仕事日記●○●8月
小文字青〈佐山さん〉小文字赤〈管理人〉※小タイトルは管理人がつけています。


8月1日(木) M's(マサちゃんズ) 三田・三田クラブ
正午から3人集まってマスタリングに立ち会う。最終的な音質決定だからとても大事。特にマルチトラックでなく2チャンネル一発録音だからよけいこの作業行程には神経を使う、、、べきなんだけど実はさほどナーバスにならないところが長所と短所。7曲目まで仕上げたところでライブハウスに向かい、recordingした順に演奏してみたらなんということ!ワンステージやったわいとおりようとしたら店のひと”まだ30分弱しか経ってないんですけど、、、”3人そろってrecording耳+体になっていたのだった。
2ステージ目はrecordingしなかったレパートリィを演奏するのだが、どうしても体がここまでだ(一区切りワンステージ分)というところで必ず30分なのである。
演奏して疲れるということは、すくなくとも疲労を感じるってことはまずないのだが、この夜はぐったりした。

8月2日(金) 月猫えほん音楽会仕込み 北九州

8月3日(土) 月猫えほん音楽会 北九州
本多愛也扮する鬼婆にキックで応酬する女の子有之。北九州の子供はとても元気。
この日のうちに福山入り。年明けに伺うことになってるジャズの店でも覗こうかと松田昌マネージャーに問い合わせると、次回はライブハウスではなくホテルを借りてのことだというので、先方に聞いてどこかいかしたジャズ屋を教えてくれと気軽に頼んだらこれがおおごとになったのだ。
読み猫・能祖将夫氏と福山に降り立つと若い男女が”お待ちしておりました”とお出迎え。太田世聖夫(ヨセフ)という名の若者は26才で連れの女性は20歳とか。二人ともハッシードラムスクールのスタッフ。このハッシーこと橋本氏が松田昌の友人で、今日は仕事で僕の相手ができないからと、若い衆を寄越したということらしい。
せっかくだけど化粧も落としたいし荷物もあるから部屋で1時間ほどゆっくりしたいと言うと待っていてくれた。連れられたのはいかしたジャズハウス。ピアノもあってどうやらマスターはなにかのプレイヤーの様子。いい感じなのだが腹がへっていたので店のママに教わって2軒隣の瀬戸内料理屋で軽く食事をしてから戻ることにする。その間も若い二人(取材したところによるとカップルというわけではないらしい)は待っていてくれるのである。感心する前に平気で待たせる自分に疑問を感じなくてはならない。
やっと落ち着いて飲みながらの音楽談義から能祖氏のこわ〜い話、二人の師匠のうわさなどいわゆるとりとめなくも楽しいお酒の時間が過ぎて行く。こういうイイ店のある街に住んでるのはいいねと何かの拍子に言うのに応えて、岡山からきているのだと言う。
つまり二人は、師匠が近々共演する人がたまたま福山に来るというだけで、それも今日まで会ったことのない人に会うのに、急遽岡山から駆け付け、1時間を2回も待たされた挙句、終電まで逃したのだった。ひどい。われわれは人非人である。驚いて終電のことを尋ねると ”電車に間に合うよりこうしてお話をしている方が計れない価値がありますから”と、これには感激した。

8月4日(日) ジャズ絵本 福山

8月5日(月) 伝兵衛 長崎・goody goody
やはりジャズ屋にながくあるとヤマハCー3もよくひびく。長崎大学のジャズ研ピアニストとべーシストうちあげでセッション。きょうびは珍しくなってしまったのでことさら嬉。ベースは特に頼もしいプレイ。小牧良平、やがて上京するつもりだという。楽しみである。
一段落して向かったソウルバー。いならぶ客はさっきのライブに来てくれていた人々。店をあげての応援だったのであることだ。ベースの田島さん(五島列島、瀬木とのコンサートでのPA)あいかわらずイイ味をだしていたし、デメさんの喉もやっぱり泣けたんだが、前回は気付かなかったマスターのサックスにびっくり。just the way you are の間奏を敢てフルートで入ってくるなど、おいしいツボを心得たニクイおじさまである。

