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八幡山古墳・地蔵塚古墳(行田市)
八幡山と地蔵塚は、若小玉古墳群と呼ばれ20基余を数えた古墳群の名残。
行田工業団地の中に残った2つの古墳は、なかなか個性派で、必見です。



八幡山古墳


石舞台よりカッコいいっす!人呼んで「関東の石舞台」。露出した石室がすべて見える。実際にも結構大きなものだが、この角度から見るとさらに大きく見える。「さきたま古墳群」の築造が戸場口山古墳を以って終了した後を引き継いだ形で形成された若小玉古墳群の主墳である。東国では珍しい夾紵棺という漆塗りの棺が出土した。高貴な人物の埋葬が考えられ、聖徳太子の家来で武蔵国造に任命された物部連兄麿の墓ではないかと言われる。

扉は休日に限り開放される。地元の女性らしき管理人さんが隣の集会所に詰めていて、丁寧に応対してくれてパンフレットをくれる。「頭をぶつけないように」というご指導をいただいて石室へと向かう。藤原町会館が扉の開閉など管理をされているようです

羨道と前室石室前室より。新しい石で補われている所もある。くれぐれも頭上注意。

石室最奥部。照明は裸電球を自分でひねって点ける。ここだけで、8畳間ぐらいの広さ。天井も手が届かないくらい高い。たしかに石舞台と比べても遜色無い。明日香へ行かなくてもこれだけのものを見られるのだ。感無量。隙間から光が漏れるのはご愛嬌。雨の日は大丈夫だろうか。美しい石組

東側からきれいに公園化されて整備されている。工業団地のど真ん中にあり、目立たない所にあるが、もっと多くの人に見てもらいたい古墳である。


地蔵塚古墳


きっちり閉じた扉。ちょっと前の写真では格子のついた鉄扉で、内部を見ることもできたみたいである見た目と学術的意義の乖離のはなはだしい古墳。八幡山が「関東の石舞台」なら、さしずめこれは「関東の高松塚」か。1962年、石室の修復工事中に西側側壁に線刻画が発見され、一躍名を上げた。人物、馬、家、水鳥、舟等がえがかれた石壁は今は保存のために堅く扉に閉ざされて見られない。埼玉県立博物館にレプリカが展示されている。

墳丘北東より。何と、この辺では珍しい方墳なのである。北側は集会所兼公園になっていて、遊具がある。家が接近して建っていて、周囲から容易には見つけにくい所にある。町内会の建物と公園が隣接
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