エコフットライトの概要

電子工作でおもちゃばかり作っていたら、家族の視線がちょっと気になってきました。そこで今回は、お役立ちマイコン工作をご紹介します。
マンションにお住まいの方は実感していると思いますが、日当たりの良いリビングルームが南側にあるという事は、玄関側は日当たりが悪くなります。玄関ドアも明かり窓など防犯上かコストか不明ですが、ついていない所が多いようです。つまり、玄関は昼でも真っ暗で照明を点けないと靴も見えません。
そこで、人が近づくと自動点灯するフットライト(足元照明)を製作します。

人の存在を感知するセンサーとして一般的に使用されるのはモーションセンサーです。このセンサーは赤外線センサーで温度変化が生じると出力が変化します。このセンサーを利用して低消費電力の白色LEDを点灯させます。10秒以上モーションセンサーが変化を感知しなくなったら消灯します。玄関の照明(60W)がフットライト(1.2W)になるので、環境とお財布にエコですね。明るさも制御できるようにして無駄な電力を消費しません。但し、ペットと暮らしている方の中には、玄関まで自由にさせている家庭もあると思います。夏は涼しい玄関のフローリングにペッタリと張り付いているワンちゃんも居ますね。残念ながらモーションセンサーはワンちゃんネコちゃんの体温にも反応します。ライトの取り付け位置を高くして対応する事は可能ですが、ラブラドールやゴールデンレトリバーのような大型犬は難しいですね。幸い彼らは賢いので各ご家庭でワンちゃんにエコ生活の重要性について説得してください。

【モーションセンサー】

日本セラミック鰍ナ汎用人感センサーモジュールとしてSGM−5910が販売されています。+5Vで動作し、オープンコレクタで出力されます。他にもマルツや若松通商など大きなネットショップでは焦電型赤外線センサーとして販売されています。写真の物はフネレルレンズが取り付けられており、120°と広角に反応します。

【白色LED】

日亜化学のNGPWR70ASSを使用します。4本足のLEDで写真左側がアノードになります。半値幅が100°と広角でフラットな特性です。中心部分が青くなったりしないので照明用には最適です。
順方向電流100mAで順方向電圧3.3Vです。100mAを超えると温度が上昇するので100mA以下で使用すると良いでしょう。

【マイコン】
お馴染みのMC9S08SH8PDIPを使用します。端子の数からして8ピンパッケージでも可能ですが、基板に余裕があるのでこちらを使用します。今回使用する内部機能はADコンバータ、モジュロタイマーとPWMです。

【ケース】

ホームセンターのパーツケース売り場で販売されている作業用のネジなどを入れて腰のベルトに装着して使用出来るミニケースを使用します。
壁にフックをつけて固定する事も出来るし、半透明なので光の拡散にも有効です。

【その他】
今回は+12VのACアダプタを使用します。電流容量は500mAから1A程度でOKです。

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