ゲームについて考えることは喜びである

連載『ザ・ゲームパワー』
第一章=社会の中のゲーム<第31回>


事務所の近所で『マジック・ザ・ギャザリング』がはやっている。
『ログアウト』読者だった私は、“このゲームのピークはもう過ぎたのでは”
という印象を持っていたのだが、どうもそうではないようだ。
(単に、『ログアウト』が休刊してから、
 私が『マジック』の情報に接してないだけの話かもしれないが)
駅前の文具店では『マジック』や『モンスターコレクション』など、
カードゲームを豊富に扱っている。
中学生が大挙して押し寄せる。
そういえば最近、朝日新聞で、
『遊戯王』のカードゲームが大人気と報じられていた。
何度目かのカードゲームのブームが来ているようだ。

ポケモン飛行機に対抗して、
『バンジョーとカズーイの大冒険』の新幹線が走るそうだ。
いくら同じ任天堂とはいえ、
バンジョーとカズーイでは、キャラがちょっと弱すぎるように思う。
新幹線の絵を見て、
「あ、クラッシュバンディクーだ!」とさけんだのは私だけだろうか。

PSの『仮面ライダー』(バンダイ)をプレーした。
これを“対戦格闘ゲーム”と考えてはいけない。
(キャラの強さにバラツキがあるなど、格闘ゲームとしては今ひとつ)
仮面ライダーの世界を再現するために作られたゲームであり、
既存のゲームと同じ尺度で測るべきではないのだ。
そういう意味では、名作ゲームといえよう。
ナレーションも入ってるし、背景もうまくできてるし、
アイキャッチや次回予告などの演出も泣かせるし。
ライダーのデザインや変身ポーズ、ショッカー戦闘員の服装など、
初期型から後期型まで、ちゃんと再現されていたのは感動もの。
スーパーファミコンの初期にあった『ウルトラマン』を思い出した。
クリアーするたびに何枚か手に入る「仮面ライダーカード」は、
気がついたら100枚中68枚たまっていた。
クモ男が異常に強いので、クモ男でプレーすればすぐたまる。
もちろんライダーも強い。
特にストーリーモードでは、その魅力が存分に発揮される。

11月8日、海が見たくなって、ぶらり江の島へ行く。
カップルが『ぷよぷよ』で、ほほえましい対戦をしていた。
(おじゃまぷよ1〜6個の送り合い)
こういう対戦でも盛り上がれるのだから、やっぱり『ぷよぷよ』ってすごい。
最後は彼氏のほうが3連鎖を成功させてしまい、
彼女のほうにおじゃまぷよが4段分降ってきてばたんきゅ〜。
実にほほえましい。
江の島にあったのはこのほかに、
『ファイナルラップ』『ワールドヒーローズ2』『スト2ダッシュ』など。
あと、なんと『スペースインベーダー』が稼動中! 驚いた。
それからこの辺り、片瀬海岸に至るまで、
射的やスマートボールの店がやたらあったのが印象的。
もちろんゲーム筐体ばかり見たわけではなく、海も見たし、景色も見た。
夕焼けに浮かぶ富士の影は綺麗だったけれど、
周りがカップルばっかりで、
ほほえましくもあったが、うらやましくもあった。(続く)


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