いつ
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どうしたの
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検査は
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お薬は(*錠*回)
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ごはんは
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2/1 |
黒っぽい便が出たり、うみのようなものが出たり相変わらず1日に何度もします
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静脈点滴
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さつまいも、ラム肉
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2/2 |
足がむくみ紫色になっている
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静脈点滴
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さつまいも、ラム肉
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担当の先生はお休みの日で、今日診ていただいた先生が利尿剤を使うかどうか迷われたようでしたが、明日担当の先生がこられてから決めていただきましょう。
ということで連れて帰りました。
ところが次の日も先生は体調を崩されてお休みでした。なんてついてない子なんでしょう。
足が紫色のまま点滴を続ける事に...。点滴の液が溢れて入っていないみたいなので外してやりたかったのですが...。
家へ帰ってからも、できるだけ足を高くして寝かせ、血行を良くした方がいいかと、足をさすったりしてみました。痛々しい。
その足がみるみるとんでもない事になってしまいました。
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2/3 |
喉の下のぐりぐりがまた大きくなってきました
食欲がまたなくなってきました
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静脈点滴
ラドンナ*1*1
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さつまいも、ラム肉
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2/4 |
切開して挿入していた点滴を通す細いチューブを外し点滴をやめました。
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ステロイド(注射)
ラドンナ*1*2
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さつまいも、ラム肉
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細い血管ではすぐにつぶれてしまうので、太い血管めがけて細いチューブを通し点滴を続けていましたが。
足のむくみがひどいので点滴をあきらめ、抜いて1日置き、次の日傷口を2針縫いました。
足は腫れて紫色のままです。
今日は散歩の途中(といっても用を足すだけの散歩ですが)久しぶりに石を拾って帰りました。
ふらふらのくせに、できるだけ大きな石を探して持って帰ります。
その時、足を溝にすべらせて少し傷がつきました。血が滲んできます。
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2/6 |
朝から前足が自由にきかず、何度もつまづきころぶ
右足のパッドから血が出てきて夜にはとまらなくなりました
体重15.8s
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ラドンナ*1*2
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さつまいも、ラム肉
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2/7 |
縫ったところから膿がでる
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血液検査
甲状腺ホルモン
一般血液検査
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ラドンナ*1*2
ウロダウン*1*2
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さつまいも、ラム肉
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右足のパッドから血が滲み出し、紫色に腫れ上がった足首の皮膚からもじわじわ出血が止まらなくなりました。
切り傷からの出血などではなく、皮膚全体からまるでスポンジから滲み出るような出血です。
右足の点滴を抜いた跡を縫った傷口が化膿してしまい、足首から足先にかけて日に日に壊死が進んでゆきます。
細菌に対する抵抗力がなく、抗生剤を飲ませ、足の消毒と薬塗布を続けました。
家でも、傷口からの膿を絞り出し、出血している足のガーゼを変えてやるのです。
黒く変色した足先の皮膚からは、毛がはがれ落ちてしまい、ガーゼを変える時にはゆっくりはずさなければ、身までいっしょに剥がれ落ちそうです。
先生が「かわいそすぎる...」ってつぶやきながら処置されていました。
立たせてやると歩きますが、ふらふらで風が吹いてもころびます。この時期真冬なので、やたら風がきつくて。歩かせるのはかわいそうなのですが、トイレもしたいだろうし。
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2/8 |
夜に左足首からも出血が始まる
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*
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ラドンナ*1*2
ウロダウン*1*2
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さつまいも、ラム肉
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-
日曜の夜に左足からも出血が始まり、恐ろしくなって病院に電話をしてみました。
