プロポ送信機の概要

【USBゲームコントローラ】
無償のラジコンフライトシュミレーターFMSのCD-ROMと写真1のUSBゲームコントローラがセットになったE-SKYが2600円で通販されていたので購入し、MicrosoftのフライトシュミレーターXを楽しんでいたのですが、そろそろラジコン送信機に改造して見ようかと中身を拝見した所、小さな基板1枚だけでした。
各スティックに取り付けられたボリュームはジョイスティック用の物なのでこのままプロポに改造可能である事が解りました。
そこで前回製作したラジコン送信機を改造して、外見も機能もラジコンプロポを製作します。

 写真1

写真2がゲームコントローラE-SKY背面のネジ4本を外して開いた様子です。左右のスティックに2個づつボリュームが取り付けられているのが解ります。このボリュームは通常販売されているボリュームとは仕様が異なります。通常のボリュームは回転角300°程度で0Ωから定格の抵抗値まで可変できますが、ジョイスティック用のボリュームはスティックの傾く範囲(約90°)で0Ωから定格の抵抗値まで変化します。E-SKYに取り付けられたボリュームは5kΩでトリムも含めて90%程度の抵抗値変化が見られました。直接マイコンでAD変換して十分に使用可能です。
小さな基板はELAN MicroelectronicsのUSB MicrocontrollerEM78M612が取り付けられていました。16ピンのUSBマイコンです。

 写真2

【プロポ送信機の外観】
写真3が本機の外観です。電源スイッチは裏側でプラスチックを一部に熱を加えて変形して固定されていますが、カッターなどで簡単に修復できます。スライドスイッチがそのまま取り付けられるので電源スイッチとして機能します。POWER INDは電源表示ですが、バッテリーの電圧を監視しているので、電圧が低下すると点滅します。RF INDはZigbeeのピッチ変換基板に取付けるLEDをそのまま延長して本体にφ3mmの穴を開けて取り付けています。赤が点滅、緑は点灯が正常です。アンテナはZigbee専用の物を一緒に購入しました。このアンテナで認可が取れているので他のアンテナを使用すると電波法上問題があります。
やっぱりラジコンプロポにはアンテナが付いていないと様にならないですね。

写真3

【外部電源入力】
電源スイッチ側の側面にACアダプター用コネクタも用意しました。室内で遊ぶ時は電池の残量を気にする必要はありません。またデバックなどうっかりすると結構時間がかかってしまい、電池を消耗する事もありますので便利です。外側が‐、内側が+です。

 写真4

【バッテリーフォルダー】
写真5は背面のバッテリーフォルダーの様子です。電池は全部で8本入るようになっていますが、マイコンの電源は3.3vなのでエネループ(1.2v)を4本使用します。プロポ購入時このバッテリーフォルダーは接着剤で数か所、固定されています。カッターを使って壊さないように慎重にフタの接着剤を剥がしました。

 写真5

【プロポ送信機の仕様まとめ】
電源電圧 : バッテリー(エネループ4本)4,8v / 乾電池(4本)6.0v / ACアダプタ(6.0v)
消費電流 : 70mA(実測値) エネループフル充電(1900mAh)で約27時間使用可能(理論値)
定格出力 : 2.4GHz 1mW 帯域拡散変調方式
制御チャンネル : ジョイスティック4ch(トリム補正機能付き)スイッチ制御4ch(今回は未使用)
制御分解能 : 10ビット(1024)
使用するマイコン : MC9S08SH8CPJ 20ピン ディスクリート

【主なソフトウェア上の仕様】
4chのジョイスティックのボリューム(0v〜3.3v)をAD変換XBeeに送信する。受信は無し。
電源電圧をAD変換し、バッテリーの残量が低下したらPOWER INDを点滅する。

【プロポ送信機の構成】
電源は4.8v〜6.0vを3.3v三端子レギュレーターで降圧します。前回製作したラジコン送信機と構成は変わりません。詳細はラジコン送信機をご覧ください。今回はスイッチを使用しないので接続しませんがマイコンは入力ポートとして設定するので後日、追加する事が可能です。

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