[江戸前の海十六万坪(有明)を守る会]
情報、其之拾五   2000.8/27
十六万坪を守る議員連盟 実現の可能性!
つり人10月号より 

つり人編集部追記

 8月17日、懸念されていた都の有明旧貯木場の埋立事業の免許が、
  ついに運輸省によって認可された。
これを受けた都は、「アセス条例に基づく事後調査計画書の作成などを経て、すみやかに工事に着手する」
と発表。
 ようやくハゼ釣りシーズンを迎え、ハゼびらきを開催してから10日足らずの突然の出来事に、関係者は
ショックと怒りを隠せない。守る会の安田進会長は「石原知事も環境庁の担当者も現地視察に来ていない
のに、どうしてこのような結論が出せるのか。十六万坪のハゼ釣りという風物詩を20世紀の遺物として
風化させないためにも、さまざまな稚魚が生まれ育つゆりかごを潰さないためにも、これまでどおり計画
の見直しを求めていく」と発言。
 また、東祥三議員、柿沢弘治議員、緒方靖夫議員、鳩山邦夫議員らは、今後とも埋立反対の立場で見直
しを求める姿勢を崩さないとしている。さらに、3月の海上デモにも参加し、一貫して埋立反対を主張して
いる中村敦夫議員が『公共事業チェック議員の会』の新たな会長に選出され、今後の発言、行動に期待が
高まる。
「十六万坪を守る議員連盟」の実現を
国会議員自らが提案! 超党派議員連盟実現なるか!?


                          浦 壮一郎
  去る8月8日、十六万坪において『十六万坪ハゼびらき(親子ハゼ釣り大会)』が開催
され、その場に自民、自由、無所属、共産から国会議員が集まり、報道陣の注目を集めた。
十六万坪の埋め立てを反対する声は、すでに国会へと拡大しつつあり、また超党派で作る
議員連盟の可能性すら語られつつある。

次世代の子どもたちのために……

十六万坪の埋立問題は、東京都が運輸省に対して認可申請書を提出してから(2月24日提出)、すでに6ヶ月が経過したことになる。従来なら認可が下りるまで約2ヶ月といわれており、十六万坪の埋め立ても早ければ4月に着工されると噂されていた。ところが、反対運動の広がりが功を奏し、ハゼ釣りシーズンを迎える今日まで、幸いにも工事は着工されずにいる。
 市民団体関係者、船宿関係者のなかには、昨年秋の段階で「江戸前でのハゼ釣りは今年で終わりなのでは・…:」と、落胆する声があったことも確かだ。しかし2000年秋の本格的なハゼ釣りシーズンを迎える現在、彼らの口からそのような消極的な発言は全く聞こえてこない。今年もまた、例年どおり十六万坪でハゼ釣りができることを確信した彼らの表情からは、むしろ「次世代の子どもたちのために、この十六万坪は絶対に残すんだ」という力強い姿勢すら感じられるほどである。
 もちろん、運輸省が認可を下した場合、東京都が埋め立てを強行する可能性は極めて高く、予断を許さないことも確かではある。しかし、埋め立て反対の世論はすでに東京都民だけの問題に留まらず、千葉、神奈川と、東京湾沿岸全体の関心事として捉えられるようになっており、ひいては公共事業の在り方を問う問題にまで発展しつつある。
 その証拠のひとつといえるのが、党派を超えて国会議員が発言し始めたことだろう。先日、8月8日に十六万坪で行なわれた『十六万坪ハゼびらき(親子ハゼ釣り大会)』の会場において、かねてから埋め立て反対を主張してきた地元江東区の柿沢弘治議員(無所属)をはじめ、同じく江東区の東祥三議員(自由党)、そして国会の場で十六万坪の埋立問題について質問を行なったことのある緒方靖夫議員(共産党)、さらには自民党の鳩山邦夫議員までもが顔を見せたのだ。
 これら国会議員が関心を持ち始めたことからも今後、今まで以上にこの問題がムダな公共事業の象徴として語られることは必至といえる。
  
