ウィーン南駅15時47分着、プラットホームの先でプラハで何回も出会った日本人のアベックにまた会う、ここではじめて名前をなのりあう、 MさんとYさんだ。 持っている荷物がほとんどないがこれで全部だそうだ、旅なれた人たちである。
二人と駅前で別れ駅構内の書店で地図を買い調べるがホテルへ行く地下鉄がよく分からない。仕方なく出口に向かって左側のタクシー乗り場へ行く、 5台ほどいるが運転手の雰囲気が悪い、雲助タクシーのような気がする、 駅構内へ戻り案内板を見て反対側のタクシー乗り場へ行く。 こちらは多く並んでいるので乗る、 フランツヨーゼフ駅そばのベルビューホテルまで15.00euro(2050円)。
ホテル着17時00分、 このホテルはアップルで予約、 1泊朝食付き7700円。
レセプションへ行くと仕事をしていてなかなか受け付けてくれない、 プラハのホテルと違って客あしらいの悪いホテルだ。
レストランを探してホテルの周りを歩く、 フランツヨーゼフ駅の反対側によさそうなレストランがあり入ろうとすると満員だ。 仕方なく近くのCafeRundfunkで夕食、 スープ、サラダ、ポークカツレツ、ビールで34.30+1.70euro(4930円)。 プラハでは安かったなあ。
11時05分ホテル発、 フランツヨーゼフ駅の窓口で市内交通機関8日間カードを購入、 24.00euro(3290円)。 二人で4日間ウィーン市内(ゾーン100)の Sバーン、地下鉄、トラム、バスに使える便利なカードだ。 フランツヨーゼフ駅前からトラムD線に乗車、 これは南駅まで行くのだ。 昨日は分からなかったけれどホテルでもらった地図の市内路線図には一部のトラム路線が載っている。
まず美術史美術館へ行く、 入場料10.00euro(1370円)、 ほかにコート、ルックサックを預けるクロークに1.50euro必要。 まず来た目的のフェルメールの絵画芸術を見る。 隣の部屋へ歩き出すとまたMさん、Yさんの日本人アベックに会う、 まあ観光客が誰でも行くところなので不思議ではないけれどもよく会うものだ。 ここでも模写をしている、 日本では模写どころか写真撮影も出来ないところがほとんどだがなぜでしょうかね。 あまりにも沢山の絵を見たので印象に残っていない。
すぐ近くの王宮宝物館へ行く、 入場料7.50euro(1030円)、 クローク1.50euro。 ここも今回の旅行で最初に見た BraunschweigのHerzogAntonUlrich博物館の宝物の印象が強くふーんといった感じだ。
市役所まで歩いて広場のクリスマスマーケットを見る。 ウィーン最大のクリスマスマーケットで店の数も多く人でいっぱいだ。 市役所の建物の中に子供たちがパン作り、色々な絵の制作などを体験する工房があった。
ホテル前まで帰り昨日満員だったレストランへ行くと今日は貸切で駄目。 ホテル北のギリシャ料理レストランFiloxeniaで夕食、 温野菜、豚カツワインソース、ビール2で24.40+1.60euro(3560円)。
ホテル帰着21時10分。
王宮チャペルでのミサでウィーン少年合唱団の演奏があるので聞きに行く。 ミサなのでネクタイを締めていく。 ホテル発07時50分、 08時20分にチャペルの前へ着くとすでに行列がずらっと並んでいる。 チケットはインターネットで購入予約をしてありここでチケットを受取るのだ。 チケット5.00euro(685円)、 予約がない人が別の列に並んでいる。
指定された席へ行ってびっくりした。 ミサの様子も合唱団の席もまったく見えない。 鏡があって合唱団の席のごく一部が写っているだけだ。 音楽だけ聴けばいいようなものだががっかりした。
王宮チャペルのすぐそばにスペイン乗馬学校がある。 2000年にスペインでへレスのスペイン乗馬学校へ行ったが、練習の日で本番は見ることができなかった。 同行者がぜひ見たいというので行く、 入場料40.00euro(5480円)。 ここまで訓練できるのかと驚くくらいの動きである。
ホテルに一旦帰り着替えてシュテファン大聖堂へ行く、 前のほうに座って周りを見ていたらミサが始まってしまった。 係りの人が楽譜などをくれる、 献金5.00euro。
