日本人の方々からのアンケートは平成8年12月をもって集計終わりました、大変ご協力有り難うございました。下記は平成8年9月末までの 結果を基に考察した内容です。ここで新たに「文法指導」「基礎学力」を問題提起いたしましたのでご意見を頂ければ幸いです。下記の「文法指導」・「基礎学力」に関するアンケートは現在回収中ですのでご協力下さい! CGIフォームによりボタン送信ください。
・とにかく流暢に話せる能力 ・ネィティブの発話が十分聞き取れ理解できる能力 ・英文をタイプしたり書いたりできる能力 ・英語長文を十分に理解して読める能力 ・英語で自己表現できる能力 ・英語でコミュニケーションできる能力 ・文法や言語学的知識 ・異文化を寛容的に理解できる能力 ・コミュニケーションする際のジェスチャーやボディーラングウェッジ、アイ コン タクト等 ・基本的なマナー ・日本人的な考え方の転換、発想の転換能力 ・基礎学力 ・その他 |
上記は「4技能」「国際理解教育」「基礎学力」「文法指導」「CS(Communicative Strategies)」「コミュニケーション」「表現の能力」「態度面評価」など中 学英語教育で話題になっているものを言葉を変えて問いにしているつもりです。
10代の方は少数でした。20代、30代の方のご回答が多いようです。
20代の方は学生、海外在住留学生、民間・外資系企業の方が多いです。
30代の方は公務員、教員、塾、民間・外資系企業の方が多いです。
40代の方は教員、大学教授、民間・外資系企業の方が多いです。
当然職業は問題ではありませんが、学校関係者の多い30代、40代と20代
とを比較しますと、「マナー」「基礎学力」についてが多少気になります。「マ
ナー」などは語学能力と
直接関係ないですが、真のコミュニケーションを図るときには必要なことかも
しれません。
教える側よりも教わる側の人の方がマナーを気にしていてくれることは案外う
れしい驚きでした。基礎学力も父兄や教師の立場がうるさいのであって、学習者
はそんなに意識していないのかと思っていましたら、そんなことはないようです
ね。
「コミュニケーション能力」「表現の能力」「国際理解」に関してはある程度
予想していましたが、「Listening能力」に関しては驚きでした。「Speaking能
力」とほぼ同じくらいになるかなと思いましたが、全然違いますね。4技能のう
ちListening能力重視が意識されています。この回答は的確だと思います。要す
るに私たち教員が考えていること、それ以上を
すでに語学学習に関して社会は知っていると言うことかも知れません。
私も下手にOUTPUTされる授業より、Listeningを中心とした音声面の強化、INPUT
中心の方が低年齢層には語学学習としての効果はあると思います。
更に、「文法能力」はゼロ%ですが(1名)、「基礎学力」には結構支持者が
います。
これは言語学的、文法的でない基礎学力の育成法があるのだということですね
。
または、「文法」「文法指導」といった用語がほとんど英語教育界でタブーに
なっていることからの回避であるかもしれません。