旅の記録

朝7:00。絶好のツーリング日和に恵まれ、ご機嫌の出発です。一度は中止になった恒例のツーリングが今年もできて、気持ちはわくわくなのですが、一抹の不安が脳裏をよぎります。それは1週間前、富良野に単独ツーリングに行った際、帰り道でエンジンがなかなか掛からないというトラブルに遭遇しました。
すぐに行きつけのショップで見てもらうと、レギュレータの故障でうまくバッテリーに充電ができずに電圧が下がったためだということがわかり、部品を注文して修理は完了していたのですが、出発の朝、ガソリンを入れに行ったとき修理前と同じようにエンジンの掛かりが非常に悪かったため、もしかしたら直っていないのではないかと言う不安です。
とりあえず、エンジンは掛かったので、まあ大丈夫だろうと思い、待ち合わせ場所の野幌ICに到着しました。仲間は先に着いており、コンビニで軽く朝食を取りました。記念写真を撮って出発式です。楽しい旅行になることを疑っていませんでした。
ところが、さあ、出発というときになってエンジンをかけようとセルを回しますが、いっこうに掛かってくれません。「まさか」の予感は的中してしまいました。何度もセルを回しているうちに、バッテリーの電圧はどんどん低下していき、最後はセルボタンを押してもウンともスンとも言わなくなってしまいました。
一度放電してしまったバッテリーもしばらく時間を置くとちょとだけ電圧が回復し、セルが回ることがあるので何度かトライしてみましたが、V4の1200CCのエンジンを目覚めさせてくれるほどの力はなく、ほとほと参ってしまいました。
ここでこみ上げてくるのが、修理をしたショップへの怒りです。きちんと直っていればこんな事にはならなかったはず。仲間にも迷惑をかけることになって、申し訳ないやら、情けないやら・・・。とりあえず、自走不可能なのでショップに電話してバイクを取りに来てもらう事になりました。
しかし、ショップが取りに来られるのは午後1時過ぎとのこと。もしそれから修理して直ったとしても、それでは予約をしてある芽登温泉に今日中にたどり着けません。また、とりあえずバッテリーを交換しないと旅を続けられませんが、ショップには同型のバッテリーの在庫がなく、今日のものにならないとのこと。どうしようもありません。
しかし、今積んでいるバッテリーは最近交換したばかりで、前に使っていたものが家にあります。その古いバッテリーは特に異常があったわけではなく、ただ年数が経ったから交換しただけなので、予備バッテリーとして充電した状態で保管してありました。
何とか自走さえできれば一度家に戻ってバッテリーを付け替えれば何とかなるだろうと思っていると、Kくんの職場の仲間がブースターケーブルを持って来てくれました。ありがたいありがたい!!
早速K君のワルキューレとつなぎエンジンを点火!これで走れるぞ!!
そのまま一気に自宅へ戻り、バッテリー交換です。
エンジンは勢い良く掛かりました。
やれやれ、やっとたびに出かけられます。
絶望からの復活で、かなりハイになっています。このまま走り続けてくれよ!Vmax君! ただ、出発時間が大幅に遅れたため、ルートは高速を使った最短ルートに変更。一気に道東を目指します。
喜びが続いたのも走り始めてから150km地点。ガソリンが少なくなったので、トマムで高速をおり、スタンドを探します。これがなかなか見つかりません。1度バイクを降り、ナビでスタンドを探してから再スタート。ところがまたもやエンジンが掛かりません。セルモーターが弱々しい悲鳴を上げています。やっぱり、走りながらの充電が上手くいっていないようです。
再びKくんから電気をもらいエンジン始動。このままでは旅を続けられません。とにかくバイク屋さんがある町まで走ってプロの手にゆだねるしかありません。一番近い帯広市に向けて爆走です。途中、M君が悲鳴を上げてバイクを止めました。どうやら襟から蜂が入って背中を刺されたようです。写真はラジオペンチで刺さっている針を抜いているところです
ネットでバイク屋さんを探し、電話をすると、修理してくれるとのこと。
何とかそのお店たどり着くことができました。しかし、バイク屋さんの見立てでは、交換したばかりのレギュレータが故障しているようだとのこと。すぐには直らないのでバイクは置いて行くように言われました。11年間の旅行で初めて自走不可能になりました。
バイク屋さんが大きな荷物は預かってくれ、なおかつリュックを貸してくれたので荷物を最小限にして、K君の後ろに乗せてもらい旅行を続ける事になりました。
情けない限りではありましたが、こういう形でもなんとかツーリングを続行できることになったので、一安心です。バイク屋さん、ありがとうございました。
なんとK君はタンデムが初めてだったそうです。
色々なことがありましたが、なんとか芽登温泉に到着しました。
精神的にも肉体的にも疲れ切っていましたが、おいしい料理と冷たいビールでそれも吹っ飛びました。
我が愛車・・・ではありませんが、ツーリングを続けられた恩人のワルキューレ君です。ありがとう、君のリアシートは私がしっかり暖めてあげるからね!
