ファイアウォールは、インターネットやネットワークから送られてくる情報をチェックし、ファイアウォールの設定に応じて、コンピューターへの情報の通過をブロックまたは許可するソフトウェアまたはハードウェアです。
ファイアウォールは、ハッカーまたは悪意のあるソフトウェア (ワームなど) がネットワークやインターネットを経由してコンピューターにアクセスするのを防ぐために役立ちます。また、ファイアウォールを使用して、自分のコンピューターが他のコンピューターに悪意のあるソフトウェアを送信しないようにすることもできます。
現実の世界でコンクリートの壁が防壁となるように、ファイアウォールはインターネットとコンピューターの間の防壁として機能します。
ファイアウォールの役割は、ネットワークでの不要なデータの送受信をブロックすることです。
TCP/IPを使ったネットワークでは、データの送受信の目的ごとにポートという番号を使っています。たとえば、メールの送信は25番ポート、メールの受信は110番ポートのようになります。ファイアウォールは、通信に必要なポートだけを開き、ほかのポートを閉じることで、不要なデータの送受信をできないように機能します。
ファイアウォールは、ウイルス対策プログラムとは同じものではありません。コンピューターを保護するためには、ファイアウォールとウイルス対策やマルウェア対策プログラムの両方が必要です。
ファイアウォールは、情報を削除し、コンピューターを破壊し、パスワードやクレジット カード番号を盗もうとさえするハッカーからコンピューターを守るのに役立ちます。 それには、ファイアウォールが常に有効になっているようにする必要があります。
Windows 7 のセキュリティ対策
Windows 7、Windows Vista または Windows XP Service Pack 2 (SP2) 以降を使用している場合は、既に Wndows ファイアウォールが組み込まれており、既定でオンになっています。
また、サードパーティ作成のファイアウォールプログラムを使うこともあります。
ただし、1 台のコンピューターで複数のファイアウォール プログラムを同時に実行すると、競合が発生する可能性があります。ファイアウォール プログラムを 1 つだけ実行することをお勧めします。
ハードウェア ファイアウォールは大部分のルータに搭載されています。複数のコンピュータが一つのインターネットへ接続しているのであれば、ハードウェアファイアウォールは繋がっているコンピュータ全てをハードウエアの面で保護してくれます。
ファイアウォール搭載ルーターを使用する場合もソフトウエア ファイアウォールを有効にする必要があります。
ルーターベースのファイアウォールは、インターネット上のコンピューターからの保護を提供するもので、ホーム ネットワーク上のコンピューターからの保護は提供しないからです。たとえば、モバイル コンピューターやゲスト コンピューターが別のネットワークに接続して、コンピューター ワームに感染し、その後ホーム ネットワークに接続する場合、ルーターのファイアウォールではワームの拡散を防ぐことができません。ただし、ネットワーク上の各コンピューターでファイアウォールが実行されていれば、ワームの拡散を制御できます。
Windows ファイアウォールと市販のファイアウォールを同時に動作できません。
通常市販のファイアウォールをインストールすると、Windows ファイアウォールは無効になります。
下図は 「アクションセンター」 でファイアウォールの状況が表示されています。