V-max 修理 レストア Vmax V-max 修理 レストア

16年前、大型免許を取得し、かねてから憧れだったV-maxを購入!!といっても89年カナダモデルで30万円弱。カミさんに借金して(毎月の小遣いで細々と返済)
何とか手に入れることができました。しかし・・・・・すでに12年もたっているためアルミ部分は全て錆で真っ白。塗装部分も凹みこそありませんでしたが色褪せや細かな塗装の剥げで走る廃車状態。エンジンはかかるものの、セルモーターは車のバッテリー上がり寸前のような「ウィッ・・・ウィッ」と全く元気のない状態。ショップの店長の「これで正常、V-maxはこんなもの・・・」という言葉にだまされて(後から別のmaxが勢いよくセルが回るのを聞いてショックを受けました)気にせずに購入しました。

12年間の間にいろんなトラブルに遭遇しましたが、近所のショップと仲良くさせていただいて、トラブルをひとつづつ解決し、現在は絶好調のマシーンとなりました。(ショップの○松さん!感謝です)

過去の主な修理箇所(外装以外)

症    状 原   因 対   策
その1 最初のツーリングでいきなり1気筒死亡 アクセルをあけるとバックファイヤー プラグ失火、インシュレーターのゴムに亀裂 プラグ交換、ゴム交換 (無料でした)
その2 シリンダーヘッド部からのオイル漏れ ガスケット破損 ガスケット交換
その3 セルが回らない、スタータクラッチから異音、空回り
(やっぱりダメでした・・・・。)
セルモータの錆、スタータクラッチの割れ セルモータの交換、スタータクラッチの交換
その4 アイドリングが不安定、信号待ちでエンスト プラグの劣化??? プラグ交換(定番のチューンNGK JR8C )
サーモスタットの交換(これも定番チューンkawasakiのZR-9X用)
その5 またまたアイドリング不安定 原因不明 プラグ交換、後期型レギュレータと交換
その6 フロントのブレ タイヤの段減り、フロントフォークオイルの劣化 タイヤ交換、フロントフォーク周りのオーバーホール、フロントホイールベアリング交換
その7 エンジン不調、バックファイヤー プラグコード、キャップのリーク プラグコード、キャップの交換
その8 リアデフ付近から異音 ピニオンギア折損 スイングアーム、デフ交換
その9 フロントブレーキの鳴き ディスクロータの摩耗 レトロフィットキットでローター、キャリパーの交換
その10 ライトの光量不足で車検通らず 設計上の問題とハーネスの劣化 ヘッドライトブースターの装着
その11 またまたエンジン不調、バックファイヤー プラグコードからのリーク 最初原因がわからす、キャブの同調、パイロットスクリュの交換、ダンパの交換等いろいろやってもらいましたが、改善せず、結局はプログコードをTAYLOR(キャップは純正)にしたところ、完治いたしました
その12 クラッチがきれない クラッチのユニットからフルード漏れ 1泊ツーリングの前日だったためフルードを補充して応急処置。帰ってからクラッチのアセンブリ交換
その13 イグニッションコイルからプラグコードのすっぽ抜け その11で付け替えてもらったプラグコードの径が違ったため1度抜けると上手く刺さらなくなった 径の合ったプラグコードに交換
その14 エンジンの掛かりが悪い レギュレータの故障によるバッテリーの電圧低下 レギュレータ交換
その15 エンジンが掛からない ハーネスのアース接点不良によるバッテリーの充電不良 ハーネスに細工をしてバッテリーへの充電回復
その16 燃費の著しい低下 ハーネス不良による失火 ハーネスを加工して正常に点火するよう修理
その17 オイル漏れ 後部のエンジンのマフラーへの接点 1気筒の度重なる失火によりガス、オイルがたまったものと思われる。
その18 オイル漏れ ジェネレーターコイルのケーブルの出口から。 液体ガスケットで被覆
その19 クーラント漏れ メカニカルシールの劣化 ウォーターポンプのアセンブリ交換、メカニカルシール交換
ウォーターポンプカバー交換
その20 ジェネレーターコイルの焼け 部品を注文するも製造中止で注文不可 オークションで中古の部品を探し、交換。ついでにピックアップコイル交換。
その21 ラジエータホースからのクーラント漏れ ホースの劣化 ホース交換
その22 再度シリンダーヘッドからのオイル漏れ ガスケットの劣化 ガスケット交換
 その23 アルミパーツの腐食  経年劣化  磨きと塗装 