しかーし、K君曰く、「ワルキューレ運転してみたら?」
大型バイクには乗っているものの、こんなぞうさんみたいに大きなバイクには乗った事がなく、超緊張しましたが、なんとかちょっとだけ運転させてもらうことができました。やっぱり大きいなぁ!!
その後・・・・なぜかK君が後ろに乗っているではありませんか!!
えぇぇぇっ本当に私が運転していくの?
これはせっかくツーリングにきてバイクを運転できなくなった私に対してのK君の思いやりです。やさしいなぁK君は!
本当にありがとう!!
屈斜路湖に着きました、日本で最大、世界でも第2位のカルデラ湖です
昔はクッシー(ネッシーの屈斜路湖版)がいると言うことで話題になりました。
川のようになっている屈斜路湖湖畔和琴温泉です。露天風呂ですがあまり人は入っていませんでした。私たちもお湯を触っただけで次の温泉を目指します。
屈斜路湖畔コタンの湯です。残念ながら、ちょうど清掃時間に当たって入ることはできませんでした。湖を見ながらの露天風呂は最高なんだろうなぁ。ちなみに混浴だとか。
楽しみにしていたM君はとっても残念そうですね!
いざ、弟子屈町硫黄山へ。
ここのレストハウスには川湯温泉で作られた溫泉玉子(ゆで玉子)が有名です。からを割ってガムテープではぎ取るのが特徴です。美味です。
足湯で一休み。ここら辺は溫泉だらけです。
お昼は近くのレストランでスープカレーを食べました。お味は、なかなかのものでしたよ。
中標津町養老牛溫泉の湯宿だいいちです。こちらにも色々なお風呂があり、汗を流してきました。
2日目の宿、岩尾別溫泉 地の涯
(ちのはて)です。秘湯中の秘湯です
建物の前方にたくさん天然露天風呂があります。
足がセクシーでしょ!!
ちのはてにあるとは思えないお部屋と料理でした。う~ん、満足!
ホテルの前で記念撮影です。
シャトルバスに乗ってカムイワッカの滝を目指します。運がよければ途中で野生の熊に出会うことができます。
カムイワッカの滝とは、川が滝状に段々になっており、流れてくる水は温かい溫泉です。
水が流れる岩をサンダルまたは裸足で上っていきます。水が温泉成分のためコケや藻が生えず、岩はあまり滑らないため、登るのは難しくありません。
たくさんの観光客の中で海パンになったのはM君だけでした。
気持ちよさそうですね。
天然の滑り台です。すっかり童心に戻っているM君です。
M君はなんか江頭みたいですね。
岩の上にカメラを置いてセルフタイマーで撮影しました。なかなか3人そろった写真はありませんで貴重な1枚です。
帰りのシャトルバス乗り場でk君が熊ちゃんになりました。ここでは野生の熊との接し方につての講習が行われていました。
旅行最後の食事です。そば屋に入りました。
旅の最後は恒例のソフトクリームですね。

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