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 アリストV300VEに乗るNO.1145のOTSIRAさんが、ブレーキ6灯化した場合の球切れ検出方法を紹介してくださいました。


VOL.210 ブレーキ6灯化球切れ検出方法 <作成:'00年9月2日>
ストップランプを6灯化した場合の球切れ検出方法をご紹介致します。16#アリストでストップランプを6灯化している方が多くいます。これをやるとストップランプが1個2個切れても球切れ警告灯は点きません。球切れの検出はランプフェイリヤーCPで行っていますが、原理はストップランプが4個付いているときの電流量を正常と判定し、1個切れて電流量が少なくなったときに球切れと判定し警告灯を点けます。このことから判るように、ストップランプを6灯化した場合は1個2個切れても電流量としては4個分以上流れますからCPは球切れしていないと判定します。この場合は、折角付いているランプフェイリヤーCPは無用の長物と化して車の重量増だけに貢献することになります。
今回は、ストップランプを6灯化した場合についてのみ説明しますが、2灯化した場合の警告灯の常時点灯対策や、テールランプの球数変更時の対策については別途問い合わせて下さい。また、6灯化の対策法は数種類ありますが、今回は説明のし易い方法を選びました。以前、掲示板に書き込んだ方法とは違います。

<改造方法>

ランプフェイリヤーCPの中に抵抗を1本追加して、6灯時の電流量が正常だとCPに判定させるようにするだけです。以下手順を説明します。

1.トランクルーム左サイドの内張りを少し捲って写真の黒色矢印の10ミリのナット1個を外すとランプフェイリヤーCPは簡単に取り外せます。

<ランプフェイリヤーCPを取り外したところ>

2.65mm×65mm×30mmの黒いケースのランプフェイリヤーCPの中から基板を取り出して、写真の白色矢印左と矢印右の間に抵抗を半田付けします。300k−430kオーム程度の抵抗でOKです。矢印左は既存の抵抗の取り付けられている足で、矢印右はダイオードの足です。追加の抵抗は写真の様に取り付けなくても裏側の基板のパターン面の同位置に半田付けしても同じことです。

<完成>

<テスト方法>

ランプフェイリヤーCPを元通り車に取り付けて、エンジンをかけた状態で6灯のままブレーキペダルを踏んで警告灯が点かないことを確認します。次に、ストップランプを1個取り外してエンジンをかけた状態でブレーキペダルを踏んで警告灯が数秒以内に点くことを確認します。ストップランプを1個取り外すのは、トランクフードのストップランプを取り外すのが作業的に楽です。

<抵抗値の選び方>

車の個体差については、まだテストしていませんが、追加用の抵抗値は、私の実験では300k−430kオームで変化させても、球切れ1個を正常にセンシングしました。画像は360kオームが付いています。抵抗値を小さくすると警告灯は点きやすくなり、抵抗値を大きくすると警告灯は点き難くなります。

<参考>

16#のランプフェイリヤーCPは、リヤフォグ付きとか仕様により4種類の品番があり、基板上の部品点数は違ったりしますが原理的には同じことです。なお、このランプフェイリヤーCPは、写真の通りCPという言葉から想像するような複雑なものではなくて、基板上に普通の抵抗とコンデンサーが何個か付いた簡単なものです。半田ごてさえ使える方なら誰でも出来ます。費用は、工賃?を別にすれば高くて5円程度です。抵抗の入手方法が判らない方や、抵抗をご希望の方は、私の方から郵送してもいいですよ。また、半田ごての使えない方には、私の方で標準のランプフェイリヤーCPを1個部品として購入しましたので、ご希望の方には改造済みのものをお送りして、交換後取り外したランプフェイリヤーCPを返送していただくという方法もとれます。費用は無料ですから、お気軽に申し出てください。

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