[江戸前の海十六万坪(有明)を守る会]
情報、其之参拾伍 2001.4.6
[ 石原慎太郎と巨大港湾利権 
十六万坪問題、関連図書の紹介


 
本年三月末に十六万坪問題の書籍が出版されましたので、
ご紹介いたします。
この一冊で十六万坪の問題の経緯と、臨海開発に関わる巨大な利権、
都港湾局官僚と政治家、民間ゼネコン、マリコン企業との
おどろおどろしいまでの癒着が手に取るようにわかります。
具体的な数字と資料に基づいたこの本の告発とは!?
是非是非ご入手下さいますよう、お勧めいたします。


       ※ 当サイトでおなじみの”とらじゃ”さんの写真も沢山載ってます。

石原慎太郎研究会・編集代表 久慈力(くじつとむ)

1949(昭和24)年、岩手県に生まれる。70年前後から第三世界、環境、開発、政治、公共事業などの問題で研究、運動、著作活動を展開。本人訴訟によって住民訴訟、株主代表訴訟などに取り組む。単行本、共著含めて55冊。週刊金曜日などで環境問題、公共事業問題などを追及する。主な著作に『チェルノブイリ黙示録』『政治が歪める公共事業』『小沢一郎恐怖支配の実態』『政界の仕掛人亀井静香放言録』『官僚国家ニッポンの没落』など。石原慎太郎研究会として、『石原慎太郎猛語録』『ここがヘンだよ石原都政』『石原慎太郎が総理大臣になったら』『防災という名の石原慎太郎流軍事演習』を出版。

編集協力:江戸前の海十六万坪(有明)を守る会
    :東京湾・十六万の自然を守る会

石原慎太郎と巨大港湾利権 一東京湾有明北理立事業の無謀ー

2001年3月30日初版
著者:石原慎太郎研究会
発行者:加藤豊
発行所:こうち書房
〒162-O06一東京都新宿区市谷柳町24 カサ・デ・ヨシミ202
Tel:03-3235 Fax:03-3235-3556 振替:180-8-561934

発売元:桐書房
印刷:きかんしM  製本:みさと製本印刷M


※ 購入方法、ご注文、等の詳細は、追って当サイトにUPの予定です。
お急ぎの方は、当サイト< suzu@c.email.ne.jp >までメールにて。


《 十六万坪関連情報 4/6 》

東京都勤労者つり団体連合会より、下記の決議報告を頂きました。

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有明北・旧貯木場の埋め立て事業の中止を求める決議

東京都は昨年9月13日に、有明北地区の旧貯木場の埋立工事を強行しました。
 昨年来の海上デモやシンポジウムを通じて「ハゼの生息場所を守れ」の声は、東京湾岸にひろがり、著名な自然保護団体も意見を表明するなどの動きに発展し、運輸省が即座には認可を下せない状況をつくりだしました。しかし東京都は、この批判に答えられないまま事業認可前に工事請負契約を結ぶなどの不当な方法も使って、工事着工を急ぎました。
 着工後の9月19日に「16万坪を守る会」では石原都知事に対して埋立の中止を求める申し入れを行いましたが、都はこの回答を2ヶ月もたってから行い埋立の「正当性」をあれこれ主張しました。その回答がもつ重みはありません。加えて、これまでの様々な要請の内容が、石原知事に伝えられていないことが判明しました。テレビ番組では何をさておいても気軽に発言の場を求める知事が、都民の声には耳を貸さないという態度が明確になりました。
臨海部開発の財政破綻を「解決」するため都は、埋立・羽田沖埋立事業会計と臨海副都心開発会計を統合すると伝えられています。これは正に非民主的な財政運営であり、こんなことで赤字を隠すというやりかたは言語道断です。「どんぶり勘定」の手だてをとることが何より開発の「正当性」のないことを示しているといわざるを得ません。都の少なくない退職幹部がこれに関係する建設会社に天下りしているという事実もあわせ、都政の行く末が反都民的に運営されることは許されないことです。
「ハゼの生息場所」がそのことだけではなくて、限られた場所ではあっても、残すべき自然であることは、東京湾の漁獲量がかつて20万トンあったものが、現在5万トンにまで落ち込んでいるという事実で明らかです。水産関係の専門家は、東京湾の埋立開発が止まっていることによって、様々な魚種の稚魚が蘇っていると発言しています。木更津市では小櫃川河口干潟を「自然環境保全地域」指定することに前向きの姿勢をとっていますし、三番瀬干潟埋立問題では環境省が千葉県の埋立計画の見直しを求める意見を表明しています。東京湾内部でも、こうした自然環境の保護・保全についての積極的な動きがすすめられているときに、「東京から発信する」東京都が後手に回っては、後世に禍根を遺すことになるでしょう。
東京都がこれまでバブルを主導する「開発事業」を推進して失敗し、そのツケの解決をせまられているときに、なおその同じ手法をとってキズを深くし、都政を抜き差しならない方向へ導くことは避けるべきです。「16万坪」埋立工事の中止と計画の見直しをするよう総会の名をもって表明するものです。
東京労釣連は、釣り場とその自然環境の保全・保護のため引き続き行動をしていきます。

2001年2月25日
  東京勤労者つり団体連合会第33回総会

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※ 掲載が遅れまして、申し訳ございません。(丸帆亭)


2001.4.6校了