大聖堂の後ろにあるモーツァルトの墓所へ行く。 小さな礼拝堂があったらしいが今は地下からの階段があって見学者がぞろぞろ出てきた
市役所のほうへ行こうと乗ったトラムが反対方向行きでどうも間違えたと気付きShwedenPlatzで降りる。 うろうろと探した結果2番のトラムで市役所前へ行く
市役所前広場のクリスマス市でジャガバター、ソーセージ、ハムサンド、プンシュ17.50euro(2400円)の簡単な夕食で済ます。
ホテル帰着19時45分。
アルプス越えの鉄道に乗るため今日も早起き。 07時40分ホテル発、 南駅から08時57分発EC31に乗る。 ユーロピアンイーストパスの4日目を使用。 車室はコンパートメントでおじいさんが1人乗っている。 ドイツ語しか話さないが、妻にがんで先立たれやもめでウィーンに住んでいる子供のところを訪れ、これから自宅のあるVillachに帰るのだというのがなんとなく分かる。
この列車はVillach行きだと思っていたらベネツィア行きだった。 ベネツィアへはまだ行ったことがない。 このまま8時間たらず乗っていたらベネツィアへ行けるのだ。 発車まぎわにイタリア人のアベックが乗ってきた。 ベネツィアまで行くとのこと。
ウィーンの市街を離れるとブドウ畑が点在している。 ウィーンノイシュタット駅を出て20分ほどしてからどんどん高度が上がり、雪をかむった岩山などが見えてくる。 150年ほど前にアルプス越えで開通した世界遺産のゼメリンク鉄道を今も使っているのだ。 10時30分ミュルツツシュラーク駅下車、 帰りの普通列車は1時間ごとにあるのを確かめて町中へ行くとここにも小さなクリスマス市がある。 色が綺麗なジュース?を買う、 3.30euro(452円)。 気温は零度以下なのだろうか耳が痛いので毛糸のチベット風帽子を買う、 13.00euro(1780円)。
山の中腹へ上がって町の様子を見たりしてから、13時05分の列車に乗ろうと駅へ行くとその列車がない。 平日運転のマークがついているが反対で 日曜しか運転しないようである。 駅構内に小さな蒸気機関車が置いてある。100年くらい前はこんな小さな機関車でアルプス越えをしていたのだな。
予定より1時間遅れの14時05分発の列車でウイーンのほうへ少し戻るゼメリンク駅へ行く、 14時25分着。
降りたが駅の周りに何もない。 次の列車まで2時間ある。 駅前の地図を見ると上のほうにスキー場があるようなので歩き出す。 山道を上へ向かって歩いているとぱっと車道に飛び出しそこは車がしょっちゅう通っている。 大きな看板がありスキーワールドカップが2004年12月にあると書いてある。
もう少し上がると平らになりスキー場が見える、 まだ雪が少なくて造雪機を動かしている。 ホテルも沢山ある。 日本に帰ってからワールドカップを調べるとゼメリンクでは時々スキーワールドカップが開催されているのだ。
駅へ降りるとちょうど夕日が沈みかけで、普通は上が青色で下の方ほど赤くなっているのに山際が青くなっている。 同行者がこれは珍しい現象だと言う。
世界遺産の碑がたっていて古いものなのか客車が置いてある。
16時19分ゼメリンク発 、 暗くなった頃ずっと下のほうに反対方向に走っている列車がある。 しばらくするとすれちがった、 線路がUの字状で大きく上っているのだ。 南駅着18時20分。
トラムD線で次の停留所ベルヴェデーレ宮殿前から乗った人がなんとゼメリンクで会った人だ。 スキー場への山道で上から降りてきて革靴なので 滑って歩きにくそうだったので覚えていた。 ゼメリンクから一緒の列車に乗ったのになぜベルヴェデーレから乗ったのだろうか。
ホテル近くのまだ入れてないレストランへ行くと休みだ。 フランツヨーゼフ駅横の日本料理店Akakikoで夕食、 焼きウドン、タイヌードル、ホウレン草、ビール小3で27.50euro(3770円)。 ウェイターはフィリッピン人、マネージャー、オーナーは韓国人だ。 Akakikoはどんな意味だと聞くと赤黄子で女性の名前のつもりらしい。
ホテル帰着20時10分。
