国際理解教育


 

国際理解教育の核心:

だいそれたタイトルですが、結論から言わせてもらいます!
(1996) 8/8.9の「関東甲信越英語教育学会」でも第2室で私がディスカッサ ントに質問した内容です!私たちの国際化は「うわべ」「自分の見栄」だけのも のではないでしょうか?
次のことを考えて下さい!
埼玉県に住む在日外国人で1番多いのは韓国・北朝鮮・フィリピンついで中国 ・アメリカなのです。(平成元年調査...古いですから若干違うかも)
ホームスティを考える学生もいるでしょうが、需要と供給が一番一致しないの も韓国・北朝鮮の方々だとかつてその筋の方から伺いました。
なぜでしょう?
それから「帰国子女の受入」についても「うまくいっています」という学校の 多くが欧米文化圏です。ところが逆は.........。なぜいじめられてし まうのでしょう?
私たちはなぜか常に核心に触れていません!
私たちが見る社会の教科書はシンガポールの社会の教科書と全くといって記述 が違います!
(シンガポール日本人学校にお勤めの方に伺ってみてください)...特に昭 和初期が..
本当に「アジアの中の日本」としてアジア諸国を理解しているのでしょうか
そういった足元を見ずに常に私たち英語教師は欧米文化が優れているかのごとくもてはやし
常にアメリカを意識して行動してはいないでしょうか?

かつてアメリカがそうだったように人種のるつぼとして成り立つまでにものす ごい闘いの
日々があったわけですから私たちが簡単に諸外国人を真剣に心底理解して受け 入れられよう筈がありません!

「全てが建て前」です!アメリカは戦争、内乱を経て今日の諸外国人との理解 があります!
私たちは「まね」や「建て前」で国際理解をするのでなく、これからは「本音 」で相互理解
を実践するべきだと思います!

私見を述べさせてもらうと、近隣諸国ととにかく友好関係を深めるともに「共 存」「共生」への意識を高めあっておきたいです!隣の韓国ともそうです!こん なに近いのに何か割り切れない思いがあります。
でも良く考えてみれば両国が互いに友好的に頑張っていったらどうでしょう?
わたしは世界の良い意味での脅威になると思います!

これからの国際理解は異文化間コミュニケーションです!
欧米文化圏から入っても良いですが、絶対にアジア近隣諸国を忘れてはなりま せん!

教科書でもそうです!
国際理解コーナーがあるのは良いですがほとんどが欧米文化圏のものです。な ぜ東南アジア諸国を扱わないのでしょうか?フィリピンは英語を話していると思 います!

また、英語中心で良いですがフランス語なども借入語として英語に入っている わけですし、
ドイツ語もしかりですゲルマン語族ですから。。。
「ありがとう」や「こんにちは」くらい教科書で扱って良いと思います!
方言がいけない理由はないし、方言の定義もはっきりしない今日「ロンドンコ ックニー」
「ピジン、クレオール」等も良いのではないでしょうか? 当然一言集で。。 。


このように私たちが「異文化理解」教育と称しているもののほとんどが英米文 化圏、欧米文化圏のものでその優越性だけを教授していると思われます!
これからは

足元を見つめて、

まず生徒の人格形成、異質な他を認めるような集団寄与能力育成、そしてグロ ーバルな視点に立った近隣諸国の理解というふうに進めていったら良いのではないでしょうか?

私たち日本人の「国際理解」教育は常に核心に触れていません!


アジアの中の日本

学校教育の中で校務分掌としても設置されている「国際理解教育」。しかし、その実際は計画的に学校全体で取り組んでいるというよりは、海外紹介等のEVENT色が強く、ほぼ知識面での”教授"である。

そして、その知識はほとんどが欧米文化圏のものである。英語の学習であるから、当然その源である欧米文化圏から異文化交流を図るのは当然であろう。しかし、仮にもしその異文化交流や異文化理解等が欧米文化圏だけで始終してしまっては英語学習としては良いのだろうが、文化の学習や体験としては不十分である。

よく私たちは新聞、テレビ等で「欧米などでは〜」というコメントを耳にする。そして明らかにその言外の意味合いとして「欧米は私たちよりも先進的で、それを模倣していくことが望ましい。。。」という考えが見え隠れしている。今まで(明治維新後の欧米視察団派遣以来、何ら考え方としての”西洋化”は変化していない)と同じ路線を歩んでいる。そうしてきたからこそ、今日の日本の企業を中心とした経済力、技術力、理数系の力等の繁栄があるのだと思う。であるからそれは大変すばらしいことである。"Global education"が歴史的に変化してきているように、国を繁栄させるためだけの異文化理解から21世紀においては「共生」を意識した新しい国際理解、国際協力、国際交流観が必要ではないだろうか。

