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塩古墳群(江南町)その2
まだまだ続く塩古墳群。
どれも状態のよいものばかりなのには本当に驚かされます。目玉は前方後方墳。



塩古墳群その2


以前はこちら側は暗い林だったのですが塩古墳群はほぼ全域が主に杉の林の中にあり、周囲は見通せないが、最近切り開かれた場所ができてきた。
 
このようにかなり広い範囲にわたって樹木が伐採された部分ができている。実はこのすぐ右手は民家の庭です
 
林の奥を覗いて見てますある程度樹木や草があることで雨風による侵食から古墳が守られている面もあるかもしれないので安易に周辺を広げて公園化するのもあまり賛成できない。
 
しかし、もし復元・整備して公園化するのなら、茨城県の内原町の牛伏古墳群の「くれふしの里古墳公園」をお手本にしたらどうかと思う。1号墳のある方を見たところ
 
向こうが明るいのは、民家があるから。そちら側にも古墳があるらしい「くれふしの里古墳公園」ではまばらに樹木を残し、中央の広場に「はに丸タワー」なる埴輪形の高さ17mの展望台を設けてある。
 
巨大なはにわ形の塔など悪趣味だと最初はばかにしてかかったが、登ってみるとこれがよその古墳公園には無い大ヒットであった。歩兵Aは「はに丸タワー」がとても気に入ったらしいのです
 
方墳が連続する景色…といっても方墳らしく見えないんですけどね牛伏古墳群には円墳・前方後円墳・帆立貝型古墳などあまり大きくはないが、墳形見本のように近い所に集中しているので、タワーからはそれらがまるで航空写真のように見られるのである。
 
何をするにせよお金がかかることは承知だが、どうせやるなら見学に来る人を驚かすようなものにしてほしい。公園化、できるんでしょうか。江南町はお金持ちかしら
 
子供だったらこのへんをお尻で滑り降りて遊ぶとこなんですが…非常になめらかな墳丘の線。隣の川本町の古墳群とは対照的に表面的には葺石がみられない。一部の古墳からは横穴式石室あるいは木棺、周堀が確認されているが、おおかたの古墳の主体部などの構造は不明だ。
 
史跡調査の測量のための原点。墳形は確認されたが、本格的な発掘調査はまだ行われていない。調査だってなんだって、お金がかかるのですよ
 
手前の小墳がカワイイ関東では前方後方墳と言えば上侍塚・下侍塚などを擁する栃木県が本場のようなイメージがある。しかし、最近ではその起源は東海地方、特に濃尾平野にあるという説が有力になりつつあるようだ。
 
そこから山陰・北陸・東北・関東など各地方に派遣された集団が前方後方墳や方墳を中心とする墓制を持って来たのではないかという。彼らは同時に土器も持って来ているはずで、その形式を調べることが重要であるという。塩古墳群ではまだ出土した土器は少ないようだが、将来そういう説を裏付けるような発見が期待できるであろうか。このへんは起伏のある地形で、低いところには必ず小さな沼があります
 
樹木のない姿を想像すると、古墳群はかなり遠くからも見えたのでは県道11号線付近から見た塩古墳群のある山。周辺は隣の嵐山町も含めて古墳群だらけである。ちょっと遠いかもしれないが、川本町の農林公園を起点に周辺の農村風景を楽しみつつハイキングがてら徒歩で来るのも一興である。
上前原古墳群からもう一度→→


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