GREEN TEA TIME
イギリス万国樹木博覧会


モミジバフウ
(紅葉葉楓)

Sweet Gum(Liquidamber styraciflua)

いや〜この紅葉!素晴らしいじゃないですかぁ!
手のひらの形の葉っぱと紅葉で一瞬カエデと間違えるこの木は
イギリス園芸界秋の一本、モミジバフウです。あのペルシヤパロッティアとおなじく
マンサク科(ハマメリス(ウィッチヘーゼル)の仲間)に属し、見事な秋の色変化を見せてくれます。
まさに、マンサク科のタッグチームが日本のイロハモミジ群に挑むという絵が展開しますね(^v^)"。
秋の庭園や樹木園で繰り広げられる至上最高の競演といったところですねぇ。

モミジバフウとカエデやモミジ(カエデ科)を見分けるコツは、葉のつきかたと実です。
カエデやモミジは2枚の葉っぱが枝のおなじ場所から対称につきますが(対生)
モミジバフウは葉っぱが一枚ずつ互い違いに枝から生えます(互生)。
種も、カエデはブーメラン形の種ですが、モミジバフウはトゲトゲのポンポンのような実がつきます。
イギリスの園芸や樹木鑑賞の授業では必ず言われる、あまりにも有名な区別の方法です
(日本などイギリス以外の国でもよく言われているとおもいます)。

日本には大正時代に渡来して(「山渓カラー名鑑 日本の樹木」)
最近は新興住宅地などに植えられることが多いそうです(辻井達一氏)
漢字の「ふう(楓)」は、「かえで(楓)」と全く同じなので混乱しますが、
実は本家の中国では「かえで」は「槭」と書くのでした(^v^)"。

(中央アメリカ、メキシコ、USA東部原産)


(99/11/05)

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