12日ダブリンへ飛ぶエアリンガスのリコンファームをしようと、レセプションで電話番号を聞くとなぜかエアリンガスがない。 何をしたいのかと聞くのでリコンファームだと言うと、色々電話してリコンファームしてくれた。 今まで応対が遅くて印象が悪かったが少し見直した。
10時55分ホテル発、 まずベルヴェデーレ宮殿上宮の絵画館へ行く、 入場料7.50euro(1030円)。 クリムトの有名な「接吻」 があるが誰も見ていない、自由に何分でも見ることが可能だ。
下宮は入らずに前を通って通りに出ると中央墓地行きのトラム71番が通っている。 30分ほど乗って中央墓地へ行く、 2km四方くらいある広大な墓地だ。 ここの区画32Aに有名な音楽家(ベートーベン、シューベルト、ブラームス、ヨハンシュトラウス(父・子)など)の墓がある。 ヴォルフの墓はどこですかと訪ねてきた日本人がいた。
墓地の正門前に墓石屋があって、一つの値段を見たら2611euro(36万円くらい)だ。
帰りは別のルートにしU3のSimmering-LandstrasseでU4乗換え-Spitterauで降りる。 目の前にホテルから北のほうに見えていた煙突がある、 発電所かごみ焼却場のようである。 トラムDでホテル帰着16時40分。
オペラ座へ行くのでネクタイを締めてホテル発17時20分、 開演までの時間が1時間ほどしかなかったので、メニューがすぐ分かり注文しやすい日本料理店優月で夕食。 てんぷらウドン、鍋焼きウドン、ホウレン草、日本酒で32.25+2.75euro(4800円)、 おいしかったけどあらためて計算すると高いね。
小澤征爾指揮のオペラもあったのだけれど演題がさまよえるオランダ人だったので止めてバレエの胡桃割り人形にした。 チケットは日本でインターネットで購入済み 9.00euro(1230円)。
入口で支払い証を見せてチケットに交換する、 席は一番上、天井桟敷の2列目で非常に見にくかった。 身を乗り出しても舞台の4分の1くらいは見えない。 バレエは舞台が見えないといけないのでもうすこし良い席を買うべきだった。 日本人のSyoko NAKAMURAさんが出演している。
ホテル帰着22時10分。
09時40分ホテル発、 トラムD線でハイリゲンシュタット駅まで行き、バス38A11時10分発に乗り換えて、ウィーンの森Kahlenbergの頂上まで行く。 駅前で日本人中年女性二人組と話する、 ウィーン滞在6日コースでウィーンで3日フリーなのだそうだ。 ベートーベンの家へ行くので途中で降りていった。
終点Kahlenberg着11時00分、 私たちのほかに3人降りた。 風が強く雪がちらついて寒い。
風があるのにかすんでウィーンの市街がよく見えない。 地図を見て歩くコースはいくつかあるが、Leopoldsbergのほうへ行くことにして歩き出す。 今は歩くのに良い季節ではないので人に出合わない。 11時50分Leopodsberg着。
城館のカフェレストランで休憩、 目の下にドナウ川がよく見える。
ここから急な坂道を一気に降りてKahlenbergerdorfに入る、 鉄道の駅があり1時間に2本列車が停まる。 プラットホームと待合所だけで後は何もない。 切符を買うとしたら列車内で買うのだろうか。 駅下の通路に落書きというか絵が描いてある、 普通の落書きと違ってほのぼのとした感じである。
バスでNussdorfへ戻り、D線トラムの終点まで乗り、ベートーベンの小道を歩いていく。 ベートーベンが散歩した頃は田園の真っ只中だったろうが 今は高級住宅地の中だ。 ベートーベンの胸像を過ぎてハイリゲンシュタット墓地の上のブドウ畑まで行ってみる。
元へ戻り墓地の前から小川を渡ってGrinzingの街中に出る。 レストランの屋根に窓から忍び込もうとするサンタの人形がある。
16時ごろでまだ夕食には早いがホイリゲが飲めるレストランがないか探すが、時間が中途半端なせいか適当なところがない。 ホイリゲを示す松の小枝がかかっているところがけっこう多い。 その1軒の前で入ろうかと考えていたら、別の階段から男の人が出てきて 地下の倉庫から酒瓶を取り出してきた。
その人について階段を上がると狭い室内に多くの年寄りがわいわい言いながら飲んでいる。
