![]() | 埼玉県 柏崎古墳群その1(東松山市) |
東松山市東端、市野川を見下ろす台地上に広がる古墳群。 現存するものの数は多くはありませんが、国道254号線からよく見える「おくま山」は有名です。 |
![]() | 東側より。左が前方部。国道254号線と407号線の分岐点の東200mほどの所にある。野本将軍塚などと並ぶ東松山市の有名古墳の一つであり、おおかたの道路地図にも記載されている。他に「おこま山古墳」「熊野山古墳」とも称されるが、いずれも墳頂に祀られる熊野神社に由来する。62mの前方後円墳であるが、前方部が狭小で帆立貝式古墳に近い。 |
南より。前方部端が少し削平されそのまま参道になっている。幅13mの周堀が全周にあると言うが、現在はほぼ埋まってしまっている。明治の頃までは周堀で馬を洗っていた旨の記述が説明板にあった。周堀付近からは円筒埴輪片・人物埴輪が出土し、葺石もあるらしい。6世紀前半以後の築造と推定されている。 | ![]() |
![]() | 北西側より。この角度では前方部が見えない。前方部が少し損なわれているが、きれいな古墳である。埋葬主体は未確認であるのが惜しい。測量図を見ると後円部は2段築成のようにも見える。前方部端はやや東寄りに振れており、軸線を北へ伸ばすと吉見百穴・松山城址あたりを通ることになる。 |
![]() | おくま山の東200mにある14.8mの円墳。畑の真ん中で良く目立つ。この付近の小円墳の唯一の生き残り。 |
![]() | 30m級2基、40m級1基と、結構大きめの円墳を含んでいたが現在はおくま山の北にある工場敷地となっている。特に8号墳は方墳であり、年代の幅広さを感じさせる。おおかたが横穴式石室だったらしい。 |