バーバラ応援日記・モデナ編(通常シーズン前半)

各チーム印象とスタメン予想

第16節までのあらすじ

第17節「やっとシーズンが始まった」(3/4)

星取表
試合結果


各チーム予想スタメン

第17節あたりでまとめたもの。少しずつ更新しているが、下位のチームについては更新が遅れることがある。

Capo Sud Reggio-Calabria
アルタモノワ−ポタショーワ, ジョーリ−Ritschelova(or 蘇立群), Shaposhnikov−キリロワ
今シーズンはキューバ抜きで戦うことになったようである。とはいえ、世界のエースアルタモノワ、いまだ健在の名セッターキリロワを中心に、隙のない布陣である。
もう一つ驚いたのは、グリゴロビッチがこのチームに加入したこと。できる限り早く他国のリーグに参戦し腕を磨いてほしいと願っていたが、イタリアとすればおそらくA2、よくてもA1の下半分と考えていた。最も信じがたい移籍先である。(しかし、キリロワのフル出場は年齢からして無理。格下の相手なら、当然出場機会があるだろう。)

Edison Modena
フィップス−パハーレ, レッジェーリ−サングラード, イエリッチ−Iryna Zhukova
昨シーズン優勝のメンバーからゼトバ→イエリッチとして、サイドの攻撃は史上最強かもしれない。しかもベルティーニとコンデが控えである。センター線は昨シーズンの2人が残留、それほど目立たないものの手堅い。
セッターは国際大会での実績がほとんどない選手ということが気にかかる。(ウクライナの選手のようだ)しかし、このチームは、一昨年マリノバ、昨年カリーヌと、実績の少ないセッターを次々抜擢し、しかも結果を出している。

Radio 105 Foppapedretti Bergamo
リニエーリ−ピッチニーニ(or ソーシー), ペレス−ガラストリ, ゼトバ−カッチャトーリ
イタリアコア+ペレス、ソーシーというメンバーは変わらない。唯一の大型増強は、前年Modena優勝の原動力となったゼトバである。昨シーズンはルイスが参戦せず、エース不在に苦しんだだけに、心強いスーパーエースの加入である。
このメンバーで大崩れは考えられず、優勝候補の一角であることは間違いない。

Mirabilandia Teodora Ravenna
コスタグランデ−Silvia Croatto(or レーンストラ), Natalia Bozhenova(?)−Heather Bown, ウェールシンク−ロビアンコ Lb: シコラ(ポジションは確信がない)
去年は全くと言っていいほど目立つ選手がいなかったチームだが、今シーズンは、コスタグランデ・ウェールシンク・Heather Bownと、大型のアタッカーを一気に増強。セッターはイタリア代表の控えのロビアンコ、リベロのシコラも定評がある。これに残留組のCroatto, Bozhenovaが加わる。

Minetti Vicenza
メンショーワ−ミフコバ, パッジ−フィッセル(or グリンカ), トグット−Kamelia Malinova
主な変動は、ウズノバ→ミフコバ、ウェールシンク→トグット。センターにはフィッセルも獲得。入れ替えはあっても、高さ第一、その中でバランスをとる傾向は変わらない。昨シーズン同様、守備にはやや不安が感じられる。

Despar Perugia
Consuelo Mangifesta−ケリー, ラーメ−チェブキナ, レチコ−シュリワ
このチームも今シーズンはキューバ抜きで戦うつもりのようだ。今シーズンはプレーオフ進出が4チームに限られる事情もあるかも知れない。キューバ勢を除く昨シーズンの主力は全員残っている(レチコ、ラーメ、シュリワ)。それに加えてエースのケリー、センターのチェブキナを獲得。

AIN Napoli
Okrachkova−de Tassis, ブラガリア−Vecerkova, Turlea−Rosa Ricci
2年連続ベスト8止まり、今シーズンは小粒のチームになりそう。去年の主戦で残留したのはセンターのブラガリアとVecerkovaのみ。エースはOkrachkova, Turlea, de Tassisというメンバー(de Tassisはリベロでの起用もあり?)。残留は何とかなると思ったが?