8月6日(火) 伝兵衛 博多・player
浅原さんと小島の3人で回った時にお手伝いしてくれた秋山マリコちゃんがたずねてくれたら、へそピアスつきだっこチャン人形になっていてびっくり!主催のタカクサキさんと同じ会社のキョウコちゃんは着物の似合いそうな美人だが夕食にはご一緒できずとても残念に思っていたら、、、、そんなのふきとぶくらいうまいそば!ここ博多中洲のプレイヤー界隈はもう30年近く通っているというのに、50有余年がんこにそばを打ってまいりました(メニューに書いてある)というこの”江戸家”さん、知りまへなんだ。かもなんばを頼みつつちょっと考えて折角だからとおそばにしたのが大正解。常々そばの旨い不味いってわからんよなぁと感じておるんだが、これはウマかった。いいんです、あれこれ考えなくても。うまいときゃ勝手に旨い!って思うんだから。そしてそばに先立ってでてきたメンタイのおにぎりのしろめしがピカピカ、ホグホグと、、、、我慢出来ずにシャケおにぎりも追加。おなかパンパンで本番を迎えると言う、およそプロの心がけからとお〜いだめな僕。こういうのを自分に負けるという。ただいま自分に連敗中。

8月8日(木) リ−オスカー 江古田・バディ
lee oscar blues harp
峰厚介(Ts)・古沢良治朗(Dr)・大口純一郎(Pf)・大出元信(Gi)・広木光一(Gi)・上村勝正(Bass)
身体が20年もどる。リズムの中の居心地は体感でしかないのがよくわかる。その上で、みんな人の音を随分よく聴くようになってるのがおかしい。リーはとにかく音がすごい。バンドにつける注文は1にも2にもグルーブ。
ある曲のリハで”you gonna be a park”というので公園にでもいって頭を冷やせ?と変に思ったが、もとよりそんな回りくどいことを言う男ではなく、”you're gonna be apart !”君達ばらばらになってるぞ、と言っておったのだった。僕のリスニングもバラバラである。たまたま楽屋で二人の時間にいいことを言ってくれた。これまでも何度か二人のときにはアレンジの考え方とかバンドがファミリアスになることの好悪両面とかいいことを教わったものだ。もっとも一番近い過去が15年前だけれど。
今回は僕が日本滞在中のハードスケジュールを気の毒がったのに応えて”occupuration need not vacation. jobs(ほんとうはちょっときたない言葉をつかったのだけど) need that. ”
occupation って何だと聞き返すと、”occupation means we are accupied with what we love doing.”つまり大好きな音楽を仕事にしている我々には、やな仕事に就いてる人々が代償として必要とするようなバケイションなど必要としないってことだろう。

8月9日(金) 伝兵衛 都城
14時の飛行機に乗り遅れたらお盆のこととて全便満席。ようやく乗れた宮崎行きでステージには30分遅刻。たまたまこの日だけ遅始まりがラッキー?

8月10日(土) 伝兵衛 一木町・酒蔵
濱田屋伝兵衛という人が本当にいた!伝兵衛というビールが本当にあった!地ビールは僕の好む所ではないのだが旨かった。伝という焼酎まであって、というよりこれが本業らしいのだが、旨かった。コンサート会場とは別棟のビールバーでの打ち上げで、ピアノでもあったら弾くのだがというと若者5〜6人走り出して皆で抱えて来たには驚いた。楽しく飲み笑い歌ってさよならするまではいいが、酔いが醒めてあのピアノを元に戻すのはうんざりするだろうな。

8月11日(日) 伝兵衛 大分
輝ちゃんでのライブがなぜか良くなってしまう訳が解った。音符が滑りがちだとか、ワンフレーズにおとが1〜2個余分だとか、いつもは心掛ける欠点もこの場所ではまるごと曝け出すことで、全的な自分の現在を自身で発見もし、過去のある一点に立ち返りもし、お客さまもなんだか判らないうちにそういう二人に他とは違う圧倒のされかたをするんじゃないか。半々だとしたらその人を作ってる5割は短所なのだから有効に使わないテはないんじゃないか。

8月12日(月) 伝兵衛 大分・brick block
大津マスターのご好意と甲斐さんの世話のもと久々たっぷり練習出来。フランク2楽章なんとかいけるだろう。8/25LJ里見紀子とのduoでやってみてもっといけそうだったら木野さんや川井さんに持ちかけよう。ゴルドベルク遅々として進まず。

