'01-02 Serie A1 Women(本間江梨参戦特別編・プレーオフ)

各チームの印象

準々決勝(4/9 - 17)
準決勝(4/20 - 28)

通常シーズン

星取表
試合結果


各チームの予想スタメンと印象

Radio 105 Foppapedretti Bergamo
フィップス−クロスバトル(ピッチニーニ)、メロ−Ritschelova、Turlea−カッチャトーリ(or シュリワ) Lb: 巫丹
昨シーズンまでと違い、イタリアの色はそれほど強くないチームになった。しかしながら、絶対的エースのフィップスもおり、攻守に最もバランスのとれたチームである。昨シーズンまでに比べると、ペレスが抜けた分だけセンター線の迫力に欠けるものの、エースが決まらないときにはよい働きを見せる。シーズンを通して最も安定した戦いをしたチームで、優勝本命と言える。

Edison Modena
グリューン−殷茵(Therese Crawford)、呉咏梅−レッジェーリ、ゼトバ−マリノバ Lb: 本間
今シーズンのリーグでは、高さと攻撃力は飛び抜けたものがある。例年サイドが突出したチーム構成が目立ったが、今シーズンはセンター線も充実している。レフトのグリューンはリーグの経験がないが、国際大会の実績から言えば心配はないだろう。このあたり、新戦力の開拓も極めて早いのがこのチームである。
ゼトバとマリノバの対角は、優勝した1999-2000シーズン以前に戻っている。Reggio Calabriaのキリロワが抜けたところから、玉突きの逆のセッター移籍になっている。
序盤は勝点の取りこぼしが目に付いたものの、後半に入ってペースが上がってきた。後半戦ではトップの成績である。しかし、上位との対戦では負けが多く、好守のチームとの対戦には課題を残しているようだ。

Asystel Novara
孫月−レト、Sara Anzanello−Branka Sekulic、Nadia Centoni−何キ
今シーズン昇格したチームの一つ。当初の目玉は、孫月・何キというシドニー五輪までの中国のスタメン選手、センター線は全く不明ということもあり、残留争いクラスを予想した。
しかし、レト獲得以降、流れが全く変わる。シーズン前半にパーフェクト8連勝をマークするなど大躍進。後半は苦戦が目立ったものの、3位で通常シーズンを終了した。不調の選手がいても他の選手で埋め合わせ、苦しい試合を勝っていくしぶとさもある。大砲がいないため迫力はさほどでもないが、守備が堅く、倒すのは非常に難しい相手である。

Despar Perugia
レチコ−Elisabetta Glioli、フランシア−チェブキナ、アゲロ−キリロワ
昨シーズンの主力のうち、残ったのはレチコとチェブキナのみ。しかしながら、2シーズンぶりにアゲロが復帰、さらにシーズン中盤からはフランシアを加えた。キューバ選手の攻撃力は抜きん出たものがあり、着実に順位を上げてシーズンを終えた。また、キリロワがこのチームでリーグ復帰を果たし、チェブキナとの往年のコンビ復活となっている。

Starfin Ravenna
リニエーリ−Manuela Secolo、ペレス−ボーン、Virginie de Carne−ロビアンコ
昨シーズンのレギュラーのアタッカーは全員放出した。一方、セッターロビアンコ、リベロのシコラは残留。ペレスとボーンのセンター線は群を抜いて強力である。しかし、サイドの戦力不足は重大である。第一エースのリニエーリをサーブで執拗に狙われ、苦戦を強いられる試合が目立った。

Monte Schiavo Banca Marche Jesi
コスタグランデ−ロル、ラーメ−?、ウェールシンク−フレデルス Lb: マリネッリ
今シーズン昇格したチームながら、各ポジションにバランスよく実力者を配する。チームカラーとしても統一がとれており、上位を狙える戦力かとも思われた。しかしながら、全体的には可もなく不可もないという印象。上位チーム、特にBergamoとModenaには歯が立たないままシーズンを終えた。攻撃が単調になりがちなのかもしれない。

