アリストVA300トムスに乗るNO.4205のTerryさんが、トムスパフォーマンスブレーキキットをによってブレーキを強化されましたのでレポートしてくださいました。
このたびVA300トムスにフレンドショップであるトムススピリットさんのお世話になり、トムスパフォーマンスブレーキキットを装着しましたのでご紹介いたします。1. ブレーキ強化に至るまでの経緯
Club ARISTOでは既に何度も話題にされており、当メンテナンスコーナーでも数多くレポートされておりますが、アリストのウィークポイントとしてブレーキの弱さが指摘され、多くのクラブメンバーさんがブレーキの強化を実施されております。
VA300 TOM'Sには「専用高性能ブレーキASSY」が装備され、更に私のクルマにはメーカーオプションの「専用ブレーキパッド(カーボンメタル製)」、「専用ブレーキホース(ステンレスメッシュタイプ)」が装着されており、ベース車両であるV300VE に対し、ブレーキシステムへの強化がなされております。
しかしながら、キャリパー/ローターといった根幹となる部分は純正品と同等のものが使用されている為か、その効果の程は決して十分とはいえず、VA300のパワー・車重 に対してパフォーマンス不足であると常々感じておりました。実際に、前走車の急ブレーキや急な車線変更等で「ヒヤリ」とする場面に何回か遭遇し、もっと強力なストッピングパワーが欲しいと思いました。
根本的な改善策として、ビッグキャリパー/大型ローターへの換装が必要と考えていた 矢先に、Webmasterのワタルさんが実施された段階的ブレーキ強化を実際に見学させて頂いた事、フレンドショップであるTOM'Sスピリットさんの試乗会にてコンプリートカーを試乗させて頂く機会を得て、強化ブレーキのパフォーマンスに愕然とした事から、今回のブレーキ強化に踏み切りました。
2.ブレーキキットについて
Club ARISTOのS会員特別サービスを利用させて頂き、フロントブレーキの強化として、TOM'Sスピリットさんでリリースされている、「お得その9:トムスパフォーマンスブレーキキット 」 (S会員特別価格 \208,250)を装着致しました。キットの内容は以下のとおりです。
- JZA80スープラ用フロントキャリパー(赤塗装/白TOM'Sロゴ)
- ローター(323φ,スリット無し)
- PFC カーボンメタリックパッド
- トムスブレーキライン(ステンレスメッシュホース)
- バックプレート
VA用純正ホイール(18×8.5JJ,OFFSET +40)にも問題無く収まり、むしろ上記キ ットとの組み合わせが本来の姿ではないかと思われるほどのマッチングです。キャリパー とホイールのクリアランスは1cm程度です。 ちなみに、予めキャリパーサイズを確認する為、ショールームで本家のスープラ(17× 8J,OFFSET +50)を見て来ましたが、クリアランスはわずか2〜3mmでした。
標準装備のスペアタイヤ(V300VE用純正ホイール)はビッグキャリパー非対応とのことで装着不可となる為、軽量化を狙って(?)スープラ用テンパータイヤをTOM'S スピリットさんにて同時購入しました(\26,000)。ブレーキ強化後、実際に装着してみましたが、キャリパー/ローターとも干渉する事無く、こちらも問題はありませんでした。 なお、VA用のナットは同テンパータイヤには使用不可ですので、V300VE用のナットを用意する必要があります。(わざわざテンパータイヤを購入する人はあまりいないと思いますが。)
3.インプレッション
純正ブレーキでは一般道・高速道しか走行していなかった事、ブレーキ強化の翌日に十分な慣らしも完了しないまま、無謀にもFISCOで行われたClub ARISTOミーティングでの体験走行に参加した為、正確な意味での比較にはならないかもしれませんが、感想を述べさせて頂きま す。
まずブレーキのタッチですが、ブレーキを踏んだ際のダイレクト感が大幅に向上し、足の動きにリニアに反応してくれる様に思われました。 効きについては、踏み始めは純正とあまり変わらない様に感じますが、その後ジワジワ と、やがてガツンと効いてくるといった感じです。PFCブレーキパッドのパンフレットに書かれていますが、パッドとローター表面にカーボン皮膜が形成されるとまた違ったフ ィーリングになるのではないかと思われます。 ブレーキダストは物凄く、数キロの走行でホイール全体にうっすらとカーボンが付着し ます。オフミの往復及びFISCO体験走行後、ホイールは真っ黒になってしまいました。 ただPFCのダストは水洗いで簡単に落ちるのが救いです。
総合的には、制動距離が純正に比べて2/3くらい(あくまでも感覚ですが)に短縮された様に感じられ、心理的にも余裕を持ってブレーキングが行える様になりました。
なおリヤについては、純正キャリパー/ローター及びメーカーオプション装着のままの状態である為、FISCOストレートの180km/h走行(VA用TECSはリミッターが効きます)の様な、非日常的なスピード域からのブレーキングではノーズダイブを感じますが、一般道を普通に走行する限りはあまり気になりません。
4.最後に
今回のカスタマイズにあたり、先行して段階的ブレーキ強化を実施されていたワタルさんのブレーキ交換作業を見学させて頂いたり、感想等を聞かせて頂き、とても参考になりました。ありがとうございました。また度々相談にのって頂き、ブレーキ装着を行って頂いたフレンドショップのTOM'Sスピリットさんにこの場をお借りしてお礼を申し上げたいと思います。ありがとうございました。
バックプレート 左:VA用のホイールナット
右:純正ホイールナットスープラ用テンパータイヤ
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