[江戸前の海十六万坪(有明)を守る会]
情報、其之八   2000.7/1
鳥類調査結果と勤釣連
ハゼサミット報告 NO.4

※ ハゼサミットの資料集より
今年の冬(1/16)の現地鳥類調査結果表がありましたので、ご覧下さい。
江戸川自然観察クラブ
代表 吉野 紗智枝
〒134-0084 TEL 03-3680-0439
東京都江戸川区東葛西 8-4-12

貯木場・葛西鳥類調査結果
(日本野鳥の会東京支部・行徳野鳥観察友の会・江戸川自然観察クラブ、調べ。
2000年1月16日 10:00〜15:35
曇/弱風
新砂貯木場
10:25〜10:50
12号地貯木場
13:20〜13:50
有明貯木場
14:10〜14:50
豊洲貯木場
15:05〜15:20
その他水路 貯木場・水路
合計
葛西(東なぎさ)
11:00〜13:05
総合計
カイツブリ
ハジロカイツブリ
カンムリカイツブリ
カワウ
ダイサギ
3
5
2
163
1
20

24
1
1
1

9
1


31
2
13
6
71
2
8
39
8
298
3
5
254
2000
53
13
293
2008
351
3
コサギ
アオサギ
マガモ
カルガモ
コガモ

3
12
29
16


27
8
10

4
12


1
2
3
2
2
7
79
8
2
10
60
119
34
4
11
55
4
1
6
21
115
123
35
オカヨシガモ
ヒドリガモ
オナガガモ
ハシビロガモ
ホシハジロ
4
110
7

1336
28
326
134
4
146
1
79
26

207
4
7
7
1
262
30
171
86
1
167
67
693
496
6
2118

112
20

8
67
805
516
6
2126
キンクロハジロ
スズガモ
ホオジロガモ
マガモ×カルガモ交雑種
ヒドリガモ×アメリカヒドリ交雑守[/TD>
209
1107



828

1
7
8


75
15


5
200


296
2158

1
9
39011
3

1
305
41169
3
1
1
トビ
ノスリ
チュウヒ
チョウゲンボウ
オオバン

1
1
1
4




2



2




3
2



2
1
1
3
9
3

2

5
1
3
3
9
シロチドリ
ハマシギ
イソシギ
シギsp.(トウネンマ)
セイタカシギ


2

401

50
1


50
3



3

401
50
58
1

358
3

2
401
408
61
1
2
ユリカモメ
セグロカモメ
オオセグロカモメ
ワシカモメ
シロカモメ

2


4
143
12
1
49
469
75
2
2
289
31
6

308
115


650
760
93
3
2
68
79
2

718
839
95
3
2
カモメ
ウミネコ
キギバト
ヒメアマツバメ
ヒバリ

14
2



1





9

15
2
9

9


1
1
24
2
9
1
1
ハクセキレイ
タヒバリ
ヒヨドリ
モズ
ジョウビタキ
1

3
1
4
2




59
1
5



11

132

1
21
2
194
2
1
7
14
2
1
1
28
16
196
3
2
イソヒヨドリ
ツグミ
セッカ
シジュウカラ
ホオジロ

1




8



2
15

1
2
24

1

11
6

4
2
35
6
1
4
アオジ
オオジュリン
スズメ
ムクドリ
ハシボソガラス


22
6



9
17
5


25



85
22
4


141
45
9
1
13
33
7
1
13
174
52
9
ハシブトガラス 1 3 29 0 64 97 6 103
種類数
サギ類個体数
カモ類個体数
シギ・チドリ類個体数
総個体数
27
3
2830
2
3052
26
1
1512
452
2197
24
4
576
0
1318
21
1
376
53
822
32
6
754
3
1626
46
15
6048
510
9015
39
15
39224
363
42185
54
30
45272
873
51200
カワラバト(ドバト)
アヒル
4
4

2
89
8
89
8
97
10
246
343
10



※ 遅ればせながら、同じく資料集より、勤釣連の紹介をしておきます。
当会設立当初より、この十六万坪の埋立て問題に個別に取り組んでいまして、
現在でも署名運動など、大きなご支援を頂いております。
東京勤労者つり団体連合会
団体名 東京勤労者つり団体連合会
代表者 加藤 恵司 連絡先 住所 杉並区本天沼1−9−18
                 電話 3390-1538 FAX 3390-1538
自然保護問題対策委員会 中野勤労者つりの会事務局長
伊藤 亨
TEL 03-3384-7668 FAX 03-3384-7668
携帯 0904-964-2257

