久の章−6『銀の糸』
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――――――開始直後
「さて、どうしたものか…」
ドームから出されたルー・シモンズは金色の長い髪をかきあげながら思案していた。
マリアが殺された集会の後、個室に移されてから占った結果は良いものではなかった。
「発想を変えてみるか。そうだな、最も救いのある方法を占ってみよう」
ルーは占うべき内容を妥協した。既に犠牲は発生してしまっていたから。
ルーは肌身離さず持っていたタロットカードをシャッフルし占い始めた。
「これは、そうだな、女神と判断して良いだろう。するとこのカードの意味する所は…」
占いの結果、次ぎのキーワードが浮かび上がった。
暁を司る女神
5つのキーアイテム
水晶の祭られている洞窟
占ったルー本人でさえこれらが何を意味しているのかは全く解らなかった。
「まあいいだろう。解る所からあたればいい、占いの結果によると水晶の祭られた洞窟は西北にあるらしい」
ルーは荷物を背負い、洞窟に向って歩き出した。
――――――ランディの放送後
ルーは湖に浮かぶ小島で二つ目のキーアイテムを手にとっていた。
「なるほど『銀の糸』という事か」
1つ目のアイテム時と同じく、『銀の糸』が光りだし、ある方角を示した。
「残り3つ」
ルーは2つ目のキーアイテムを荷物に入れ歩き出した。
ルー・シモンズ。キーアイテム『銀の糸』を入手。