 "ハゼびらきとともに・今年も十六万坪に
        ハゼ釣りシーズン到来!
 8月8日に開催されたハゼびらきは、準備期間が充分とはいえない状況にあったにもかかわらず、釣り大会参加者112名、一般現地見学者62名、報道関係者26名と、総勢200名が訪れ、関係者の予想を上回る盛況ぶりで幕を閉じた。
 『江戸前の海十六万坪(有明)を守る会」(以下:守る会)に賛同する東京湾湾奥の船宿関係者をはじめ、千葉県からは浦安遊漁船協同組合、神奈川県からは横須賀走水漁業協同組合青年部が参加し、十六万坪の埋立問題が、広く東京湾全域の関心事であることを強く感じさせた。
また、当日は親子ハゼ釣り大会で多くの子ども連れの家族がハゼ釣りを楽しんだほか、ハゼ釣りシーズンの到来を告げる「ハゼびらき」の行事も行なわれ報道陣の注目を集めていた。
 守る会の安田進会長をはじめ、釣り人や船宿関係者、国会議員らを乗せた練り舟で鏡割りを行なうと同時に、十六万坪の海に感謝の念を抱きつつ、安全と豊漁を祈願する御神酒流しが実施された。昨年秋の段階を考えれば、関係者にとって2000年の今シーズン、このような行事が実現できるとは考えてもみなかっただろう。実現に漕ぎつけたのは、反対運動の高まりによって運輸省の認可が事実上達れていることにほかならないが、御神酒流しを行なう各人の心中には、先に記した十六万坪の海に感謝することのほかに、運輸省への期待が込められていたことも忘れてはならない。認可の拒否という英断を運輸省に期待しつつ、ひと滴の御神酒を十六万坪に流す。その期待に運輸省が応えることができるのか、今後も運輸省の動向に注目が集中してしまうのは、やはりやむを得ないことである。
 一方、同日は東京湾遊漁船業協同組合(以下:遊漁船組合〕による海上デモも行なわれた。昨年秋以来、守る会とともに積極的な反対運動を展開してきた屋形船東京都協同組合(以下:屋形船組合)に対し、遊漁船組合は注目を築めるほどの行動はとってこなかった(平成8年正月には海上デモを行なっている)。その組合が十六万坪の埋め立てに反対する海上デモを再度行なったことは、反対運動に大きなプラスとなることは間違いない。今後の動向に期待したいところだ。

