ものづくり 番外編  ベアボーンキットでパソコンを組む

 最近オシャレなベアボーンキットが増えています。メインマシンのCPUをAthlon XP 1700+に替えた結果,あまったAthlon1Gと,その他余剰パーツでベアボーンキットにチャレンジしました。

ベアボーンキットとは
 ベアボーンキットとはケース(もちろん電源も),マザーボード及びケーブル類がセットになって売られている製品を指しています。今回紹介する製品ではフロッピー・ディスク・ドライブも付属していましたが,ドライブ類がセットになっていることもあります。さらに,製品によってはキーボードやマウス,スピーカーといったものがセットになっている場合もあります。(今回紹介する製品は本体のみ)
 CPU,メモリー,ハードディスク,CD−ROMドライブなどは自分で購入する必要があり,自作パソコンの入門用という色合いが濃いものがほとんどでした。しかし,最近,小型の専用ケースと専用のマザーボードを組み合わせたオシャレな製品が増えてきており,入門者対象のカテゴリーとは言えなくなっているのが現状だと思います。

ターミネーターK7
 今回私が購入したのは,ASUSのターミネイターK7という何ともごつい名前のキットです。同じケースでペンティアム�靴筌撻鵐謄�アム4用のキットも販売されていますが,K7のネーミングが示すとおりAMD製CPU用のキットです。お店の人の話では,バイオスを更新すれば,AthlonXPにも対応するということでした。(2002年の冬の話)
 ケースは超小型とは言えませんが,タワー型をコンパクトにしたような形で,安定感があります。145Wクラスの電源ながら,Athlonとの相性を気にせず組めるというのが,一押しでしょうか。ケース前部のカバーをあけると,USBポートや,ヘッドフォンの差し込み口が付いています。PCIスロットが2つ付いていて,ロープロファイル用ではなく通常のサイズのカードを差すことができます。
 電源自体に冷却ファンは付いていないので,何かの記事で静音パソコンが組めるとか書いてありましたが,ケースの後ろに付いている廃熱用のファンはすごい音がしますので,あまり静かとは言えません。グラフィク機能はオンボードで付いていますが,AGPスロットはありませんので,グラフィック機能を充実させたい場合にはPCIスロット用のものを購入しなければなりません。 

CPUクーラーの大きさに注意
 このキットはケースを開けるときに少し癖があって,ケースの後ろのAC電源のコネクターの部分のねじをゆるめて,コネクターの基部を外さないと,ケースを完全に開けることができません。組み立ては,説明書(英文)を見れば問題なく進みます。最も注意すべきはCPUクーラーで,私はキット購入時にお店の人と相談しながらクーラーを選んだので問題はありませんでしたが,それでもハードディスクやフロッピーディスク・ドライブを納めてあるケースにクーラーの角があたりそうになりました。クーラーは薄型のものを選ぶか,高さはあっても横幅のないものを選ぶ必要があります。こうした小型のケースを使う場合には,一番注意しなくてはならないのがこのCPUクーラーの大きさだと思います。

ベンチマークの比較は
 ベンチマークの結果は表2の通りです。同じCPUを使った1号機との比較では,CPUの演算能力は誤差のうちだと思います。4号機との比較ではCPUの性能の差が大きくものを言っています。
 メモリー関係は1号機の方に軍配が上がっていますが,4号機をしのぐものがあります。ハードディスクの差はハードディスクそのものの性能の差と考えられます。
 今回は詳しく紹介しませんでしたがグラフィック関係のスコアは以前紹介したブック型パソコンのIntel815Eのチップに乗っているものと近いものがあり,性能の高いものとは言えません。しかし,体感的には4号機よりもはるかに速く動き(CPUの差によるものが大きいと思うが),セカンドマシンとしての位置づけなら全く問題はありません。
 価格設定も他の小型ベアボーンキットに比べ安いので(私が購入した時点では18,000円弱),Athlonのベアボーンが組んでみたいとか,ASUSのファンだとかいう人にはお勧めです。


表1 パソコンの仕様の比較

ターミネイターK7(今回紹介) 1号機改 4号機(ブック型)
マザーボード ASUS A7VC DFI AM75−TC Biostar M6T−SM
チップセット VIA KL133A VIA KM133A Intel 815E
CPU Athlon 1GHz Athlon 1GHz pentiumⅢ 733MHz
メモリ SDRAM256MB(CL=3) SDRAM256MB(CL=3) SDRAM192MB(CL=3)
グラフィックボード オンボード ELSA ERAZOR X オンボード
HDD 15GB(ATA/66) 30GB(ATA/100) 40GB(ATA/100)

表2 HDBENCH(Ver3.22)による主な性能の比較
 ※OSはいずれもWindows2000

  ターミネイターK7
(今回紹介)
1号機改 4号機(ブック型)
ALL 16634 20999 16880
CPU整数演算 42757 42660 33389
CPU浮動小数点演算 50447 51890 33269
メモリーRead 15248 17094 12183
メモリーWrite  15508 22053 12994
メモリーReadWright 24356 28361 18211
ハードディスクRead 19466 25531 26562
ハードディスクWrite 13027 20875 25567
ハードディスクCopy Drive 2020 2326 2388