ラーメンタイマーの概要

カマデンで小さな7セグメントLEDを見つけたので、「FRISKのケースに入るなー」と思いラーメンタイマーを作ってみました。FRISKケースのリサイクルにもなり、ゴミの減少と地球温暖化対策に貢献します。

写真1

写真1のように小部屋に収まる7セグメントLEDは三洋製GL9P030という品番で三洋ホームページにはデータシートも無く、生産中止品のようです。Yahoo!などで検索すると在庫を持っている所は結構あるようなので、大丈夫かと思いご紹介します。

【ラーメンタイマーの概要】
写真2を見てください。フリスクのケースに入る事を前提に構成を決めます。まず電池はCR2025/CR2032など直径20mmのマンガンリチウム電池を使用します。出力電圧は3Vですから、HCS08マイコンを駆動するには十分です。電池フォルダーはタカチのBA2032コイン電池ホルダーを使用します。電池を入れると若干、ケースを内側から広げてしまうので電池ホルダーを少しだけヤスリで削ってケースの変形を抑えます。
次にプッシュスイッチを1個だけ使います。フリスクケースをスライドして開いた時に見える部分に配置して、プラ板でキートップを作って隠します。電源のON/OFFはケースの開閉による物とします。銅テープを使用して自作スイッチを作ります。圧電素子で音が出るようにしてケースに貼り付けます。最後にマイコンですが当初MC9S08SH8を使用して、製作をしましたがリチウム電池の内部抵抗が意外に高く、LEDを明るく光らせるとすぐに2.7Vを下回ってしまい、マイコンが動作しなくなってしまいました。そこでMC9S08QG8に変更しました。こちらは最低動作電圧が1.8Vですから問題ありません。LEDの明るさもできるだけ抑えて消費電流を5mA以下とします。スイッチを押すとクリック音を出します。初期値を1分とし、スイッチを押すたびにインクリメントし、最大5分とします。タイマースタートはスイッチの長押しとします。
あまり大きな音は出ないので実用上どうかと思いますが、カップラーメン用のタイマーですからヨダレを垂らしながら待ちましょう。10秒前から数値を表示できるので9から1秒前まではカウントダウンを表示します。割り箸を割ってかき混ぜる準備をしましょう。

写真2 

【仕様】
電源…マンガンリチウムボタン型電池(2025/2032)3V
消費電流…5mA以下
電源スイッチ…フリスクケースの開でON/閉でOFF
設定時間…1分・2分・3分・4分・5分
表示…時間表示は分単位。9秒前から1秒前までは秒単位表示

【7セグメントLED】
三洋製 GL9P030 発光色は赤です。アノードコモンで5mAで十分に発光します。サイズはH7mm×V11mm×D5mmです。フリスクケースの小部屋はH7.5mm×V16mm×D8mmです。リードのピッチが2mmなのでユニバーサル基板のピッチ2.54mmと一致しませんが、1列は5ピンなので無理やり、リードを曲げてユニバーサル基板に実装します。配線が通せるように小部屋と大部屋の間の壁に角穴をあけます。

【圧電素子】
カマデンで入手した物で品番等不明です。通常2V以上の電圧で変形して音が出るので接続して見るとチャンと音が出たので採用しました。マルツパーツ館や若松通商にも同等品が沢山あるので心配はいらないでしょう。

【マイコン】
概要でも記しましたが、MC9S08QG8CPBEを使用します。最低動作電圧が1.8Vなので電池駆動に最適です。カウント終了後メロディーを鳴らしたい所ですが、別の機会にします。

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