時間外の事ですし、かけようかどうしようかとても迷いましたが、思い切ってかけてみました。やはり留守電になっていて連絡がとれません。
何かあればメッセージを入れれば、連絡をいただけるそうです。一度で連絡がとれなければもう一度するように伺っていましたが、ためらってしまいました。
月曜の朝、別の先生から電話をいただき(担当の先生は休日です)、抗生物質の副作用に出血傾向があるのでやめるように、という指示をいただきました。
でも、今げんちゃんの身体の中で起こっている様子を考えると、抗生物質をやめるのはとても不安でした。
せっかくご指示をいただいた先生には申し訳ないのですが、単なる出血傾向ではないと思うので、明日担当の先生に伺うことにし、そのまま続けることにしました。
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2/10 |
便は水っぽくなく比較的落ち着いていますが回数は一日に数回
縫った跡の傷口の膿はとまりました
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血液検査
・甲状腺ホルモンの値が低い
・白血球多い
・タンパク質5
・他は異常なし
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ラドンナ*1*2
ラリキシン*1*2
チレオイド*1*2
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さつまいも、ラム肉
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2/11 |
出血はとまらない
足先からも膿が出る
両足に包帯を巻く
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*
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〃
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さつまいも、ラム肉
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2/12 |
左足首のあちこちから出血
痛そうで左足が上がらない
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〃
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さつまいも、ラム肉
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治まりを見せないまま、左足からも出血が始まり、このままでは全身に細菌感染をおこし、敗血症になってしまう。
そうなると、確実に死んでしまうので、両足を断脚しなければならないという状態になってしまいました。
敗血症はとても恐ろしいのですが、こんな状態で手術などできようはずもありません。
結局断脚はあきらめ、様子を見ながら投薬と処置を続けることにしました。
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2/14 |
左足の方がひどくなり、皮が裂け、筋が見える
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〃
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さつまいも、ラム肉
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足の処置をしていただくために、毎日通っていましたが、今日は歩がいっしょについて来てくれました。
処置室へ連れて行かれてしばらくして、呼ばれましたので、終わったのかと二人で上がろうとしましたら、お母さんだけということで歩は看護婦さんに引き止められました。
そこで、先生に安楽死の意思を問われたのです。
こんなにまでなってもなお、この足が収まって、何か栄養のあるものを食べられるようになったら、また元気になると信じていた私には思いもかけない言葉でした。
危険な状態なのは、頭では分かっていたはずなのですが。死んでしまうなどと考えるだけでも怖ろし過ぎて、知らず知らずのうちに現実から目をそむけていました。
まだまだ大丈夫なんだ。きっとよくなる。
ですから、ただただ首を横に振り、考えていませんとしか答えられませんでした。
その時のお話では、腸の状態は何も解決されず、断脚もできない状態でどんどん悪化してゆきます。たとえ足が収まったとしても、このままの状態では寝たきりになります。
大型犬なだけに寝たきりになってしまうと、床ずれができやすくなります。飼い主がよほど注意をして清潔にし、身体を動かしてやらなければ、知らない間にうじが湧いたりする事もあるそうです。それでも食べるし、排泄もします。
悲惨な結果を招くあまりにも可哀相な現実が、安楽死を選んでやらなければならないその時が、目の前まで迫っていたのでしょう。
家族とも話しました。
こんなヨレヨレになっても、私達が帰るとしっぽを振り歓迎してくれます。ごはんも何とか食べてくれます。いつも目で私たちを追いかけています。
不憫だけれども、愛すべき存在です。幸いにも痛がったり、苦しんだりする様子は見られなかったので、そのまま治療を続けることになりました。
片道40分あまりの通院は、あまりの不憫さにぽろぽろ泣きながらになりました。
その日から先生も治療の後、歩かせる事のできないげんちゃんを車まで抱いて運んで下さいました。死んでしまう日まで...。
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2/15.16 |
利尿剤をやめました
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ラリキシン*1*2
チレオイド*1*2
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さつまいも、ラム肉
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2/17.18 |
右足の爪が2本取れる
下痢がひどくなる
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〃
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さつまいも、ラム肉
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2/19 |
お昼ほとんど食べない
体重14.85s
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ステロイド(注)
ラリキシン*1*2
チレオイド*1*2
