[江戸前の海十六万坪(有明)を守る会]
情報、其之拾参   2000.8/9
[ ”十六万坪 ハゼびらき”報道より
  

イベント”十六万坪 ハゼびらき ”盛況に終了しました。
総参加人数、200名、出船数33艘、参加業者41社、
国会議員参加4名{ 柿沢弘治(無所属)、東祥三(自由)、緒方靖夫(共産)、鳩山邦夫(自民)、}
一方、親子釣大会は、このところの高温で、釣果不調ながらも、
現地と江戸文化の紹介、初心者への指導と、意義あるものになりました。
暑いさ中に、ご参加、ご協力の皆さま、資金カンパ、当会への入会者、等々、
心より感謝いたします。ありがとうございました。
以下、東京新聞8/8朝刊の記事より転載させて頂きます。


 
江戸前に残る”ハゼの楽園”
東京新聞8/8朝刊
 
 
十六万坪保全は超党派で
野呂法夫
 

 超党派で!
 十六万坪を守る共同歩調をとろう」ーー。

 東京港の有明旧貯木場(通称・十六万坪)を埋
め立てる都の臨海開発に反対する市民団体が
8日に開いた「江戸前のハゼびらき」で、
地元江東区を含む党派を超えた東京の国会
議員4人が初めて声を合わせた。
 本格的なハゼ釣りシーズンを前に、「江戸
前ハゼの楽園」とされる「十六万坪」の保全
運動は国会議鼠の参戦で新たな展開を迎え
た。.
       埋め立て反対!
    国会議員4氏が連帯
「江戸前のハゼびらき」は「江戸前の海十六万坪を守る会」(安田進会長)が呼び掛け、
 親子ハゼ釣り大会の参加者ら約200人が、船上から豊漁と安全を祈願。
 同時に遊漁船業者が釣り船や屋形船約60隻を連ねて海上デモを繰り広げ「埋め立て反対」を訴えた。
「江戸前のハゼを守ろう」との呼び掛けに、この日は、
 東京15区(江東区)選出の柿沢弘治(無所属)、東京比例代表の東祥三(自由)、同、鳩山邦夫(自民)、
 参院議員の緒方靖夫(共産)の、国会議員各氏も駈けつけた。
 午前九時前、中央区の晴海小型船乗り場を訪れた柿沢氏は「島根県の中海干拓や徳島県の吉野川可動堰
 (ぜき)など、無駄な埋め立てや公共事業を見直していこうという中、大都会に残された貴重な自然を守
 っていくことが大事」と指摘。そして「(埋め立ての採算の)銭を得ようとして、(自然の)金貨を捨てるよ
 うなもの。石原慎太郎知事が「海の男」ならば、東京湾の水辺にも関心を持ってほしい」と呼び掛けた。
  鳩山氏も激励に駆け付けると、緒方氏を交えてハゼ釣り談義が始まった。
 鳩山氏は「東京湾の象徴のハゼの"保育園"をつぶして住宅地にする必要はない。自民党が開発を推進して
 きたとはいえ、何ら縛られるものではない、今後、自然との共生の為、自民党の都議とも話し合っていき
 たい」と翻意を促す決意を表明。さらに鳩山氏は、「超党派で共闘しましょう」と提案、
  柿沢、緒方両氏も「ぜひ一緒にやりましょう」と約東、その後現れた東氏も、賛意を示した。
 東氏は「だれが何のために進めている計画なのか見えてこない。埋め立ての目的は非常に脆弱.(ぜいじゃ
 く)。十六万坪を見て、何に代えても守る必要を感じた。森田運輸相や川口環境庁長官、石原都知事には
 現場を見てほしい」と述べ、
  緒方氏は「埋め立て反対の動きは広がってきた。何故ここを埋め立てなければいけないのか.引き続き
 (認可審査中の)運輸省に申し入れていきたい」と話した。

  都は、いまだ「約35haの海面を平成16年度までに
  埋め立て、9000戸程度の住宅を建設する計画で
  「確実に事業を実施していく」(港湾局)
   としている。

インターネットニュースより、共同通信、読売、NHKの
報道も下記、転載しておきます。

題名 :共: 江戸前ハゼ守れと海上デモ 旧貯木場保存で遊漁船業者
登録日 :00/08/08

共同通信ニュース速報

 東京都が臨海副都心開発の一環で埋め立てを計画している旧有明
貯木場(江東区、約五十四ヘクタール)は江戸前ハゼの貴重な生息
地として、埋め立てに反対する東京湾遊漁船業協同組合(大塚欣一
理事長)などが八日午前、旧貯木場の周辺水域で海上デモ行進した

