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 ARISTO V300VEに乗るNO.3862の130号さんが、「走る」「曲がる」「止まる」の3要素をしっかりとおさえられた、これまでのアリストカスタマイズについて紹介して下さいました。


メンテVOL.261 アリスト・カスタマイズ  <作成:'01年8月26日>
130号カスタマイズも一段落しましたので、これまでのカスタマイズをクラブアリストをご覧の皆さんにご紹介したいと思います。130号は、ノーマルの良いところはそのままに「羊の皮をかぶった狼」を目指してカスタマイズしてきましたが、成り行き上目立つ仕様になってしまったことは否定できません。しかしながらそれでもノーマルの良さを壊していない範囲であると確信しております。

まずは外観ですが一番はやはりフレンドディーラーであるネッツトヨタ東京のハブポート若林さんのオリジナルデコラインでしょう。これは私もデザインしたSOARISTOさんと同様、BMWチューナーであるアルピナファンであるということもありますが、何よりもその完成されたラインは車好きでなくとも目を奪うほどの魅力があります。外観がそれ程素晴らしい仕様ならば中身もそれに見合うだけのものが欲しいと思うのは当然のことです。そこで車の基本である「走る」「曲がる」「止まる」の基本性能を高めることにしました。

まずは「走る」ことから

走ることに関してはまずは吸排気を効率良くするべくエアクリーナーとマフラーを交換しました。ついでにエンジン制御にFコンVプロを使うことによりエアフロが必要無くなくなったのでHKSのレージングサクションの様にブリッツのSUSパワーを使用しオリジナルでエアインテークパイプを作ってもらいました。更に、80スープラ用のフロントパイプを改造して装着しました。これらの仕様により、かなり効率の良い吸排気が可能になりました。

パワーに関しては馬の数が多いにこしたことはありませんが、むやみにパワーを追い求めても走りにくくなるだけなので、130号はトルク重視としました。また、通常は街乗りが多いのでタービンはノーマルのままが最低条件でした。もちろん、ノーマル並に低速トルクがあり、高速域でもそれなりに伸びるようなタービンがあれば別ですが・・・。アリストほどの巨体をすばやく発進させるには相当のトルクが必要とされます。そして高速ツアラーでもあるアリストは高速域での伸びも求められます。これに応えるには高回転域での抵抗を減らすこと、またより低い温度の空気をエンジンに送り込んでやる、つまり大容量インタークーラーが必須となります。130号はトラストの3層タイプとすることでこれらを解決しました。純正のインタークーラーではあまりに小さすぎて役不足です。また、巨大なトルクを受け止めるトルコンには非常に負担が掛かるので強化タイプとしました。

このような仕様で130号は約510馬力、70キロ(修正後)のパワーとトルクを獲得しそれをきちんと路面に伝えることが出来ます。もちろん、それに見合った冷却系のチューンも欠かすことは出来ませんのでアルミラジエーターとエレメント移動タイプのオイルクーラーを装着しました。

次に「曲がる」ことです

曲がるには純正の足回りではとてもではないですが役不足です。そこで130号はエナペタル(チューンドビルシュタイン)を入れました。スプリングはフロント14キロ、リア6キロでステアリングの切れに対して忠実に動きつつ、車格に見合った乗り心地を実現しています。しかし、これだけではまだ安定して早く曲がるには不安が出てきます。そこでarcのスタビライザーを装着しタワーバーも前後とも入れました。それによりロールを抑え、ボディーの捩れもある程度抑えて曲がることができるようになりました。これに加え、タイヤを純正位置よりも外側に出すことによりトレッドが広がり、より安定したコーナリングが実現しました。しかしそれでも何か物足りません。そう、走る喜びです。車を自在に操ってこそ本当に走る喜びを知ることが出来ます。そのために、VSCキャンセラーとTRDの機械式LSDを入れました。この二つを入れたことにより130号は単なる電子制御により安定してコーナリングできる車から自在に操ることの出来る素晴らしい車となりました。ただ、相当に危険な車でもあり、そこはドライバー自身の自制心が必要となります。

最後に「止まる」ことです

こちらはもう皆さんがされている定番の、80スープラ用のビッグキャリパー流用チューンです。多少違うといえばローターを2ピースの穴開きタイプにしていることくらいです。もちろんこれに加えタイヤも良く食いつくRE−01にしています。いくらブレーキが効いてもそれに追いつくだけのグリップがないと始まりませんので・・・。

130号のカスタマイズはこれで終わりにする予定です。まだ若干やりたいことはあるものの、現段階では予定していません。あえて言うならば、ノーマルタービンが壊れてしまったときにはノーマルタービン改ハイフロータービンにすることと、エアロパーツ装着くらいです。果たしてカスタマイズにどのくらいの費用を掛けたか計算したくもありませんが、それぞれに必ず意味があり、161アリストという車とこれからも長く付き合っていく上で自己満足度を高めることが出来たと確信しています。例え次期アリストが発表されても私は130号を手放すことなく10年選手を目指していくつもりです。それ程161アリストという車は素晴らしい車であり、未完成な部分は自分好みに仕上げたつもりです。また、今までに私の乗った車の中で一番、しかもダントツでお気に入りなのも間違いありません。これからも130号は人生の素晴らしい友になることでしょう。

130号仕様書   アリストV300ベルテックスエディション

最高出力/最大トルク:509.6PS/69.2kgm
最大ブースト:1.4キロ(1.7キロ可)

外装関連

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