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取方古墳群その1(吉田町)
吉田川が赤平川に合流する、取方の台地上にある古墳群。
比較的多くの古墳が残存し、観察も容易です。



取方古墳群の立地


北西からの遠景。ぐるりと山に囲まれた景色です北西、龍勢会館と椋神社の中間付近の県道皆野両神荒川線上から。中央付近が取方地区。吉田町の中心部は谷間に盆地状に平地が広がり、吉田川と赤平川が大きく蛇行しながら合流する。その合流点の南側、赤平川が円弧上に迂回する台地が取方地区であり、町内で最も数のまとまった古墳群が存在している。
 
番戸地区と取方地区を結ぶ番戸橋から見た赤平川。右手(西岸)一帯が取方古墳群。赤平川は多数の化石を産出することでも有名。絶滅した水辺の哺乳類パレオパラドキシアのほぼ完全な化石もこの上流の岸から出た。赤平川左岸にて。パレオパラドキシアについては県立自然史博物館へどうぞ
 

取方2号墳


この土留めの上に古墳が並びます。道路右手は民家やテニスコートで、こちら側には確認できませんでした1から20号墳がある丘の南東から。取方運動場と農村集落センターの間一帯に小円墳が点々と残っている。とは言うものの、ほとんどが極めて低墳丘のものばかりで視認困難なものばかりだった。2号墳はこの丘の最南東端にある。1号墳は6.2mの円墳だったが消滅した。本来はこの丘の東側にも多数の古墳があったと言われる。
 
北東から。2号墳は8.6mの円墳とされる。ここにだけ妙に基礎部分が立派な稲荷社らしきものがある。階段で土留めの上に上ってみると、まずこれが目につきます
 
無造作に置かれているように見える石。石室材でしょうか。なんともいえません…北西から墳頂付近。石室材らしきものが見えるが、原形のまま露出しているのか抜き取られて積み上げられたものか、あるいは現代のコンクリート材が紛れていたりするのかは不明。秩父地方には石材がこのような状態の古墳が多いように思われる。
 
南東から。運動場の施設すれすれに残されている。この左手が1号墳跡。ここですぱっと切り落とされてる感じですね。樹木の根が古墳を捕まえているような状態
 

取方4号墳


2号墳の隣にわずかに盛り上がっているのがどうやら4号墳らしい…北東から。2号墳のすぐ北西にある9.1mの円墳。小さな石碑類が散乱している。この奥が3号墳(8.3m)跡地。
 

取方6号墳?


2号墳1枚目の画像に見える道路の右手にあったものです。なんでしょうねこれ南東から。7号墳の北にあるとされる6.9mの半壊の円墳だが、特定できなかった。これは該当地点付近の道路北東側に見られたものだが、あまりにも他の古墳と様子が違うので単なる盛土かもしれない。あるいは道路反対側の土留めの直上部付近にあるとも考えられる。6号墳の南東隣には規模不明の5号墳があった。
 

取方7号墳


こちらは土留めの上。墳丘らしく見えないこともないです北東から。4号墳の北西に隣接する10.2mの円墳。これでもまだ墳丘がわかりやすい部類に入る。
 

取方8号墳


7号墳の隣で、やはり同じような膨れ方をしているところ。夏場など下草があるような時にはわからないかも…東から。7号墳の北西に隣接する9mの円墳。この群はほぼ同程度の規模の円墳ばかりである。
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