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白岩古墳群その2(神川町)
白岩銚子塚古墳その1。
取材に赴いたところ、ちょうど墳丘上の篠笹が刈り払われた直後でした。藪から開放された姿はネット上本邦初公開かも知れないのでアプローチから念入りにご紹介します。



白岩銚子塚古墳(周辺景観および墳丘南西側)


樹木がなければ下から見上げることができる位置に築造されています北西から見た白岩古墳群のある丘陵。標高は130m余りだが、周辺平地も元々高い所なので比高はそれほどでもない。左手に白岩神社があるが、銚子塚古墳への入口は反対側の南東側にある。画面右端寄り、まばらな松の木の付近が銚子塚である。
 
丘の南側のゆるい上り坂から銚子塚古墳入口を目指す。菜の花畑に気を取られつつも正面を見れば早くも白く輝く標柱が見えてきた。のどかで気持ちのよい丘の坂道を、蜂の羽音を聞きながら上りました。坂のてっぺんに標柱が見えてます
 
手前の畑との境界に高い生垣があるので、坂道からはほとんど見えないんです白岩銚子塚古墳入口。町指定史跡として標柱が整備されている。ここで古墳に入らずにさらに舗装路を進んで丘陵北側に下って西に進めば白岩神社に至る。
 
標柱から入った所。説明板と後円部南側裾部が見えている。真正面に見える木の根元付近に葺石のような石の散乱が見られた。この右手の藪の中にNo.89古墳(白岩古墳群1号墳)があるはずなのだがさっぱり見えない。標柱を見て小径に入ると、こんな景色。あれれ、藪がないみたい…
 
藪は刈り払われてるし、若葉はきれいだし。おお、これはいいや南東から後円部。神川町による説明板が設置されている。後円部高さは約6.5m、県内に残るこのクラスの前方後円墳としては比較的高い。
 
説明板の実測図。墳丘長46m、後円部径28m高さ6.5m、前方部幅29m高さ4.2m、周堀幅前方部8.2m後円部2.7m、総全長57mと県内で高所にある前方後円墳としてはなかなかの大きさである。1990年の範囲確認調査によると墳裾と周堀の間に幅2.5mの平坦部があるということである。部分的に周堀が二重に検出されており外堀もあった可能性もある。説明板より。かなりえぐられているようすが実測図からもよくわかります
 
石室材らしいものはようやくひとつ見られるだけ。他はこの近辺のどこかで使われてるんでしょうけど、どこだろう…?後円部南西側。通常横穴式石室が存在すると思われる部分が大きくえぐられていて、わずかに石室材らしき石塊が見られるのみである。詳細は未調査であるが、ほとんどの石材は抜き取られてしまったのではないかと思われる。
 
無理矢理パノラマ写真。ウミウシじゃないっす

南西側全体。破損部分が多く、前方後円墳らしく見えない状態になってしまっている。
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