党派を超えた国会議員らの動き

今回の催しには、党派を超えて4名の国会議員が訪れた。ここで各議員のコメントを紹介しておきたい。まず柿沢弘治議員だが、同氏は前号での本誌インタビューでも答えていたとおり、以前から埋め立て反対の意見を主張してきたひとりである。埋め立ての理由のひとつになっている住宅建設に触れ、次のように語った。
 「これ以上、住宅地を増やす必要は私はないと思います。住宅地を作るために自然を破壊するというのは、銭を得るために金貨を捨てるようなもので、発想の転換をする必要がある。臨海副都心も虫食い的に空き地ができてしまって、むしろそこをどうやって処分するかが問題になっている。そんな中で新規の住宅地造成というのは、経済的合理性もない。決めたからやろうというのは日本の悪いところですよ。決めたことでも勇断を持って変えていく、やめるべきものはやめる決断をしていくべきだと思いますね」
 このように臨海部の問題点を指摘したうえで、江東区が地元ということ心あってか、ハゼ釣りについても触れている。「今日は朝早くから子どもを連れたたくさんの人が船で出ていきましたけど、いいことですよ。なんか都議会の議員で(十六万坪は)ハゼの処刑場だと、どうせ釣られて食われちゃうんじゃないかと言った人がいるらしいけど、そうではなくて、釣りは自然と触れ合うことができるわけですから、子どもたちの情操教育もできてくる。そういう教育的な効果も考えなくてはいけない。その意味でも釣り場を守り、そして水辺を活かしたこれからの東京というものを考える必要がある。こうした運動が盛り上がることを期待すると同時に、応援したい」
 かつて柿沢議員も、十六万坪でハゼ釣りを楽しんだことがあるという。それだけに釣りに対する理解があり、都議会における大西議員(自民)の処刑場発言には呆れ顔だ。また柿沢議員は石原都知事とは知事選を闘った間柄でもあるが、「本当のことを言えばね、知事になった石原慎太郎さん。裕次郎さんと一緒にヨットに乗って世界を駆けめぐった人なんだから、東京湾の水辺というものにも興味を持ってもらいたい。関心を持って、この問題について都知事としてリーダーシップをとってもらいたいですね。私も石原さんにお話をしたいと思います」と期待をこめてエールを送った。
 一方、同じく地元江東区の東祥三議員(自由党)は、現地を視察した感想を述べたうえで、まずは関係省庁の大臣や石原都知事が視察する必要があると強調する。
 「東京都の港湾局からも事前に説明を受けております。『ゆりかもめ』の延伸を考えた場合だとか、あるいは環状2号線の延伸とか。じゃあそのために埋め立てをするのかと聞くと、そこに住宅地を作らなくてはいけないと言う。何のために住宅地を作るのか、不足しているのかといえば、現在集合住宅はたくさんあって空き部屋もどんどん増えております。そういう意味で極めて、何のために埋め立てを推進しているのか、そもそも論が非常に脆弱なんだな、とあらためて感じました。いずれにしても、関係省庁の大臣、具体的にいえば運輸大臣、直接は関与してないみたいですけども環境庁長官、そして石原都知事が、やはりこの現場を見る必要があるんだろうと思います」と。
 さらに、その決意表明として東議員は、「さっそく、運輸大臣、そして石原都知事に、机上の空論ではなくて、この場にまず来てもらいたい、そしてそのうえで考えてもらいたいということを訴えたい」と語るとともに、この催しの直後、公言どおり森田運輸大臣と川口環境庁長官、そして石原都知事に現地視察を要請している(詳細については次号でお伝えしたい)。
 次に緒方靖夫議員だが、同氏は参議院国土環境委員会において、唯一、埋立事業の認可申請に関する質問を運輸大臣に対して行なっており、当時(今年3月)の二階俊博運輸大臣から「環境問題に配慮することは当然のこと、適切に対処したい」という発言を引き出している。同氏は十六万坪の埋立事業、その問題点について、さらに今回の催しを含めた運動の成果について次のように話す。
 「この場所を守るというのは、あらためて文化を守る運動だということを痛感しました。そして今日一番の成果は、東先生をはじめ鳩山先生、柿沢先生がお見えになり、埋め立てに反対する動きが広がったということです。この流れを国会でも、都議会でも広めていくことが非常に大事だと思います。それからもうひとつ、運輸省が東京都に対して間い合わせているのは、なぜわざわざここを埋め立てて9000戸の住宅を作る必要があるのかということ。それは皆さんが指摘してきたことが、運輸省の疑問としても非常に大きなものになっているという証でもある。それは運動の成果、その広がりであることを痛感しております」
 釣船業者をはじめ守る会などの市民グループの運動が、運輸省に対してもその効力を発揮していると緒方議員はいう。同氏がいうように、埋立事業に対して根気強く進められてきた、反対運動は、確実に大きな広がりを見せ、そして多くの人々の関心事として浸透しつつあることは間違いない。
自民党から鳩山邦夫議員が参加、埋め立て反対を明確に主張!