    

 その8、リアデフ付近からの異音
  これはショップの方から指摘されました。確かに走行中にアクセルを戻すと「ゴーッ」と言う音はしましたが、自分は買った時からその音がしていたのでこんなもんだと思っていました。ネットで色々調べたところ、V-maxはよくデフとドライブシャフトの間のピニオンギアのボルトが折損し、折れた状態で走行すると異音が出るとの事でした。「原因はこれだな」、と思いましたが素人にはスイングアームを外して調べてみるなんて事はできませんので、ヤフオクで程度の良いパーツを購入し、ショップでスイングアームごと取り替えてもらうことにしました。交換が終わり、外したパーツを持ち帰ってバラしてみたところ案の定、ボルトが根元からぴポッキリと折れていました。取り替えて良かったです。


ボルトが根元からポッキリ折れています

 その13、イグニッションコイルからのプラグコードのすっぽ抜け
  バッテリー交換をしようとイグニッションコイルを持ち上げたところ、プラグコードがすっぽ抜け、差し直してもすぐ抜けてしまいます。これは、その11でショップに交換してもらったTAYLORのプラグコードが純正より太く、コイルに差し込むところで加工されていました。(下図左)このため、差し込み部は逆に細くなっており、スポスポ抜けてしまいます。これではそっと挿しても走行中に振動ですぐに抜けてしまうでしょう。翌日、ツーリングを控えていたため、そのまま静かに別のショップへ。見てもらうと、これは業者でも無理なのできちんと径の合ったプラグコードに変える必要ありとのことでした。プラグコードは変えたばかりでしたが、仕方ありません。ショップに在庫していたkijimaのシリコンコード(下図右)に変えてもらいました。




過去の主な補修箇所(外装)

購入時の状況をデジカメで撮っておけばよかったのですが、なにしろ数十時間(もしかしたら100時間越え)の時間をかけましたので写真を撮っている余裕もなく、ある程度きれいになった状態しか確認できないのが残念です。本当に走る廃車でしたよーー。

その1 ダミータンク、フロントフェンダー、リアフェンダー、サイドカバーの塗装

当時の写真はないので、2度目の塗装時の様子をご紹介します

まず、ペーパーやパテ等で下地を整えてからブラサフ(下塗り塗料)を塗ります。
次に脱脂をしていよいよ塗装開始!3〜5回に分けて少しづつ色をつけていきます。
色がついたら、2000番くらいのペーパーで凹凸を削り、クリアを3回程度吹きつけます
クリアが完全に乾いたらいよいよコンパウンドにより表面がピカピカになるまで研磨します。 思ったよりうまくできました。エンブレムの位置が微妙です。

なぜ2度目の塗装が必要になったかというと、真夏に半袖でライディング中、あまりの日差しの強さに信号待ちで日焼け止めクリームを腕に塗ったところ、急いで塗ったためにタンクに1滴こぼれたのを知らずに数時間。気がついて一生懸命ウエスで拭いたのですが跡が消えず、コンパウンドで磨いているうちに完全に塗装が剥がれてしまいました。日焼け止めクリームには、塗装を剥がす成分が入っているんですねーー。皆さんも気をつけてくださいね。

その2 マフラーの交換

これも交換前の写真がありません(この頃はデジカメももってなかったしなーー。)マフラーは購入時、転倒による大きな傷があり、エキパイも裏側はさびでひどい状態だったため、パーツショップから新古品を購入し、一式交換いたしました。社外品も考えましたが、純正の形が好きなので、こだわりました。


その3 エアーインテークの塗装

これもまた転倒傷と腐食で醜い状態だったので、ヤフオクから傷なし(腐食はあり)を格安で購入し、塗装を全部剥いで、上部はアルミを1度鏡面まで磨き上げ2000番のサンドペーパーで縦にヘアラインを付け、非鉄金属プライマー(透明の塗料の接着を良くする下塗り剤)を塗布後、クリアで仕上げました。下部は銀色の塗装をしています。

その他、クラブバー、エンジン、フレーム等の塗装や研磨を施し、現在はこんな姿になっています。


その4 アルミパーツの再研磨

2017年。購入時に一度磨いたアルミパーツも10年を超えたころから錆が発生し、見栄えが悪くなってきました。特に気になったのがライトのステー部分。外してしまうとしばらく乗れないので、オークションで古い部品を購入し、奇麗にしてから付け替えることにしました。

ウインカーステー ハンドルポストの研磨・塗装

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