野良猫日記    July.2003       

 空を見上げてなに思う…→

半夏生  半夏生ず 7/02/2003 シオカラトンボ

半夏生 (はんげしょう) と読む。半夏(烏柄杓・毒草)が生え、天地に毒気があふれる時期と考えられたそうだ。

朝から猫一匹見かけない。餌が無くなっていた所為か?この頃、餌がないと、ガリグロたちは窓の近くに来て催促するのだが…。

シオカラトンボが、日中ずっと、一匹いる。アゲハチョウが2匹で舞っていた。花蜘蛛は、紫陽花やアケビに巣を作って、時々顔を覗かせる。ずんぐりむっくりとした蜘蛛も、ぎろりとこっちを見た。足の長い蜘蛛は、凄いスピードで地面を走っていった。蟷螂は、羽は生えてないが少し成長した。こいつもぎろりとこちらを見た。プルーンの樹の葉っぱに、てんとう虫の蛹の抜け殻があちこち引っ付いている。

みんな何かを企んでいるようだ。

小暑  温風至る  7/07/2003 猫の名刺

“七月七日が近づくと街で笹飾りを目にするようになる。元々は中国伝来の星祭りと日本の棚機女の行事が融合したもので、旧暦の七月の行事。このため季語としては秋。
現在でも、旧暦・月遅れで七夕を祝う地方も多い。”〜こよみのページから

オシッコは、猫の名刺らしい。どんな猫か判るらしい。会うか会わないか猫の自由。性別、体調までわかってしまうのだから優れものアイテムだ。オシッコで、好みのタイプかどうかも判ってしまうのだろうか?

外へ出るとガリグロが、車の下から尻尾をピンと上げて挨拶に来た。尻尾を上げるということは、人間で言うと、両手を広げるという格好らしい。シロ狸も距離を取っていたが、尻尾を上げて、車のタイヤに身を擦らせ、挨拶してくれた。「おお、シロちゃん」と言うと、「ニャー」と答えた。

その後すぐ、寅吉が来ていた。最初に気づいたガリグロとそれに続いて、シロ狸もそそくさと逃げ出した。寅吉はまあ健康そうだ。

↓寅吉に気づいたガリグロ、こんな時は尻尾を下げるのか?

そそくさと大回りで距離を取り、逃げ出す情けないガリグロ、おまえのプライベート・エリアだろうが… →

↓ようやく気づいたシロ狸、この後がリグロを追って逃げ出す

小暑  温風至る  7/09/2003 キャットフードは猫だけのものじゃぁない

キャットフードをヒヨドリが摘んでいた。雀も食べている。どうして食べられるって判るんだろうか、不思議なのである。

家の周りに、ドクダミとヨモギが雑草のように繁茂している。ドクダミは消臭剤としてそのまんま揉んでネットに入れて、冷蔵庫の中やトイレなどに入れるそうだ。でも少し強烈。ヨモギは綿の袋やネットに入れて、風呂の中へ。香を楽しむようだ。

小暑  蓮始めて開く  7/12/2003 ハワイアンな野良猫

ハワイアンズで仕事の合間に、野良猫発見。温泉の蒸気でほんわか昼寝。

小暑  蓮始めて開く  7/15/2003 チビトラ

しばらく姿を見なかったチビトラが来ていた。少し痩せたみたいだ。寅吉が来ていた。

ガリグロを家に入れて、娘が遊んだが、妻に見つかるとすぐに追い出されてしまった。以前、げろ吐いたりウンチをしたりで散々だった為、こりごりなのだ。僕は家に入れたいが、妻の反対で難しいのである。「無責任な事はしないで!」と窘(たし)なめられた。

小暑  鷹技を習う  7/22/2003 最近の様子

シロ狸の姿を4、5日見かけない。ガリグロは相変わらずだ。皮膚病は完全に治っているようだ。最近、高級ドライフードを混ぜたり、猫缶や酸化してないきらきらの煮干をやっている成果が出ているようだ。さらに、ブラシでときどき撫で付けてやっている。頭を撫で付ける時が、一番気持ちがいいらしい。猫は何で頭を擦り付けてくるんだろう?

蜂が青虫を捕まえたところに、偶然出くわした。巨大な蟻に羽を付けたような奴。体長4pといったところか。この何も無駄の無い、メタリックな黒光りした体の曲線のなんと美しいことか。ハンターって感じなのである。

大暑  桐始めて花を結ぶ  7/24/2003 シロ狸、姿現す

シロ狸が姿を見せた。左後肢の怪我の腫れも無く、かさぶたになっている。後は毛が生えてくるのを待つのみ。チビトラも見かけた。

ガリグロは僕の気配を感じると、窓をガリガリやって、鳴いて餌を催促したり、呼び出すようになってしまった。一度そこから家に入れたのがよくなかったようだ。泣いて訴えるのは、人間の赤ん坊と同じだ。シロ狸がいなくて寂しい所為もあったのだろうか。

大暑  桐始めて花を結ぶ  7/25/2003 梅雨がなかなか明けず

チビトラと寅吉と赤鈴猫が来ていた。ガリグロ変わりなし。

冷夏である。冷たい雨。作物に影響がでている。

大暑  桐始めて花を結ぶ 土用丑の日 7/27/2003 オセロ

シロ狸は、僕の手にだいぶ慣れてきた。この頃、ガリグロとシロ狸は一緒の時が多い。白黒でオセロだ。日中はだいぶ夏らしい日差し。

大暑  土潤って蒸し暑し 7/28/2003 ミャーと化け猫のお誘い

化け猫から、呑むお誘い。だが、化け猫一人だけの時は恐いので断る。最初のうちはいいが、化け始めると、他の客に絡むし、お金の事やら仲裁に入ったりと踏んだり蹴ったりで面倒が絶えなくやってきて、こちとらが飲んだ気がしなくなってくるのだ。

大暑  土潤って蒸し暑し  7/29/2003 シロ狸 VS 赤鈴猫

唸り声を聞いたので、外へ出てみる。シロ狸は、赤鈴猫と合い対峙している。僕を見ると赤鈴猫は少し離れたところに距離を取った。シロ狸は、僕に寄って来て餌を食い始めたので、撫でてあげた。それを赤鈴猫はじっと様子を窺っている。シロ狸には、プライベート・エリアでは、少しオプションを付けてあげないと。

大暑  土潤って蒸し暑し  7/30/2003 

寅吉が来ていた。シロ狸とガリグロは餌が無くなると鳴く。ガリグロとシロ狸の声は違っていて、ガリグロは声が高く細い。シロ狸は少し低く太い。

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