 東京勤労者つりの会は、1968年3月8日に、東京に働くつり愛好者が結成。初代の会長
は永田一脩氏。「つりを覚えたい」「早くうまくなりたい」「よいつり仲間がほしい」と
いう願いに応えながら、健全なつりを普及することを中心的な目的として活動してきまし
た。
 創立の呼びかけから、「海や川が汚れて魚が減った」「つり場が荒れて、つれなくなっ
た」という嘆きが、政治や社会的な原因によるものであり、魚とつり場を守る運動を他の
団体や専門家と協力しながらすすめていこうとの意志を掲げて活動をしてきています。
 「日本列島改造論」で公害が全国に広げられた時期、東京湾にはハゼがいなくなってし
まったことがありました。その折りには川・池・湖の浄化、なぎさの保存、工場排水・廃
油に規制、稚魚の養殖・放流、老人・子供もつれる公営釣り堀を、漁民・つり船業者との
協力、を要求として都議会にはたらきかけて取組をすすめ、いくつかの実現をみたものも
あります。
 自然保護の運動にかかわって、私たちの年間行事の中に二つの取組があります。
一つは「ヤマメの発眼卵埋設放流」です。これは秋にヤマメの卵を沢に埋め、春にその
カゴを回収するというもので、東京都の水産試験場(奥多摩分場)の協力を得て15年以上も
続いています。これは2年前から水産試験場と、漁協や他のつり団体との共同の取組になっ
ています。
 もう一つはつり場の清掃です。春と秋に「清掃つり会」として行っています。4月23日
に春の清掃つり会として奥多摩の湖畔で行いましたが、これは35回目の清掃で、今は地元
でも実施されるようになっています。各種のつり会が実施されたときには当然、ゴミは持
ち帰るという習慣付けも行っています。
 東京近郊で、つりをする場所は非常に限られています。ハゼつりは夏から初秋にかけて
のつりものとして近くで楽しめる貴重な種目です。老若男女を問わず最も手軽に親しめる
ものとして私たちの会は、重視しています。
 3月3日には東京都の浪越港湾局長に
「江戸時代からのハゼ釣りの伝統をなくすな。有明北旧貯木場の埋立を止めて」と要請を
行いました。
 東京湾でハゼつりができるとニろは、数えるほどしかありません。今自然保護で焦点に
なっている、小橿川河口域、江戸川河口の可動堰、三番瀬問題の帰趨がつりをするものに
とって非常に大きな影響をもつものです。こうしたことから、私たちは昨年10月に「自然
保護問題対策委員会」を発足させ、つり行事計画の 執行と併せて、取組をしているところ
です。

       自然保護問題対策委員会ニュースNo,2
東京都勤労者つり団体連合会自然保護問題対策委員会


・有明北の埋立を見直して!東京湾の自然環境の保全に自治体は力を尽くすべきだ
・東京湾に声大きく広がる「ハゼサミット」6月10日
・「エドハゼ」是詰め書危惧種の存在を環境庁は黙っていていいのか


 労釣連が、三番瀬を守る署名を取り組んでから、自然保護問題の対策委員会を発足させ
て、盤洲干潟、江戸川河口堰も念頭に置いた活動を続けてきました。
 3月以降の「有明北埋立中止」を求めた活動は、都議会の開会前から今まで、労釣連各会
の皆さんの力を得て、急速な展開をしてきました。3月3日の港湾局長(都知事宛)ヘの要請
行動から署名活動、二階堂運輸大臣へのハガキ要請、都知事宛の手紙送付行動を、連合会
の行事計画と併せて取り組んでいます。
 有明北の署名は、柏労釣会や横浜労釣、広島労釣の仲間からもたくさん寄せられていま
す。
 また、「三番瀬を守る署名ネットワーク」の大浜さんからも送っていただいています。
 一方、3月11日の「江戸前のハゼと自然と文化を守ろう!シンポジウム」開催後参加した
団体で、「江戸前の海16万坪(有明)を守る会」の結成を決め、東京都や運輸省、環境庁な
どへの要請を行ってきました。

         運輸省は事業認可を出すな

 こうした行動を背景にして、運輸省は、事業認可をまだ出していません。要請行動での
対応で「二ケ月ぐらい」と特に定めのない取扱を説明し、「東京都に説明を求めることが
ある」と話しています。この種の認可が、通常いとも簡単に出されるケースもあることか
らすれば、違った対応を迫られていることは間違いありません。

 「えどはぜ」というハゼの仲間が有明北の埋立予定地にもいることが判明しました。
 東大のハゼの分類学の博士、向井貴彦氏がホームぺージで紹介をして下さいました。
「エドハゼとは、日本の太平洋岸から瀬戸内海の干潟に生息するウキゴリ属の一種で、環
境庁のレッドリストに、滅絶危倶IB類としてあげられています、環境庁のレッドリストで
は新カテゴリーとして絶滅のおそれのある種をIA、IB、に区分しています。そのうち、IA
がごく近い将来における絶滅の危険性が極めて高い種、IBはIAほどではないが、近い将来
における絶滅の危険が増大している種と定義されています」。
 「昨年メダカが絶滅危惧種になったとしてマスコミを賑わしましたが、メダカは絶滅危
惧II類であり、エドハゼはそれよりも絶滅の危険性が高いと認識されていることになりま
す。ちなみに、絶滅危惧種IB類には他にイトウや天然記念物のネコギギなどが含まれま
す」
 有明北の海の調査をしたところ、このエドハゼが見つかったとのことで、ホルマリンに
浸けて保存したそうです。東京都にも、環境局が作った「東京都の保護上重要な野生生物
種」としてレッドデータに登載されているものです。したがって当然、環境庁が「50へク
タール以上でなくてはものを言わない」とする態度ですませるのではなく、何らかのコメ
ントを表明すべきでしょう。
 「ハゼサミット」の開催で新しい状況がひらかれていますが、運輸省と東京都の態度を
変えさせるための運動の広がりがに依拠をして、もうひと踏ん張り頑張つていきたいもの
と思います。



労釣連の取組
三番瀬署名数 4,298
三番瀬募金額 47,060
浜松労釣会・名古屋労釣会も含む
小櫃川署名数 1,057
有明北署名数 1,565
5月31日現在