8月13日(火) セッション 大阪・ロイヤルホース
東原力哉(Dr)・荒玉哲郎(Bass)
1st Stage●

creopatra's dream
bird like
setembro
just friends
cantalope island
round midnight
2nd Stage●

matador(solo)
nardis(duo w/Dr)
wave
all the things you are
floatin' time
mercy,mercy,mercy
take 5 A-trains
encore●
my romance(C)
久々の力哉、変わらず素晴らしい。荒玉成長著し。

8月15日(木) M's(マサちゃんズ) 大泉学園・jazz in F
リラックスムード過剰。

8月16日(金) 月猫えほん音楽会仕込み 長岡
舞台を作ってもらってるあいだ別室でピアノのお稽古。スタッフ皆が気を利かせて僕抜きでリハを終える。飲み会のみ参加。

8月17日(土) 月猫えほん音楽会 長岡
steinway C型。まだ若く、張りのある音がビンビン。最近覚えたキャスターの向きに依る音質調整なかなか良い。

8月18日(日) M's(マサちゃんズ)名古屋・スターアイズ スタンダードナイト
1st Stage●
creopatra's dream/anthony's scream
it's only a paper moon
joy spring
girl talk
I love you
in your own sweet way
take 5 A-trains
2nd Stage●

my funny valentine (w/伝兵衛)
on the sunny side of the street (w/伝兵衛)
I'll remember april
when sunny gets blue
it might as well be spring
setembro
singin' on a star
encore●

あと一杯(w/伝兵衛)
my back page
身内なかんじの浴衣デイと思っていたら90人ぎゅうぎゅう集まってくれて嬉。男性の浴衣姿も多く愉。小井政都志浴衣プレイ。
クラさんの新しい店 ”ケニーズ”訪ねる。

8月19日(月) M's(マサちゃんズ)名古屋・スターアイズ オリジナルナイト
1st Stage●
creopatra's dream/anthony's scream
floatin' time
p-bop
family
fine rouge
so long
いつものズブロッカ(w/伝兵衛)
2nd Stage●

daddy blue
fall
in the dark
masarism
the first cry
shorty
encore●

あと一杯(w/伝兵衛)
love goes marting on
ずっとすれ違っていたプリスカとやっと遭遇。Ebのストレートブルースで大いに盛り上がる。熱唱とは別回路のクールさもあり、好印象。再会を約す。

8月20日(火) M's(マサちゃんズ) 新潟・フラッシュ
Stage●
joy spring
girl talk
it's only a paper moon
daddy blue
in the dark before dark
Wesが聴こえる(w/伝兵衛)
あと一杯 (w/伝兵衛)
take 5 A-trains
encore●
love goes marting on
----------------入れ替え----------------
Stage●

creopatra's dream/anthony's scream
fine rouge
it might as well be spring
setembro
Wesが聴こえる(w/伝兵衛)
あと一杯 (w/伝兵衛)
singin' on a star
encore●
take 5 A-trains
同じ2ステージでも入れ替えは疲れる。

8月21日(水) 東京ジャズナイトリハ NHK 509
指揮者がよく予習してくれていて楽だった。北島直樹の腕故障話にぞっとする。音響鈴木智雄、照明士反賢治郎、舞台監督富とくれば往年の加山雄三スタッフチーム。懐かしい話に花が咲くと思いきや、知り合いの病気話で時間切れ、とは淋。

M's(マサちゃんズ)インタビュー(ジャズライフ土井、富沢)青山ビクタースタジオ

8月22日(木)
M's(マサちゃんズ)インタビュー
(スイングジャーナル 三森)
ひとりインタビュー
(キーボードマガジン 西本)
ひとりインタビュー
(Magi 東端)
デュークエイセス48周年コンサート打ち合わせ 和田事務所

高円寺・次郎吉
バカボン鈴木(Bass)・鶴谷智生(Drums)
1st Stage●

premonition and harbinger(v)
what's henry(s)
pooh song(s)
some skunk funk(brecker)
costa blava(v)
on fire(camilo)
2nd Stage●

liberty city(jaco)
three views of asecret(jaco)
teen town(jaco)
a remark you made(jaco)
dream a while(s)
clapperclowe(john taylor)
caribian love affair(v)
知らなかったが奇遇にも今日は浴衣の日とかでバカボンが夏着物で演奏。浴衣はべ−シストの役割?
タイトルが佐山雅弘トリオになっていた。今後は佐山次郎吉トリオがいいかな。

