野良猫日記    September.2003       

 オセロ…→

処暑  禾実る  9/02/2003 もう9月

昨日は二百十日。立春から210日目のこの日は台風被害の多い日として、八朔・二百二十日とともに農家の三大厄日だったそうだ。

禾(いはほ)は、稲や粟の穀物のことを 言うらしい。今年は冷夏でどうなんだろう? この3、4日やっと蒸し暑い日が続いているが、クーラーを入れるほどではない。

オセロ・コンビは、斜向かいのSさん宅で休んでいた。思えば、こいつらがいるから、この日記も書けるというものだ。

処暑  禾実る  9/04/2003 イチモンジセセリ

庭にイチモンジセセリが来ていた。飛び立った瞬間。

シロ狸が、背中の毛繕いをしているが、右前脚を後脚の間に引っ掛けている。まあ、猫の体はグニャグニャだ。

相変わらず、うちに来るメンバーは変わらないが、オセロと、三毛やチビトラとの関係は少しづつ縮まってるように感じられる。あまり警戒しなくなった。

白露  草露白し  9/09/2003 残暑

今日は、五節句の一つで菊の節句と呼ばれる重陽の節供。数字の奇数は“陽”らしい。

野には薄の穂が顔を出し、秋の趣がひとしお感じられる頃だそうだが、今日は残暑の観あり。 ちょっと自転車で足を伸ばした。無人野菜販売所には、茗荷、獅子唐、オクラ、ジャガイモ、プチトマト、ゴーヤなどあり。しばらく行くと加治丘陵、写真の風景がある。右は森だ。森の向こうには茶畑が広がる。牛沢という地域だが、昔は牛がいて、河の水などで喉を潤していたのだろうか?

でもしかし、決して牧歌的な森じゃぁない。森に“心無い”連中が捨てた粗大ゴミでいっぱいだし、中に流れる小さな川は、異臭がする。

頭の方で蝉が鳴き、足元でキリキリバッタが飛んだ。

うちに来る猫供であるが、来るとすぐ判る連中がいる。三毛の場合は、首輪の金具が餌の入ってるガラスの器に当たって、チリンチリン…と鳴るのだ。寅吉が来るのも判る。ギャーと威嚇し、大袈裟に振る舞い蹴散らすのだ。寅吉はやくざ者だ。

白露  鶺鴒(せきれい)鳴く  9/13/2003 役立たず

猫は役立たず〜そう言われれば、そうだ。盲導猫や猫ゾリ、牧羊猫、猟猫なんて聞いたことがない。

オセロは2匹とも、肥えてきた。安心。最近はみんな相変わらずだ。クルミちゃんも繋がれたまま軟禁状態。クルミちゃんは最初ガリグロに引っ掻かれながらも仲良く遊んでくれて、ガリグロの寂しさを埋めてくれた優しい女王様。うちに来るお客さんに愛想まで振り撒いてくれて…寂しいなあ。梶川さんとこの三毛や赤鈴はただ餌食ってくだけなのである。クルミちゃんはスペシャルな猫なのである。

白露  燕去る  9/18/2003 幸せ者 Part1

ガリグロは近所のMさんの奥さんが可愛がってくれてるようだ。音がすると一目散に駆け寄っていった。クロ丸の死体を発見して、自分の家の庭に埋めてくれた人だ。こんな所にその人柄が出るものなのだ。嬉しかった。ガリグロも幸せ者だ。

白露  燕去る  9/20/2003 幸せ者 Part2

なぁ〜つのお〜わぁ〜りぃ〜〜〜♪を感じる今日のしとしと雨。最低気温21度、最高気温が26度。

ガリグロは今までで一番ぷっくり。シロ狸やM奥さんやいい季節!

秋分  雷声を収む  9/27/2003 ガリグロ記念日

三毛と鈴猫が一緒に来ていた。三毛が餌を食っている。遠く離れて鈴猫が待機。

ぼくが「三毛ちゃん!」と呼ぶとガリグロが鈴猫の近くに姿を現した。玄関先にぼくが出ると三毛は逃げなかったが、ガリグロが来ると、そそくさと退散。

ぼくが家の中へ引っ込むと、唸りあう声が聞こえ、ご覧の写真の場面。

ガリグロはぷっくりした所為か、鈴猫と差しでにらみ合っていた。だいぶ進歩だ。今まではそそくさ逃げ回ってたあのガリちゃんだ。

尾っぽを振り、鈴猫は舌まで振っている。「なんだよ?」「おまえこそどけよ」 今までちょろい、へろへろ猫だったガリグロに抵抗されて、鈴猫は戸惑っているように見えた。

シロ狸はここ4,5日姿が見えない。向こうの茶畑でチビトラ親子を見かける。

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