発行日:’94年 4月 2日(土)
発行:守山リス研事務局

リス研通信 No.339

北海道 帯広市エゾリスの会訪問 4/9

エゾリスの餌 チョウセンゴヨウマツ

この緑ヶ丘公園ではチョウセンゴヨウが一番のエゾリスの餌とのことで、I2さんからは、チョウセンゴヨウの実を6個いただきました。

  1. マツボックリの重さ:平均150g(150,140,130,170,130,180g)
  2. チョウセンゴヨウの種の数:130gのマツボックリで135個(実のつき方は写真参照)
  3. チョウセンゴヨウの種の重さ:平均0.5g/個(0.4-0.6g)100個平均
  4. チョウセンゴヨウの種の様子:固い殻に包まれた中の、種実は渋皮に包まれ人間が食べてもおいしい。
  5. チョウセンゴヨウのマツカサ:マツカサの鱗片は大きく、1つの鱗片あたり2個の種実がついている。また鱗片にはかなりの松ヤニが付着しており、リスにとっても食べる際口に相当の松ヤニが付着すると思われる。

【これはすごい。ひとつのマツボックリで135個もの大きな種が入っているなんて。これが「まさにエゾリスの主食だ」というのも理解できる】

緑ヶ丘公園には、このチョウセンゴヨウが87本あるとの事。チョウセンゴヨウは種から育てて14年目から実をつけるとの事。ここのチョウセンゴヨウは直径24cm前後が多いと推定すると、30年近くとなりかなりの実の量、種の量をエゾリスに提供していると思われる。

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チョウセンゴヨウマツの樹形(直径24cm、高さ15m、樹木活力度5)


[写真2サムネイル]

チョウセンゴヨウマツの葉の様子(アカマツより長い?)


[写真3サムネイル]

樹皮の様子


[写真4サムネイル]

チョウセンゴヨウマツのマツボックリ


[写真5サムネイル]

チョウセンゴヨウマツの食べられたあとのマツカサ


[写真6サムネイル]

チョウセンゴヨウの鱗片を取った後の実の様子



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