 ハゼびらきが開催された当日、会場を訪れた国会議員は野党議員だけではない。先にも紹介したように、自民党から鳩山邦夫議員が顔を見せたのである。
 ご存じのように都議会では、自民党こそが十六万坪の埋め立てを推進する立場にある(推進は基本的に自民党と公明党)。その傾向は国会でも同様であり、ムダな公共事業との批判があるものであっても、景気対策を名目に全国であらゆる公共事業を推進してきたのが自民党だったはずだ。
 ところが、前回の衆議院選挙以来、都市部での支持が得られなくなったことからか、はたまたは次に控えた参院選への影響を考慮してか、自民党は自ら公共事業を見直す姿勢に転じつつある。さまざまな思惑があったとしても、その路線転換は歓迎すべきものだ。
 ただし今回、鳩山議員が会場に顔を見せたことがそのことと直接関係があるとは考えにくい。あくまでも憶測だが、十六万坪の埋め立ては国の事業でないことから(つまり国会議員は直接関与していない)、国会議員ならば口を出しやすい状況はあっただろう。また鳩山議員自身、自然との共生を口にしてきていただけに、自然環境への関心がもともと高かったといえるかもしれない。
 鳩山議員は十六万坪の埋立事業について、次のように話している。まず埋め立ての賛否については、
 「当然、埋め立てるべきではないと思いますね。たとえば交通政策上、延伸などの関係でどこかに触れるということであれば別途検討することはあり得るかもしれませんが、でも、交通網は迂回すればいいことです。ハゼというのは江戸時代から東京を象徴する美味なる魚だし、私も実際にずっと釣ってきた人間ですから、何もハゼの楽園を潰すことはない。人間のわがままでどこまでも自然を壊していいという考え方は、もう終わりにしなければならない。この問題はその象徴になると思いますね」
 鳩山議員も柿沢議員同様、十六万坪でのハゼ釣りの経験があるという。その回数たるや30回以上とも語っており、一般の人ならいざ知らず、国会議員でこれだけ十六万坪のハゼ釣りにハマッている人も珍しい。本人いわく「国会議員になってからも釣りをしたことは何度もあるんです。ハゼ釣り好きだから。そういった意味ではこのハゼの楽園を絶対に潰してはいけないという思いが強いですね」と。また、料理研究家としても知られるだけに、食文化という視点からもハゼという魚には理解が深いようだ。そして基本的に反対の立場であると明言しており、与党側の議員が反対を唱えることは、運動関係者にとって心強い。
 さらに鳩山議員は石原都政について次のように話す。
 「知事が『やめた』って言えばいいわけでしょ。私は石原都知事の仕事ぶりは非常に高く評価しているんですが、もしこの十六万坪の埋め立てを推進するんだったら、突然、大減点になる。慎太郎知事だってヨットに乗っておられるし、自然のことを理解しておられると思うから、きっとやめてくれるんじゃないですか。石原都知事は必ず中止の方向に変わってくれると、知事を信頼したいと思いますね」
 鳩山議員も柿沢議員と同じように、知事選を闘った間柄でもある。そうした立場から見ても、石原都政に対しては概ね評価に値する一方、唯一の汚点になり得るのが、この埋立問題であると同氏は言う。
 さらに、あくまで事業の推進を打ち立てる都議会自民党に対しては「私は必ずしもすべての人(自民党議員)が推進ではないと思います。仮に自民党の多くの方が今まで推進されておったとしても、その中で、やっぱりやめた方がいいという議論を、自民党の中で起こすことは充分可能なはずです。私も仲間に働きかけること、あるいは行政当局に働きかけるなど、一生懸命やりますよ」と語った。
 このように自民党の鳩山議員が反対の意思を明確にしていることは、十六万坪を後世に残す運動にとって、大きな前進になる可能性を秘めているといえるだろう。

鳩山議員が超党派の組織を提案

 余談になるが、ハゼびらき当日の集合場所になった朝潮小型船乗り場では、柿沢議員、緒方議員、鳩山議員の3名が顔を合わせ(東議員はその後に到着)、一時、十六万坪の問題について対談する形となった。その会話の内容を断片的ではあるが、若干紹介しておきたい。

