伝之四・龍の目覚め
(でも、内容はヘソ本大暴れという感じが・・・)
早池峰山で大きな地震が発生。“龍”が動いたから起きたのだそうな。
「聖邪がぶつかるとき、“龍”もまたそれに呼応し動く」
ということで、阿弖流為が何をやらかすのか不安に思ったに違いない、八百比丘尼様ご一行は、震度5・マグニチュード7.2の大地震の中、東京へ向かうことに・・・。
恐らく通常の交通機関で向かったではないだろう。なぜなら、通常の交通機関ならば、こんな状態の中で運転をするわけがないからである。
それに、この集団は青森からすぐに岩手に到着したという実績も持っているし・・・。
一方、武蔵坊は阿弖流為がTVに出たことですぐに追手がくると思い、早くお台場から逃亡しようと試みるが、
そこに立ちはだかったのは、TV局のリポーター軍団であった(地震はどーでもいいらしい)。
なお、追手とおぼしきヘリコプター部隊も今まさに迫ろうとしている・・・。
そして、阿弖流為は見事にリポーター軍団に質問責めにあう。
美雪が「何も答えることはないわよ」と言うも、リポーター軍団は「ちょっとあんた何なのよ、横から差し出がましい」「そうだ、こっちは天下のNNTだぞ!」「俺はタカテレビの筒井だー!(自意識過剰)」「週刊誌の記者ふぜいが、スクープの邪魔をするんじゃない!」などと叫び、美雪をどけて強行突破しようとしたら、「女に手を上げるとは、このたわけが」とつかみ掛かる腕を折ろうとし、
さらに「お主らもわしの側におると、本当に死ぬことになるぞ」とリポーター達に宣告する!
一方、タカテレビにいる菊池プロデューサーは、のんきにも
「いいよ、いいよ〜面白くなってきた〜」
といい、画面の向こう側で阿弖流為が「昨夜の銃撃犯はわしを殺すために放たれた刺客じゃ!!TVを見たわしを見てすぐにここにやってくるぞ」と言うと、
「何ィ、おっとこれまた大スクープだぞ。生の銃撃戦を流したら視聴率がドカーンとUPするぞ!!
いよーし、カメラの台数を増やせ〜。いいよ、いいよ〜っ!!」とイッちゃった表情でカメラマンの生命のことなんか知ったこっちゃないとばかりの発言。
そして、警察の車両が(護送車が二台もあるのは謎)到着する。
と、全然安心しきっているリポーター軍団。
しかし、警察はエイリアンの手先であるため、「動くなーっ!!」「神上ーっ!!」
と叫び、「銃刀法違反で逮捕する!!」と礼状を付きつける。
リポーター軍団及び美雪は、信じられないと騒ぎ立てる。
が、あっさりと「よう見抜いたな」と言い、ベルトを剣に変化させる。
菊池プロデューサー大喜びで、といった状態。
結局、「本当に死ぬぞ」と言ってもリポーター軍団は一歩も引かない状態が続いたまま、田村麻呂が到着。
「あの人が田村麻呂か!」とばかり、突撃を敢行するリポーター軍団。
だが、その突撃を止めたのはヘソ本の「ちょっと待ったぁーっ!!」の一声であった。
ここからのヘソ本vs田村麻呂のやりとりは、SS「ヘソ本リポーター、田村麻呂に突撃インタビュー」でお楽しみ下さい。
で、ヘソ本が志半ばで倒れると、菊池プロデューサーは、「と、と、とったか、とったか今の!!」と言う。
(ヘソ本のことはどーでもいいのかな?)
「と、とりましたけど・・・いいんスかこんなの放送しちゃってえ!」と動揺するスタッフ。
「か、かまわん。視聴率さえドカーンととれれば。局長賞もんだぞー!!やった…やった。やっ………た…」
とまるで、辞世の句のようにいいダウン。もちろん、周囲は混乱するばかり。
田村麻呂は、阿弖流為らにマシンガンの乱射をしたが、
全弾とも、「遅いのォ現代の武器は…」とばかり切り落とされる。
そんななか、再び地震が…。そして、突如として浮上する物体!!
戻る