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賽ノ窪古墳群(名取市)その4
名取市南西部、愛島にある古墳群。道祖神社境内にもあります。
道祖神社は日本武尊(倭健命)東征の折に道案内をしたといわれる猿田彦を祀る神社。
陸奥守だった藤原実方が乗馬のままここを通過して落馬して死んだという伝説があり、近くには墓もあります。神社正面参道近くには笠島廃寺跡(奈良〜平安)もあり、あたりは遺跡史跡伝説奇談入り乱れてにぎやかです。



賽ノ窪19号墳


左右に据えられているのは狛犬ではなくて、おサルです天孫降臨の際、天と地の境で神々を出迎え、道案内を買って出たのが猿田彦で、その時天孫側の偵察係として最初に接触したのが天宇受売命(天鈿女命)だったそうだ。そのため両者が境界の神である道祖神として祀られるようになったそうな。

南から。境内北東隅に19号墳があることになっている。それらしい草の盛り上がりが見られたが、墳形は判然としなかった。このさらに北北西には円墳の21号墳があったが消滅した。これかな? ちなみに芭蕉は三十六歌仙の一人である実方の墓所を訪ねようとして果たせなかったとか…


賽ノ窪20号墳


これははっきりと墳丘がわかりました。社殿に向かって左側南東から。道祖神社の社殿西側に残る円墳。裾に小祠が置かれている。

北東から。墳丘の残り具合は比較的良好のようだった。きれいに丸いかたちをしてます

ちょっと出目で、カワイイんです。苔の付き方もなかなかいい味おまけ。境内には狛犬のかわりに神使としてこのユーモラスな猿の像が置かれている。


十石上古墳(賽ノ窪26号墳)


「じゅっこくがみ」と読むようですが、「前方後円墳集成」(山川出版社)などでは「じゅっこくじょう」(??)。樹木に覆われてるので墳丘のようすがわかりにくい…南西から。道祖神社とは道路を挟んで東にある32mの小さな前方後円墳。県道側からはほとんど見えない。このさらに左方には消滅した方墳の22号墳(旗塚・箱式石棺出土)があった。

北東から。竹薮を透かしながらでも立派に前方後円墳の形をしていることがわかる。前方部はほぼ南を向いている。隣の水道施設の脇から回り込むと、こういう姿が見られます
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