ゆっくり走っていると
意外と疲れづらいことに気が付いた
なるほど
これをよいちは言いたかったんだな



トンネルが見えてきた
やった!ここまできたんだ
少し喜びがこみ上げてきた
いやいやこれからだ

トンネルの中を一人で走る
もう少しでスキー場だ
耐えよう
耐えるんだ

何を耐えるのか
よくわからないが
とりあえず
油断すると出てくる
乳酸と戦いながら
焦る気持ちを抑えていた



トンネルを抜けると
緑の山並みが広がった
あそこがゴールだ


ギヤを一気に上げ
思い切りダンシングした
力いっぱいダンシングした

疲れてはいたが
なぜか
体がそう動いた

吐きそうになりながら
駐車場に滑り込み
登りきった充実感で
最高の気分だった
久しく味わっていなかったこの感覚
震えた



駐車場にはハイキングなどのクルマがたくさんいたが
人目など気にせずに
そのへんにへたりこんだ
もういっぱいいっぱいです

よいちは早速
「スプリングバレーまで行くぞぉ」
とか言っているが
こっちは余裕無し

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