3. 入手可能なパッケージ

 現在、日本国内で簡単に入手可能なLinuxのDistribution PackageはSlackware、RedHat、Debian、TurboLinux、Plamo Linux、Vine Linux)などがあります。最近ではドイツ産のパッケージであるS.u.S.E.も人気のようです。

 SlackwareやRedHatはUNIX USER誌やLinux JAPAN誌の付録(CD-ROM)などで 容易に入手できますし、Linuxの専門書籍に付録(CD-ROM)としてあるものが容易に入手できます。最近はパッケージベンダーから販売されているパッケージも大きなパソコンショップでは比較的簡単に入手できます。

 また、日本語パッケージについては、ほとんどの人がJEのパッケージをインストールしていましたが、最近ではJEの発展形であるPJEや日本語環境も統合されたTurboLinuxなども人気があります。
 ほとんどのディストリビューションパッケージは、インターネット環境(IP reachable)のある方でしたらFTPにて入手することは可能(不可能 ではない??)ですが、かなりの量になりますのでネットワーク上のトラフィックの低減および時間、費用の面からCD-ROMを入手することをお勧めします。

 ここでは、私がインストールした経験のある、Slackware、RedHat、TurboLinux、Plamo Linuxについて紹介します。

 Slackwareは、「Run Run Linux」(初版)、「Walking Linux」(初版)ASCII出版および「Linuxインストールキット」トッパンを用いてインストールしました。インストールしたマシンは、IBM ThinkPad230Cs、Panasonic Let's Note AL-N1および、DeskTop型のPC/ATマシンです。インストールに関しては、各本のインストール方法を 参考にしてインストールしましたが問題ありませんでした。JEについても同様です。Slackware3.0とSlackware3.1をインストールしました。

 RedHatは、RedHat社からリリースされている4.2をインストールしました。インストールしたマシンは、 Let’s Note AL-N1です。ただし、日本語パッケージについては RedHatにはないので「Linuxインストールキット」の中にあるJE-0.9.8aをインストールしました。 特に問題はありませんでした。

TurboLinuxはPacific HiTech社から1997年の秋にリリースされました。これまでのパッケージは英語版のパッケージ+日本語パッケージという形でインストールしなければなりませんでしたが、TurboLinuxは日本語のパッケージや設定ファイルも総合的にインストールできます。パッケージの形式はrpm(RedHat Package Manager)でインストール方法はRedHatに似ています。デフォルトのWindow ManagerはAfter Stepでデスクトップのメニューは日本語化されていてわかりやすいです。

インストールについての詳しい方法は、各種ディストリビューションパッケージに付属しているマニュアルやいわゆるインストール本を参照して下さい。以下、簡単に私 が気づいた特徴を述べます。

 システム管理サイドから見た場合、SlackwareはBSDライク、RedHat、TurboLinuxはSVR4ライクなような気がします。特にRedHatの方は/etc/securityもあるし、スタートアップ、シャットダウンスクリプトなど の持ち方は、まさしくSVR4です。また、新しいパッケージのインストールなどは、Slackwareの方が自由度が高いような気がします。どちらかといえば、RedHatはかっちりとしています。

私は趣味でも、Linux を使いますがXの使えるClientマシンとして仕事にも使っています。 お手軽でかっちりしているぶん、RedHatの方が最近は好きです。もっともこの辺は好きずきですが・・。

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