Metodo Minetti Vicenza
グリンカ−ミフコバ、パッジ−Maja Poljak、トグット−オーモー
セッターが、97-98シーズン以来のKamelia Malinovaからアメリカのオーモーに代わった。大型アタッカー指向は相変わらずである。
守備面ではもともと不安が感じられたが、通常シーズンでは、大型エースがかみ合わない試合が特に目立った。格下相手の取りこぼしが目立ち、リズムに乗れないままシーズンを終えてしまったと感じられる。

Capo Sud Reggio Calabria
ポタショーワ−Iliana Petkova、蘇立群−Maria Romano Rosario、チューリナ−Iryna Zhukova
昨シーズンの絶対的エースのアルタモノワが抜けた。また、キリロワの名前もついに消え、Zhukovaが代わってトスを上げることになった。
当初はポタショーワとレトのエース対角でスタート、その時点から戦力ダウンは否めなかったものの、シーズン序盤に(おそらく財政難から)攻守の要のレトを放出に追い込まれた。後半戦はプレーオフ進出の8位に滑り込むのがやっとという苦戦を強いられた。

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準々決勝(4/9 - 17)

Bergamo - Reggio Calabria
第1戦は、2セットまでは比較的競り合った展開となった。Bergamoは、第1セットは中盤までリードを許し、第2セットは逆に21-19リードから逆転されている。第3セットも中盤までReggio Calabriaのリードだった。ここで、Bergamoはセッターをカッチャトーリからシュリワに交代、これが大正解だった。終盤一気に逆転してこのセットは25-19、第4セットは序盤から一方的にリードして25-17とBergamoが連取、セットカウント3-1でBergamoが勝利した。
第1戦では途中で下げられたカッチャトーリだが、第2戦では、安定したサーブレシーブが返ったこともあり、本来の試合運びを演出した。攻撃では、メロがアタック10/14(72%)、ピッチニーニが11/21(52%)と目立っている。ピッチニーニはサーブレシーブでも完璧な働きを見せた。この試合もセットカウント3-1でBergamoが勝ち、順当に準決勝に進出した。
Bergamo3 (25-22, 25-27, 25-19, 25-17) 1Reggio Calabria
Bergamo3 (25-22, 25-17, 21-25, 25-23) 1Reggio Calabria

Modena - Vicenza
Modenaは、このプレーオフ、シーズン後半に負傷欠場があったレッジェーリを当然ながら復帰させて臨んだ。しかし、そのレッジェーリが、やはり本来の調子に戻らなかったようだ。
第1戦は、レッジェーリにサーブレシーブのミスも多かった。そのためか、ゼトバと殷茵の決定率は30%台止まり、アタッカーではグリューンのアタック10/19が目立った程度。いずれのセットもVicenzaに先手をとられて終盤を迎えるという苦しい展開になる。第1セットは終始Vicenzaリードのまま、Modenaは追い上げきれない。第2セットは終盤逆転してかろうじてModenaが奪うものの、第3セットは終盤まで競り合いながら終盤一気にVicenzaが抜けだし、第4セットは途中16-12Modenaリードとしながら、結局Vicenzaが逆転した。セットカウント3-1でVicenzaが勝利。Vicenzaでは、グリンカがアタック17/34、トグットが26/54と、190cmオーバーの大砲2枚が打ちまくった。
第2戦でも、グリンカとトグットの勢いが止まらない。グリンカはアタック15/24で決定率何と63%、トグットは31/57で、ブロック・サーブとあわせると34得点をあげた。それに対して、ゼトバは決定率も40%(17/43)にとどまり、ミスやブロックされるものも多く、調子が出ないままだった。第3,4セットは相手ミスに助けられ(2セット合計17点)Modenaが取り返したものの、最終セットは15-8と大差でVicenzaがとった。
レギュラーシーズンでは不調に終わったVicenzaが、何と2連勝でModenaを蹴散らし、番狂わせの準決勝進出を果たした。Vicenzaは、2回のプレーオフでいずれもModenaに行く手を阻まれている(00-01シーズンはプレーオフに進出していない)ところ、その高い壁をついに突破した。
Vicenza3 (25-23, 23-25, 25-20, 25-23) 1Modena
Vicenza3 (25-17, 25-15, 17-25, 20-25, 15- 8) 2Modena

