![]() | 埼玉県 古凍古墳群その1(東松山市) |
東松山市の東端、川島町の田園を見下ろす台地上に広がる古墳群。 まずは、国道254号線の南側にあるもの(根岸裏支群)から…。 |
![]() | 北側より。半壊にしてはきれいに見える31mの円墳。国道254号線を北上し新江川橋を渡ってすぐ左側、ガソリンスタンドの隣にある。道路とスタンドの所には1〜3号墳があった。 |
南側に回ると、こちらが少し削れているような感じ。この南東すぐ近くに14号墳、道を挟んで北に12号墳がある。 | ![]() |
![]() | う〜ん、すごい。これが本当の土まんじゅう。まるで合成写真だが、実写である。これはどうやら特別に扱われている古墳のようだ。ただ草木が刈り込まれているだけではなく、まるでオハギの餡子のように土が塗り付けられている感じ。 規模的には16mのありふれた円墳で、7世紀後半の築造とされる。ただし特別扱いに十分値するユニークな特徴がこの古墳にはある。この古墳の周堀に沿って3基の長さ2mにおよぶ長楕円形の土壙という、珍しいものが発見されているのである。 |
こんな状態で民家の庭先にあるのであるが、初めて見た時にはちょっと眼を疑ってしまった。発掘された各土壙からは鉄製壷鐙など、少しずつ年代の違う馬具一式ずつが出土した。土壙は馬を殉葬したものと推定され、古代人の動物に対する心性と馬具の形式の変遷に関して貴重な手がかりを与えてくれた古墳である。 | ![]() |
![]() | 14号墳の西200mくらいの畑にある規模不明・半壊の円墳。 |
大幅に欠けた所は無いようだが、全体に少し土が減っている感じである。この状態のものを手入れすると14号墳のようになるのかもしれない。 | ![]() |
![]() | 南から見た新江川と新江川橋。左の丘に沿って古墳群がある。右手後方にはまた丘があり、前方後方墳の根岸稲荷神社古墳がある。 |