Rio Marsi' Palermo
主力のアタッカーはIvanyuskina, Beccaria, Nurisあたり。例年高さ重視を徹底しているVicenzaを上回る高さである(!)。当初はShaposhnikovが入っていたが、シーズン途中で移籍、代わりにNurisを獲得している。しかし、アダムス、ケリーが攻守の軸となっていた昨シーズン以上に守備に不安がある。

Romanelli Firenze
Edilma Conceicao, Aneta Guermanova, Meika Wagnerあたりが主戦力となるか。セッターにはModenaで2シーズンの実績があるマリノバを獲得するも、やはり残留争いレベル。

Johnson Matthey Spezzano
2シーズンぶりのA1復帰。ブラジルのイルマが中心だろう。昨シーズンModenaの正セッターを務めたKarine Salinasが加入。郎平監督のもとを離れ、飛び抜けたエースがいないチームの力を、カリーヌがどこまで引き出せるか。

Famila Imola
今シーズン昇格したチームの一つ。エースのシドレンコ、センターのユールマンあたりが攻撃の中心となりそうである。

Reggio Emilia
Materaに代わり、特例でA1で戦えることになったようだ。Desilets(USA), Pashova(BUL), Nikolic(YUG)など、名前を聞いたことのある選手は何人かいるが、最も厳しそうなチームである。


第17節「やっとシーズンが始まった」(3/4)

3月となると、早いところではシーズンが終わってしまう時期である。しかし、バーバラの今シーズンはこれからスタートである。
いろいろとトラブルがあったらしく、チームに合流した形跡自体がうかがえないため、いったんは、今シーズンModenaに加入するという話自体が消えたらしいと判断した。
前節もごく短い時間の出場があったらしいけれども、何と3月になって、ようやくスタメン出場である。

この日の相手はNapoliである。バーバラにとっては、昨シーズン所属した古巣ということになる。今シーズンのNapoliは昨シーズンまでと違い大物選手はいない。しかし、戦力は別として、極めて勢いに乗っているチームである。第13節に最下位のReggio Emiliaに敗れたときは、残留も絶望かと思われた。ところが、その後いきなりの3連勝、全て勝点3の勝ちである。しかも3連勝の相手に、この時点1位のReggio Calabria、2位のBergamoが入っているのだ。

意外なことに、バーバラはレフトでの起用である。順当に考えればセッター対角に入るだろう。第5回Vリーグ、あるいは昨シーズンのイタリアリーグでも、セッター対角のポジションで使われており、問題はないはずである。パハーレかフィップスに慣れないポジションを強いることになれば、当然攻撃にも悪影響があるだろうし、サーブレシーブ陣形も変更を迫られる。この日はパハーレがライトに回ったけれども、6得点と今ひとつ目立たない。そして案の定、わずか50本のサーブで6発のサービスエースを被弾している。バーバラ自身も、10/27と決定率も低くミスあるいはブロックされる数も多かった。かなり疑問の残るシフトである。
それでも、レッジェーリがアタック11/14と活躍。Okrachkova, de Tassis, TurleaのNapoliのエースのアタックは合計21/89、完璧なまでに守った。試合自体はModenaの一方的な勝ちである。

この節は、CEV Cup決勝トーナメントと重なるため、Bergamo - Vicenza, Perugia - Ravennaの2試合が2月28日に繰り上げで行われている。
Bergamo対Vicenzaの一戦は、実はこの後のCEV杯の決勝の前哨となっている。この試合では、リニエーリがアタック16/23、ゼトバが17/28と大爆発。Vicenzaは、トグットのアタックは決まっていたものの、ミフコバ、グリンカ、メンショーワという他のサイドアタッカーが壊滅的状態。1セットは失ったものの、Bergamoが大差で勝った。
Napoli同様連勝中だったReggio Emiliaだが、この節Firenzeとのアウェーの試合で、こちらも意外と簡単に止められた。Firenzeはこれで9勝目。ImolaとSpezzanoの昇格組の対戦は、Imolaがストレートで簡単に勝ち。Imolaは勝点を19までのばし、残り試合数を考えると残留安全圏に近い。一方のSpezzanoは降格がかなり決定的になっている。

この節は結局、全ての対戦で順位が上位のチームが勝つという、実に順当な結果になった。前半戦降格ゾーンに低迷したNapoliとReggio Emiliaが突然目を覚ましたため、2月は大荒れに荒れた。嵐が去ってようやく平穏な日がやってきた。

Modena3 (25-13, 25-18, 25-17) 0Napoli

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