そして常に外部からの力で変化している社会は、物質的には西欧化していてもその本質的にはなにか集団行動的な考えが依然残っており、根本的には日本人流なのかもしれないと思う。

そのことがいけないことではなく私はそれはそれで良いことだと思っている。

身近な異文化や外国を1つ考えてみよう。

日本国内に 大学1、高校12、中等科53、初等科78、幼稚園62、とあり尚かつ4万人が学び、10万人近くの卒業生をだしている国がある。それはアメリカンスクールではない。それは終戦直後からある朝鮮学校である。私たちはどれだけの交流をしてきただろうか。埼玉朝鮮初中級学校長のお話によれば、交流らしい交流がもてたのはつい最近のことらしい。つい最近とは昨年(1996)である。中体連、高体連への参加が認められてスポーツでの交流が盛んになってきたのだそうだ。私が学校長のお話を伺ってもっも印象的だったのは「アイデンティティー教育」の維持であった。日本にいたとしても祖国の言葉や文化を忘れないように様々な弊害があっても50年間維持してきた「アイデンティティー教育」は本当にすばらしいと思った。

私たちが「西洋化」し、自国文化をかえりみなくなり、日本嫌いを増やしているのに反して必死になって自己・自国文化を維持してきたというのは私はすばらしいと思った。文化に優劣がつくのかどうか私は詳しくは知らないが、少なくとも自分の育った文化を守り、それをもって自己実現していくことは大切であると思う。どんなにがんばっても私たち日本人はアメリカで市民権を得たとしても「日本人であることに変わりは無い」からである。そして、その点が今後の国際理解教育広くは Global education にもっとも大切なのでは無いだろうか。

結論から先に言うと(私の悪い点ですが(^^;))、これからの日本に於いての"Global education"とは以下のことであろうと私は思っています:

・これからの国際化社会においては世界が狭くなればなるほど日本人としてのアイデンティティーが要求される

・日本人というのは外国から見た場合で、実際には「個人のアイデンティティー」が重要になってくる

・自分が独立した存在になり得ない現状や常に「他との比較でしか見られない考え方」を脱却する

・Diversity の中にあって「Individualism」が最重要であるように、私たちはまず "Individualism"教育を推進して行くべきである

・世界の現実(良い面だけではなく。。。)を直視してもらい、世界の中の日本、自分を本気で考えてもらう機会をつくる

・上記の現実から日本が今もっとも友好関係を築き上げていかねば世界から認められない(←この理由だけではないです)アジア諸国に目をしっかりと向ける

 

〜ある新聞より〜

日本にアジアは見えているのか:

アジアの国々の発展と変化を受け止める確かな目を日本は持っているのだろうか。

橋本首相の東南アジア諸国連合ASEAN歴訪が感じさせたのはそんな疑念である。。。。。。。経済の相互依存や地域の平和を考えるまでもなく、ASEANとの緊密な関係は日本の繁栄にとっても不可欠である。5つの訪問国の首脳たちに橋本首相が語ったのもASEANとの関係の大切さであり、ASEANの発展に対する日本の変わらぬ支援の姿勢だった。それにもかかわらず、歴訪中の橋本首相にあまり存在感が感じられなかったのはなぜだろう。。。。。象徴的だったのは日本・ASEAN定期首脳協議の開催という首相の提案にたいするASEAN側の冷めた対応である。。。。。ASEANの地位がこれだけ高まったいま、日本とだけ定期的に首脳協議を持つ意義がどれだけあるのか。そうした自信ととまどいがASEAN側から読みとれる。。。。。。。。東南アジア諸国にとって深刻な課題は。。。中国といかに安定した関係を築くか。。。。。日中関係の改善や米中安定化の具体的努力をしてほしいというのがASEANの本音だろう。。。。。。。東アジアの軍拡競争にどう歯止めをかけるのか。経済発展と民主化の落差をどう縮めるのか。演説からは成熟した民主主義?国首相だからこそ盛り込めたはずの多くのメッセージが欠けていた。。。。。「福田ドクトリン」から20年になる。あれから東アジアの情勢は劇的に変わった。規制緩和など経済面の改革で日本が後れをとった分野も少なくない。日本が先輩顔することが許されなくなった時代に、アジアに向けて何を語れば良いのか。今回の歴訪からその中身を固めることの大切さを学んだように思う。。。。。(略)

〜新聞投書より〜

歴史の影を知れ。

サッカーで日韓戦になると韓国側の闘志がすごいのはキムチのせいだ、なんぞと愚かなことをいった若者がいる。若者は植民地支配に直接は関係ないけれど、歴史の影から逃げられない。日本の選手諸君は歴史とも闘わなければならないのである。

 

 

 

 

 

............To be continued........

"Next" is on "How to do Japanese diversity"


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