盛り沢山の一日だったはいいが3つ分くらいの旅帰り整理待ち荷物が部屋に散乱。とりあえず一番でかいトランクに詰めて月猫楽屋で整理することにする。整理を待ってるものどもを選り分けるだけで疲れる。これからするべきこととそれにかかる時間や労力をを予測してしまうからだろう。段々畑の田植えです。辿り着くべき頂上をみると先にイヤになる。目の前の土にひたすら丁寧に苗を植えているといつのまにか最後の一列に出会う。とはいうものの、、、

8月23日(金) 月猫えほん音楽会仕込み 名取

8月24日(土) 月猫えほん音楽会 名取
yamaha C3F〜yamaha C7---何故か小さい気がする。
スグル兄妹来。移動はすべてキャンピングカー。らくらく。
えずこホールよりム−ディ水戸登場。劇場職員にしてジャズギタリスト。

8月25日(日) セッションw/里見紀子 下北沢・レディジェーン
1st Stage●
samba (里見)
short story (里見)
nori 1 (里見)
waltz (里見)
nori ballad (里見)
norinori (里見)
2nd Stage●

jan-jan (佐山)
missing wedding (佐山)
go kong in hong kong (佐山)
beijin subway (佐山)
lady jane (佐山)
arabian journey (佐山)
encore●
someday my orince will come
フランク、リハで挑戦するも撃沈。残念。創りおいて演奏機会のないものを集めてみた。虫干し?
サーカス央介来。アレンジ打ち合わせ。ビクター佐々木来。こちらは用事はないのだが時間があったのでと言う。嬉。

8月26日(月) 瀬木貴将 柏崎
KAWAI KG-8C
天野清継とトリオ
Stage●

pueblo
glaciar
elefante
madera
brisa
altiplano
desert
impro.
el condor pasa
viento
encore●
adios
砂塚君のマッサージで復活!2週間前と比べて格段に凝ってる、張ってるとのこと。そりゃそうだろうな。でも内臓は全て丈夫だそうで嬉。膝が悪いってのは歩行不足?

8月27日(火) 伊藤タキオ+伊那かっぺい 青森
山中信人 津軽三味線
浅野町子 太鼓 御存じ小松浅野太鼓のお嬢さん。
柿崎竹美 vo,cho
1st Stage●

春日囃
津軽じょんがら節
最上川舟唄
南部牛追い唄
弥三郎節
ソーラン節
秋田長持唄
秋田音頭
津軽山唄
愛しき大地
2nd Stage●

かっ平コーナー
道南口説
俵積み唄
ソーラン節
米谷師匠抜き初体験。

8月28日(水) トヨタfix CM sound city Ast
淵野繁男 fl あまりに久しぶりなのでお茶してしまった
山本拓夫 fl
市原康  dr

ウェイウェイウ− 銀座・スィングシティ
早川哲也(bass)・岩瀬立飛(dr)
1st Stage●

東方の風〜蘇州夜曲
memories of future
雪蓮
I will wait for you
搖族舞曲
賽馬
2nd Stage●

子守唄
何日君再来
lady jane
oblivion
初恋
spain
3rd Stage●

良宵
soul moon
ana maria
go kong in hong kong

チャルダッシュ

8月29日(木) ODU 目黒・ブルースアレイ
1st Stage●
みんなスイング
pick up the pieces
setemblo
夏のクラクション(本田)
message in a bottle(鶴谷)
easy money(鈴木)
american band(三好)
2nd Stage●

scarlet moon
jeao!!!
moonlight serenade(佐山)
京都慕情(鈴木)
love and happiness(佐山)
get away(本田)
encore●

some skunk funk
上を向いて歩こう(三好)

8月30日(金) 月猫えほん音楽会仕込み 富山
いろり。音なし、虫の声。咳をしてもひとり。

8月31日(日) 月猫えほん音楽会 富山小杉町
steinway D型50万番台

終わって移動to福野町。散居村。1923年創業、竹田楽器本店の町。狭いながらも古い町並みが残っている所に通りを挟んで2店舗。チェンバロ7台、ハープシコード1台、クラビコードまで全部弾く。
遅れて参加した打ち上げは”つた”カツ、くちこ(このわた)、からすみ、出し巻き、高見さんタイプの大将。うめわさび。
 

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