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中屋沢地区の古墳2(耶麻郡塩川町)
塩川町中部、中屋沢にある深沢古墳。
地図には熊野神社として載っていることがあります。

 

深沢古墳

 
遠景。中央の木立が古墳です東方、茶臼森古墳の北側から。大型の前方後方墳と目される田中舟森山古墳からは南東300mほどときわめて近い。竹屋古墳群、十九壇古墳群も半径1km圏内に有り、付近は町内随一の古墳密集地帯である。
 
南から。熊野神社が祀られている。樹木が茂っているために遠目には大きく見えるが墳丘長41mほどの小型前方後円墳である。前方後方墳ではないかと見られている町内の他の古墳よりもかなり小ぶりであるが、被葬者の階層等にいかなる変遷があったのか興味深い。遊具の並ぶ児童公園風の景色。中央やや左に標柱が見えます
 
小さな墳丘にこれでもかというぐらい樹木が生えてます後円部南側。後円部径は27m余りで前方部長14mに比べて大きめである。この左手にある標柱には簡単な説明文も書かれているが情報が古いままのようであった。
 
ミニ前方後円墳ながら、なかなかいいかたちをしてます

南西から全体(合成パノラマ写真)。一応立派に瓢箪形をしているのがわかる。右手の後円部の手前に周堀跡らしい窪地が残っている。

後円部西寄りから前方部。高低差は1mあまり。主軸方向は25度ばかり西を向いている。そのせいか、神社古墳には珍しく社殿が主軸からかなり南寄りにずれた方角に建てられている。ちなみに塩川町内の前方後円墳あるいは前方後方墳の主軸方向は結構まちまちで統一性は図られていないようだ。小ぶりな前方部。北西側は田んぼでした
 
墳形がきれいで観察しやすいという点ではかなりポイント高い感じです主軸方向に沿って後円部から見た前方部。先端部はくびれ部よりも7m近くも幅広で、小さいわりにはめりはりのある形状を持つ古墳である。
 
社殿の床下にこんなものがあった。さすが東北、囲炉裏か掘り炬燵か、と思って上から覗き見しても何も見当たらない。もし竪穴系の埋葬施設があるとすれば社殿はその真上に建っていることになるので、その鎮魂のための施設であろうか。建物の基礎にしてはなんだか妙ですよね…
 
ここから見ると、社殿が主軸からずれた方向を向いているのがよくわかります前方部から後円部。くびれ部が比較的はっきりしている。社殿の下後方部北東側は石垣で補強されている。このような崩れが多いために前方後方墳の可能性も推定されていた。
 
北東から。左が後円部。我が埼玉県行田市さきたま古墳群で言えば群中最小の愛宕山古墳ぐらいのサイズである。しかし塩川町では最も古墳らしい姿を見せているがゆえの存在感は大きい。社殿が見えないほど樹木が茂ってます
 
画像の左手方向に茶臼森古墳があります北から。道路はほぼ南北に通り、そこに前方部端が接している。
 
北から茶臼森古墳(左)との位置関係。さらに東南には十九壇古墳群があり、常世竹花古墳から舟森山古墳を経て北北西から南南東へとほぼ一直線上に並び、ちょっとした王家の谷(?)状態を呈している。夏の古墳写真。金橋の台地が遠くに見えてます
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