当会主催、”公共事業チェックNGOの会”天野礼子さんのプロデュースにより、
民主党国会議員による現地十六万坪の現地視察会が開催されました。
鳩山由紀夫党首も率先してご参加。もはやこの問題が地域にとどまる範囲のことではない、と言う事実を。広く世に知らし示すことになりました。
議員参加は、民主党国会議員、仙谷由人氏、前原誠司氏、佐藤謙一郎氏、
金田誠一氏、都議会民主党、林ともじ氏、馬場裕子氏、
当会と、”NGOの会”からの最高の現地説明者としてお願いした布陣は、
天野礼子、鈴木康友(つり人社長)、五十嵐敬喜(法政大)、水口憲哉(水産大)、尾崎幸司(水中カメラマン)、向井貴彦(東大)、安田 進(晴海屋)他 、〈敬称略〉。皆が各分野の完璧な専門家であり、船上は凝縮された勉強会の様相となりました。
また、10月から小規模なデモを続けてきた船宿の方々も、この視察会に合わせ、30隻を繰り出して、海上デモを行い、その思いのたけを有明の空に轟かせて、工事中止を訴えました。
マスコミ等、プレス取材は10社以上に達し、下船後には、記者会見が開かれ、
その席において、鳩山党首は、
「工事は無意味であると思う。」と明言し、「石原知事に一度は見てもらいたい。知事はここを海とは思っていないのでは、ちゃんとした海ですね。」と、遠回しながら知事の姿勢を批判しました。
また、東京湾全体の保全を考える時期に来ているとの見地から、この十六万坪の問題をきっかけにと、国会レベルでの『東京湾保全法』制定への運動を約束いたしました。
※ 今後、当サイトでの誇大報道を自粛する為にも、現地視察は現地に入れないカタチであった事を付け加えておきます。
一つには、デモの申請の条件では、工事中の現地には入船できない条件があります。現地に入るには視察船だけ別の許可申請が必要でした。その場合、反対運動の会の主催では許可は難しい現実があります。特に今回の場合、野党第1党党首と言えば要人ですから、下手な視察の申請をすれば、行政側がすべてイニシアティブを持つカタチが用意されるだけなのです。コチラ側からも平等に説明できる人材が参加できる条件での視察会はまず無理だとの判断です。それは交渉にあまりに時間がかかる事です。
しかしながら、十六万坪の中に入れなかった事、三つの入口の水路から眺めただけの事、実に悔しい思いです。一度でも中に入り、あの水域を知ったなら、この問題は我が身のこととなる、と付け加えておきます。