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マン・オン・ザ・ムーン     1999

 

 

Rating: 5.0

Genre: ドラマ コメディー

I watched : in Theater

Country: 米国

Cast:
ジム・キャリー
コートニー・ラブ
ダニー・デビート

Directed by: ミロシュ・フォアマン

Music: R.E.M

Comment:
 35才の若さでこの世を去った、アメリカの伝説のコメディアン、アンディ・カフマンの人生を、走馬灯のごとくよみがえらせた大傑作。
 当初は相手にもされなかったカフマンも名マネージャーのジョージ・シャピロに拾われ、一躍時代の寵児となる。だが、彼のあまりにも奇抜な芸(男女混交プロレスなどイカサマ、イタズラなんでもし放題)に、やがて人々は離れていってしまう。人気の低下とともに、彼は肺ガンを患いはじめる。しかし人々はそれも芸だと思って相手にしないのだが・・・。
 カフマンの人生はまるでイソップ物語の狼少年のよう。あまりに過激で見事な芸に、人々は見事だまされてしまうのだ。結果、観客はだまされすぎて、カフマンの行動全てが芸だと思ってしまい、ストレスに苦しむカフマン。
 当初、私もこの芸とこのキャラクターにはついていけない、と感じたが、クライマックスを迎えるに連れ、その芸にいつの間にか引き込まれてしまっている自分に気づく。カフマンのしらけるギャグに飽き飽きしてきたはずなのに、ラストでは泣けてくるから不思議。カフマンの魅力を存分に引き出した天才ジム・キャリーの演技力と、やはりショーを存分に魅せるこの「アマデウス」の監督の見事な演出のおかげだろう。彼らがオスカー無冠に終わったのが信じられないのだが、ハリウッド映画がまだまだ終わっていないことを告げる、バイタリティあふれる映画だった。

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