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東大塚古墳群その1(川島町)
平成の森公園の北、鳥羽井沼自然公園の南にあたる、荒川右岸の土手上にある古墳群です。どれもちょっと古墳とは見えぬかたちになってしまっていますが…。



大塚古墳(東大塚古墳)


民家は古墳の真下というか真横に建っているような感じです市野川と荒川が合流する地点付近の東大塚集落の民家裏にある。土手の自転車道伝いに行くとわかりやすい。36mの川島町内最大の円墳だが、土手の一部と化してしまっている。前方後円墳説もあったようだ。

一応古墳と明記した標柱は立っているが、近付いて見ても原形は全く判別不能。民家側は崖のようになっている。なにやらいろいろ置いてあったりもするしで、古墳の全貌を見出すのはちょっと難しいかも…

いつごろからこの状態になったのかはわかりませんが、土手上という立地では現状保全も厳しそうです…墳丘上にはかつて神明社があったと言う。江戸時代文化年間に社の修理の際に石棺が出土し、太刀・鏃などが発見されたと伝えられる。その後長年墳丘上に箱式石棺が放置されていたが、昭和40年、近くの川島中学校に移築保存された。

これがその石棺で、川島中学校の駐車場の片隅に円墳を模した土盛りを作って置かれている。長さ2m強の緑泥片岩の組合せ式石棺である。さほど遠くない川越市の舟塚古墳からも箱式石棺が出土している。レプリカは埼玉県立博物館でも見ることができる。出土物から6世紀代の築造と推定される。石室・石棺を見られる古墳が少ない埼玉ではこのようにオープンな状態で見られるのはありがたいが、風化が心配である。ほんものなんです! しかも野ざらし…。覗いたり触ったりできるのは嬉しいけれど、大丈夫なんでしょうかねえ

埼玉も東側では、こんなふうに地平線も見えちゃいそうな景色が当たり前のように見られるのでした三保谷宿古墳群の氷川神社付近の荒川土手から見た東大塚。中央の集落の背後の土手沿いに古墳が点々とある。こんな天気の良い日にはホンダエアポートからの飛行機が上空を盛んに飛びまわる。
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