できない技能って、なんで<知覚>となんだろー?むしろ“勘”であるはずの<霊感>の方が適切ではないだろーか?見えないんだから勘でかわすしかない、と考えた方が自然ではないか?と思う今日この頃。


▼クローン
 グラXにちゃんと書いてあるでやんの。前に書いてたのは、だから、間違いです。
 で、ホントはこの技能、「舞台裏判定ができる技能」でした。表に出てよーが、裏に居よーが追加で一回、舞台裏判定ができるのです。よーするに表にでた場合は本来できないはずが一回、裏に居続けた場合は合計で二回、舞台裏判定ができます。そんだけです。それ以下でも、それ以上でもないです。あんま使えないなぁ。でも、この方が全然矛盾がないわ。


▼千里眼
 通常のカメラのズーム能力を超えて撮影できる技能。そのままだと、「だからどうした。望遠レンズ付ければいいじゃん。」で、すんでしまいます。そこで提案。この技能の文の最後にこう付け加えるのです、「通常のズーム能力での撮影距離の外から撮られた場合、対象は<霊感>、または特殊技能と組合わせなくては気づくことはできない。」と。ようするにカブトワリの<距離外射撃>と思ってください。<知覚>組合せではなく<霊感>にしたのは、まあ、上の<無明剣>で触れた通りの理由です。このように変更すれば、取る意味が多少なりとも出てくるでしょう。


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