鳩山議員:十六万坪は埋め立てさせてはいけませんよ。自然を守ることは何よりも大事なことで、東京湾のハゼはその象徴ですからね。
柿沢議員:ここはまあ、鳩山さんとは意見の違うところなんだけど、すでに埋め立ててしまった臨海副都心を、蝶々の森にしようというのはどうかと思うんだけど、あそこは地下にいろんな埋設物があって、もったいないからそれはそれで使おうと。しかし新規に埋め立ててまで用地を確保する必要ないんじゃないかと。
鳩山議員:ただ私が言ったのは、柿沢方式のようにありとあらゆる手法を集積するよりは、住宅と林のほうがいいと言ったんですよ(笑)。それは今後、お金の使い方しだいでどうなるか分からないけどね。
柿沢議員:それもやっぱりね、水辺があってこそなんですよね。水辺があるから住みよい住宅地になり得るんです。水辺がなくなって住宅を建てるのでは、ゴミの埋立地に住宅を建てるのと同じなんですよ。
鳩山議員:築地市場は移転させず、豊洲に住宅を建てればいいんだよね。そういう議論をしないといけない。あれは先生(柿沢議員)の回りでは推進意見が多いんですか。
柿沢議員:いや賛否両論ですよ。
鳩山議員:そうでしょうね。
緒方議員:運動してらっしゃる方々が住宅の問題を提起してますよね。東京都が運輸省に認可申請してから5ヶ月になりますが、普通(認可が下りるまで)2ヶ月と言われてますから、その問題提起が効いているんですよ。だから今度は党の力でぜひ何とかして頂きたい。一緒になればもっと力強いですからね。
柿沢議員:これだけ超党派でやってるんだからね。
鳩山議員:そうですよ。超党派で組織して下さいよ。絶対参加するから。

このように、十六万坪をめぐってさまざまな議論が展開され、それは超党派での組織、つまり「十六万坪を守る議員連盟」(仮称)の実現、その可能性を示唆するものになった。
 国会議員のみならず、埋め立てに異論を唱えてきた都議会の方々など、多くの議員がこの議員連盟に参加し、湾奥に残された最後の浅瀬・十六万坪を後世に残す運動を政界内で積極的に展開してくれれば……、それが守る運動を続けてきた市民側の願いでもある。
 また、ここで特筆しておきたいのは、各議員の動きは決して市民運動の後押しのみによるものではないということだ。各議員ともども、十六万坪の埋立問題を自らの問題として捉える傾向にあり、これまで失われ続けてきた東京の水辺環境をいかにして保全してゆくか、それを模索しているという印象を受ける。でなければ、特に推進派の多い自民党から鳩山議員が足を運ぶこともなかったはずで、また鳩山議員の口から「超党派での組織」という発言が出てきたこと自体、その積極性を感じさせる。
 今後「十六万坪を守る議員連盟」のようなものが果たして実現されるのか、議員間での議論にぜひ期待したい。
 最後に都議会についてだが、来年7月の都議選を視野に入れた動きについて、当日現地を訪れていた曽根はじめ議員(都議・共産)に話を聞いてみた。
 「十六万坪の埋立問題は、東京の自然環境を守れるかどうかの問題、東京全体の問題だと思うんですよ。その意味で東京から出る候補者にとって、この問題は次の選挙までに白黒つけなければならない。推進ということだと、いったい何のためにこの公共事業をやるのかと問われるわけで、そしたら誰もこれを是が非でも埋め立でなければならないという人はいないと思うんです、理屈は立たないですからね。」
 このように語り、推進することが選挙に不利に働くことを示唆した。これは十六万坪の問題が一般都民の注目を集める存在になりつつある証であり、さらなる運動の高まりによっては、都議選の動向を左右する可能性も否定できないということである。有権者の関心をどこまで集めることができるか、それが今後の運動のカギを握るといえるかもしれない。