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さつまいも、ラム肉
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こんなになっても、留守番をさせなければなりません。
いつもはベランダのハウスに入れてやり、いつでもトイレができるようにベットシーツを敷いてやっていたのですが。
ひとりでハウスからの出入りすらできなくなっていたので、部屋にキルティングを幾重にもして敷いて寝かせていました。
もともと板やタイルの上で寝るのが好きな子でしたが、骨と皮になってしまった状態ではやわらかくしてやらなければいけません。
毎日お昼休みには一度家に帰り、食事、トイレ、身体の向きを変えてやり、家族との連携プレーでなんとか世話をしていましたが。
どうしても昼から夕方まで、ひとりにしてしまわなければならなかった日、とうとう寝たまま便をしてしまいました。
不安でしたので、キルティングの上にペットシーツを敷いておき、急いで帰ったのですが、やはり間にあいませんでした。
きっと、限界まで我慢したのでしょう。動けなくなっていたにもかかわらず、ずいぶんもがいて移動した形跡がありました。
それでも帰った時には一生懸命しっぽを振ってせいいっぱい喜んでくれました。
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2/20.21 |
食べるけれどずっと下痢
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ラリキシン*1*2
チレオイド*1*2
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さつまいも、ラム肉
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足の先は壊死してしまって、左足の感覚は全くなくなって、皮は真っ黒で固くなっています。
右足は中の指2本が今にもとれそうになっています。
壊死した部分はそのままにしておくと悪影響でしかないそうです。痛がらなければ麻酔なしで取ってしまいましょうといわれました。
もちろん色々検査をしてみて、少しでも痛がればやめるという条件ででしたが。
とうとう左足の第3指列と第4指列の中節骨(第2指骨)人間で言えば中指と薬指全部、そして、右足の基節骨(第1指骨)から全部 人間で言えば足首から下全部を無くしてしまいました。
二度と走る事ができなくなったのです。それでも生きていてくれたら元気になれる。
さいわいにも痛みはなかった様子で、かえって余計な部分がないせいか、さっぱりとして歩きやすいように見えました。
しっぽが床に届くようになりました...。
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2/22.23 |
血便
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シメチジン*1*2
ラリキシン*1*2
チレオイド*1*2
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さつまいも、ラム肉
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2/24 |
元気がなく食べない
立てない
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静脈点滴
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牛生肉、いちご、チーズ
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また食べる事ができなくなりました。
とうとう立っていることすらできなくなりました。立たせてもぬいぐるみのようにくたっとへたり込んでしまいます。
足が大変な事になって、点滴をする事は恐ろしいし、不可能かと思いましたが。
先生は足への危険性よりも点滴をしなければ確実に死んでしまう。なんとか細い針でなら可能なので、どうするか決断を迫られました。
今日は休暇を取っていたので、一日面倒をみる事ができます。でも少しでも元気になってほしいので、悩んだ末、お願いする事に。
点滴の針が通れば置いてくる事に、だめなら連れて帰ることにして...。
結局、点滴をしてもらって、夕方迎えに行ったのですが。
今日一日点滴をしてみましたが、あまり効果が得られていない。血液検査をしたところ、血中のタンパク濃度が息をしているのがせいいっぱいの値まで下がっている。
このまま今夜食欲がなければ、明日はお家で様子を見られた方がいい、とおっしゃいました。
食欲があれば、明日も点滴をしに来て下さいと。
お昼の間にげんちゃんの大好きないちごとチーズ、消化のよさそうな生肉を買っておきました。
こんなもの食べさせたらきっともどしてしまうだろう事はわかっていましたが、賭けました。
ところが、寝ながらですが、それでもおいしそうにたくさん食べたのです。
先生、あんな事いって、まだ大丈夫かもしれないよ。
まだそんな事思っていました。
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2/25 |
朝もお肉とチーズといちごを食べました
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静脈点滴
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生肉、チーズ、いちご
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夕べも食べてくれたし、今朝も食べたのでもう一日だけ点滴をしてもらうことにし、留置針は外すようにお願いしました。
昨日は休暇をとっていましたし、今日は遅刻ですが、明日とあさって休暇を取り、あと土曜と日曜を過ごせば歩の期末テストが始まるので、お昼には帰れるしクラブもありません。しばらくはゆっくり面倒を見ることができます。
もしかしたら、もどしてしまうかもしれないけれど、チーズとお肉を先生に預けました。
お昼に先生の手からチーズを食べてくれたようですが、やはりもどしてしまったようです。何もおっしゃいませんでしたが、どんなにか大変だったことでしょうね。
夕方迎えに行った時、入院室から抱いて降ろして下さいましたが、おびただしい鼻水がダラーっと出ています。看護婦さんが急いで拭いて下さいましたが、鼻水を流すなんて今まで見たことがありません。
点滴は外しましたし、足の処置が二日置きでしたから、それではあさってに...。と急いで病院を後にしました。
帰りの車の中でげんちゃんの意識が遠のいているのがわかります。何度も呼びかけました。
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