 参加したのは同組合所属の東京、千葉、神奈川の一都二県の遊漁
船業者、屋形船東京都協同組合(鈴木哲夫理事長)の屋形船など計
五十六隻。
 午前十時に集結地の東京港内の第六台場をスタート、晴海埠頭(
ふとう)など経て旧有明貯木場へ。「埋め立て反対」「環境破壊を
許すな」などのシュプレヒコールが周辺に響き渡った。
 海上デモに合わせ、埋め立てに反対する市民団体の「江戸前の海
十六万坪(有明)を守る会」(安田進代表)も「ハゼなどが育つ大
切な水域。秋の風物詩として庶民に親しまれている江戸前ハゼ釣り
を存続させたい」として貯木場内で親子ハゼ釣り大会などを開催し
た。
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題名 :読: 東京湾埋め立て反対で海上デモ
登録日 :00/08/08

読売新聞ニュース速報

 東京都が進めている東京湾・有明北地区の旧有明貯木場(約四十一ヘクター
ル)の埋め立て計画をめぐり、これに反対する遊漁船組合や市民団体などが八
日午前、釣り船や屋形船など約六十隻を連ねて大規模な海上デモを行った。
 デモを実施したのは、市民グループ「江戸前の海十六万坪を守る会」(安田
進会長)と「東京湾遊漁船業協同組合」(大塚欣一理事長)。旧貯木場がハゼ
の釣り場になっていることから、釣り船やプレジャーボートが「ハゼの楽園を
なくすな」「最後の江戸前の海を守れ」などと書かれた横断幕やのぼりを掲
げ、隊列を組んで東京湾を行進した。
 都の埋め立て計画は臨海副都心開発の一環として、住宅建設や道路整備など
を行うことになっている。
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題名 :NHK: 東京湾・有明北地区で 埋め立て反対海上デモ 釣り船
登録日 :00/08/08

NHKニュース速報

 東京都が埋め立てを計画している東京湾の有明北地区の貯木場跡は、ハ
ゼの貴重な生息地になっているとして、きょう釣り船業者やハゼ釣りの愛
好者などの団体が、五十隻あまりの船を出して埋め立てに反対する海上デ
モを行いました。
 この海上デモは、東京湾で釣り船や屋形船を営業している業者の組合や
ハゼ釣りの愛好家、それに市民グループが行ったものです。
 東京都が埋め立てを計画している有明北地区の貯木場跡の海上には、釣
り船や屋形船など五十六隻が集まり、予定地はハゼの貴重な生息地だとし
て開発を見直すようシュプレヒコールを繰り返しながら、埋め立て予定地
周辺を一周しました。
 また、貯木場跡では、江戸時代から伝わる手こぎの和船による伝統のハ
ゼ釣りも行われ、江戸前のハゼの釣り場を守ろうと計画の中止を訴えまし
た。
 有明北地区の貯木場の跡は周囲が防波堤などで囲われているため、波や
風に強く、水深が浅いことから、ハゼの産卵に適した場所だといわれてい
ます。
 東京都は、臨海副都心開発の一環として、都心に近い住宅を供給しよう
と昭和六十三年に埋め立ての計画を決めました。
 計画は一度見直され、埋め立ての規模は三十五ヘクタールに縮小されま
したが、九千戸の住宅の建設を予定していて、事業費は、埋め立てだけで
四百億円が見込まれています。
 東京都は、今年四月からの着工をめざして、今年三月、運輸省に埋め立
て免許の許可申請をしましたが、審査はまだ終わっていません。
 反対している釣り船の組合や市民グループは、貴重な自然を破壊してま
で住宅建設のために埋め立てをする必要はないとしていて、東京湾遊漁船
業協同組合の吉野正夫(ヨシノマサオ)専務理事は「中海の干拓工事など
最近は公共工事の見直しが行われていて、この計画も見直されることを期
待して反対運動を続けていきたい」と話していました。
 これに対して、東京都開発技術課の小林伸好(コバヤシノブヨシ)課長
は「有明北地区は都心に近く環境も良いため、住宅の需要は見込まれる。
都として計画を中止する考えはない」と話しています。

※ ”異議アリサイト”より、当日のTVニュースのダイジェストをテスト発信しています。
2000.8.9 校了