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稲荷塚古墳(加須市・樋遣川古墳群)
加須では、神社になっていた古墳だけが今も残っている、という感じです。
こちらはお稲荷さんがのっているもの。大事にされているようです。
この西側に、遠目には見た感じがそっくりな、浅間塚古墳があります。



稲荷塚古墳


中央鳥居の下あたりに見えるのがシラサギ浅間塚古墳の東に、規模・形ともそっくりな古墳がもう一つ。見分けるポイントは稲荷のトレードマークの真っ赤な鳥居である。あたり一帯、シラサギも飛び交う水田である。

実に1km先から見えているのだが、なかなか近付かない。埼玉ではこのような古墳風景は出色。後方左に少し見える木立付近が御室神社。とにかく平らな地形なので、遠くまで見通せるのです

鳥居がピカピカだ〜目立つも当然で、鳥居が塗り立てだった。墳丘は変形があるとも無いとも言えない感じ。定石どおりなら、この登り道のある南側に横穴式石室羨道があるはずだが。左に見える石碑は、この古墳が御諸別王の一族の墓である旨の伝承を記したもの。何だか加須には近世の頃、妙に学のある人がいて、周辺の遺跡や神社仏閣に様々に色を付けてしまったのではないかという気がする。

加須では希少な古墳群であり珍重されているのか、3基すべてに市の説明板があるし、周囲に道標もある。地図があるのも親切。ここにも説明板がありました

かなりぎっしりと樹木が生えてますこれも未調査で、出土物・埋葬施設等の情報が何も無い。墳丘の樹木もかなり成長していて、何十年も手が入っていないようだ。せめて周堀の有無ぐらい調査できないものだろうか。

墳頂の質素な社に整然と祀られた、これまた素朴な随身やお狐様。時には洪水の避難所の「水塚」の役目も果たして、名実共に低地で稲作に携わる人々を守ってきたのだろう。素朴だけどなんだかはっとさせられるような造形ですよね
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