店の人はオーナー、娘さん、お母さんらしいお婆さんのウェイトレスだ。 ホイリゲ(新酒白ワイン)小ジョッキ1杯250ml位を2杯と、つまみのソーセージ、パンで7.20euro(1030円)。
帰りに綺麗な緑色のビン1リットルにホイリゲを詰めてもらう 9.00euro(1230円)。 店の名前を控えてなかったがビンには
Roemerquelleと書いてある。
ホテル帰着18時45分、 お腹がそんなに空いていないのでホテル前のスーパーで惣菜を買って部屋で食べる。
02時30分頃左ひじが痛くて目が覚める。 2年ほど前に痛風発作の痛みで苦しんでその再発かとぎょっとしてあわてて持ってきた痛み止めを飲む。 朝起きたらまだかなり痛む。
11時00分ホテル発、 トラムD線Karlsplatz乗換えU4でシェーンブルン宮殿へ行く。 宮殿前に小さなクリスマスマーケットがある。 宮殿の入場料は全部のロイヤルと一部のインペリアルがあるが違いがよく分からずにインペリアルを買ってしまった、 8.00euro(1100円)。
見学後裏の庭園へ行く。 丘の上のグロリエッテまで行く人は少ない。 グロリエッテからウィーン市内が見えるが今日もかすんでいる。 前の池が凍っていてかもめが氷の上をよちよちと歩いている。
同行者の好きな植物を見に温室へ行く、 シニア入場料3.10euro(425円)。 温室の裏のほうに日本庭園があるが見に来る人は誰もいない。
帰りは別の経路で帰ろうと西口から出てトラム58番で西駅へ行く。 西駅からトラムでリンクに戻り夕食はウィンナーシュニツェルで有名なFiglmuellerへ行く。 ほとんどのレストランでは夕食にかなり時間がかかるがここは速い。 客も速い、 近くのテーブルの客は二組私達よりも後から来て先に出て行った。 今日のスープ、Figlmuellerシュニッツェル(11.50euro)、七面鳥カツ、サラダ、ホイリゲ、パンで30.70+2.30euro(4520円)。 よそではカツにはサラダがつくのが普通だと思うが、ここはカツが皿いっぱいに乗っておりサラダは別料金だ。
レストランを出てからオペラ座と反対の方向へ歩いていく。 小さな通りでもきれいに飾り付けてある。 SchwedenPlatzに出たらこの前トラムを乗り間違えて降りた所だった。 ここでトラム1番がリンクの時計回りで2番が反時計回りなのがようやく分かった。
ホテル帰着19時30分。
11時30分ホテルチェックアウト。 荷物を預けホテルの北にある郵便局で日本へのハガキを出す、 小さな郵便局はどこも文房具が置いてある 。
午後空港へ行く経路を調べるためトラム5番でFriedens橋へ、次にU4でMitte駅へ行く。 空港行きの電車時刻を調べておく。 途中Friedens橋から北のほうにこの前行ったKarlenberg、Leopoldsbergが今日はすっきりと見える。 手前にいつも煙の出ている煙突が今日は休みなのか煙が出ていない。
Mitte駅から歩いてフンデルトヴァッサーハウスへ行く。 迷いそうになったが学生らしい団体が来て見学だなと思ってついていくとフンデルトヴァッサーハウスへ出た。 子供が作りそうな面白い形と色の集合住宅だ。 フンデルトヴァッサーの他の作品の写真があり、いつもホテルの北で煙の出ていた煙突がある。 これもフンデルトヴァッサーの作品だ
フンデルトヴァッサーハウスのカフェで一休み後、トラムN線でSchwedenPlatz-U4Spittelauへ行き、フンデルトヴァッサーのごみ焼却場?を見る。 今日は休みなので聞けなかったが、通路の形からごみを焼却して発電していると思われる。
14時40分ホテルに帰り荷物を持って朝と同じコースでMitte駅へ行き、15時13分発S7で空港へ行く。 15時40分空港駅着。 早すぎてすぐチェックインできない、 16時15分チェックイン。 航空券はエアアンガス、 JTBで購入38300円、 他の交通機関と比べて高すぎる。 もっと研究して安い切符を探すべきだった。 18時40分離陸、 機内で夕食が出た。 ヨーロッパ域内で初めてだ。 20時40分ダブリン着(ウィーンと1時間時差あり)。