Perugia - Ravenna
第1戦は、展開はいずれのセットも似ている。いずれのセットも序盤はRavennaリード、特に第3セットは8-2リードでRavennaがTTOをとった。しかし、中盤あるいは終盤までには、地力に勝るPerugiaが追いついて逆転している。それでも、第1,2セットはいずれもそこからデュースに突入、接戦となった。その中で、Perugiaでは、アゲロがアタック20/34、レチコも14/27と快調。エース2枚の活躍でPerugiaがストレート勝ちをおさめた。
第2戦、Ravennaは、リニエーリがアタック11/18、ボーンが11/21と快調だった。しかし、Perugiaでは、レチコがアタック13/17、フランシアが11/17と、その上を行く活躍を見せた。絶対的エースのアゲロも29点をマークしている。第1セットはRavennaが終始リードして奪ったものの、第2セット以降Perugiaが3セット連取。第1戦、第2戦とも、攻撃がうまくかみ合ったPerugiaが快勝し、準決勝にコマを進めた。
Perugia3 (28-26, 29-27, 25-21) 0Ravenna
Perugia3 (18-25, 25-17, 25-23, 25-21) 1Ravenna

Novara - Jesi
4年ごとのサイクルで、各チームとも戦力が底をつくことが多いシーズンではあるものの、昇格チーム同士の準々決勝という珍しい顔合わせになった。
Novaraも、ベストメンバーに戻してプレーオフに臨んだ。第1戦のNovaraは、センター線の攻撃、サイドアタッカーとも、久しぶりにかみ合った。両センター・孫月が60%前後の高いアタック決定率をマーク、長い長いスランプの続いたレトも復調の気配が見えてきた。第2セットは競り合いながらJesiがとったものの、セットカウント3-1でNovaraが快勝した。
しかし、第2戦では、Novaraがミスを連発し自滅する。わずか3セットでアタックミス14本、サーブミスが13本という惨状だった。ストレートでJesiが勝利している。Jesiでは、コスタグランデ・ウェールシンクがいずれもアタック決定率50%と目立った。Novaraは、通常シーズン後半以降、ホームゲームでは極端に強い一方アウェーではさほどでもないという傾向が目立っており、このプレーオフでも果たしてそうなった。互いにホームゲームで勝つ形で、決着は準々決勝唯一第3戦に持ち越された。
第3試合は、試合展開としては、セットカウント1-1からの第3セットが大きな山場だった。序盤から終盤までJesiリードで進み、21-18Jesiリードの途中経過ながら、Novaraがこれを逆転し、28-26で奪った。すると、第4セットは一方的なNovaraリードの展開となった。集計面では、ブロックがNovara18本に対しJesi3本と極端な差がついた。ホームゲームのNovaraはやはり強い。3試合全てホームチームの勝ちという展開ながら、2勝1敗でNovaraが準決勝進出を果たした。
Novara3 (25-14, 22-25, 25-17, 25-23) 1Jesi
Jesi3 (28-26, 25-19, 25-14) 0Novara
Novara3 (25-22, 21-25, 28-26, 25-15) 1Jesi

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準決勝(4/20 - 28)

Bergamo - Perugia
Bergamo3 (25-13, 17-25, 25-12, 25-14) 1Perugia
Bergamo3 (21-25, 25-13, 16-25, 25-18, 15- 9) 2Perugia

Novara - Vicenza
Novara3 (25-19, 29-31, 15-25, 25-21, 15-11) 2Vicenza
Vicenza3 (25-19, 25-22, 25-23) 0Novara
Novara3 (25-17, 25-22, 13-25, 18-25, 15-10) 2Vicenza

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