発行日: '99年 5月29日(土)
発行:守山リス研事務局
山の山頂部を削るという団地造成方式により団地周囲は下り斜面に囲まれている。また元の頂上から流れる水により形作られたいわゆる「沢」が存在し、谷側に雨水が流れ込んでいた部分を埋め土留めとした(法面工法を採用)部分で、森が分断された形になっていたため、連続した樹林を形成するために植林がされたという。
この植林の時には、現在北海道大学で研究され、かつリス研のサポート会員にもなって頂けたKtさんが一緒に手伝ってくれたとの事。
法面(のりめん)工法とは自然に土にかえる袋に肥料土と種をいれ、土留め部分一面に設置し、自然の発芽・成長・根張りをさせて土留めを完成させる方法である。それがこの沢部には採用されている。そのためその種を狙ってカラスが10数匹、斜面や電柱に群れとなっていた。
分断された孤立林は、樹高10-15mでアカマツ、スギ、ヒノキを中心として、あと落葉広葉樹が補完する群落で構成されていた(これはリスの橋辺りの植生と類似)
2年前に植林されたマツはほぼ全本数活着しているように思われた。これらのアカマツが、マツボックリをならし、樹高が5-8mになるまでに何年かかるのだろうか(10年?)それでもこういった地道な活動が必要と同感。
ただリスの橋と同じで、リスがそこを通ることがカラスやテン、猛禽類に知れるとそれらの給餌場になってしまう恐れがある。そのためには、1列だけでなく、少なくとも5〜10mの幅で連続させることが必要ではないだろうかと思われた。
また松枯れによる消滅の可能性もあり定期的なチェックが必要と思われた。
(続く)