sakuya's room

Come in ! Here is my room.




咲野の部屋だよ、入って入って



                            
balconypassage

sakuya's dialy


1993年
1994年
1995年
1996年
杉森家通信
NEW杉森家通信97

1993年

6月10日(木)
私はまだ存在しないが、記録上はこの日から存在する。
6月12日(土)
おとうさんとおかあさん結婚する。
私はまだ存在しない。
6月15日(火)
おそらく初めてこの世に生を受ける。まだ誰も知らない。
7月20日(火)
パリへ向かう飛行機の中のおかあさんの中。なんか気持ち悪い。
7月22日(木)
ボローニャに向かう夜行列車。なんか居心地が悪い。
7月24日(土)
おかあさんに気づかれる。
7月26日(月)
ヴェローナに移動。ああ気持ち悪い。ええーい、よいしょっと。
おかあさん出血する。
7月27日(火)
ヴェローナの産科の先生の指に触れる。初めて男の人に触ってしまった。やだあ。
おかあさん入院。
おとうさん帰りのフライトのチケットを買う。
8月1日(日)
ベルガモからロンドンを経由して日本に戻る。

11月21日(日)
なんだか毎日気持ちいい。ふらふらー、ぐるぐるーキックキック。今日はわら天神で腹帯を買ってもらった。おいしいお好み焼きをおかあさんが食べたのがわかる。

12月10日(金)
毎日おかあさんが歌っていた歌が、今日はホールのせいかとても気持ちいい。フンパーディンクの「ヘンゼルとグレーテル」から「暁の精のアリア」と、プッチーニ「ボエム」から「ムゼッタのワルツ」。

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1994年

3月12日(土)
おとうさんはタムリンの結婚式で宮崎に行った。わあ、わたしも行きたい行きたいー!
おかあさん陣痛を感じたような気がする。
おとうさん式後あわてて戻る。
3月17日(木)
だってまだ出たくないんだもん。
3月28日(月)
だんだん回りの海が狭くなって動きにくくなってきたなあ。ちょっと出たい気がしてきた。
おかあさん弱い陣痛を感じる。入院。
3月29日(火)
ああ、頭の方が広いのね。じゃああっちに行ってみようかな。あれー行き止まりかなあ。あ、ちょっと頭が寒い。うーん、よいしょっと。出ちゃえ。ぽん!
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4月29日(金)
遊ちゃんと遊ちゃんのお父さんとお母さんが来る。でも、まだ意識がはっきりしない。

5月××日
いろいろやりたいことはあるんだけど、まだ身体が充分にいうことをきいてくれない。とりあえず寝る。空腹のため起きてお母さんを呼ぶ。とりあえず寝る。おしっこをしたのでお母さんを呼ぶ。また、ちょっと寝る。ああーあ、よく寝た。お母さーん。
お母さん寝不足。

6月7日(火)
こうじっとしていたら運動不足だわ。せめてこうやって寝返りたいんだけど、ああ、できないできない。
6月11日(土)
 初めて寝返りする。

7月24日(日)
お父さんは赤岳に行っている。今頃は鉱泉に浸かっているのかなあ。亜矢ちゃんが泊まりに来てくれる。
7月30日(土)
朝早くから電車に乗って羽田へ。飛行機に乗って三宅島に向かう。スチュワーデスさんがおもちゃをくれたけど、なんか飛行機は嫌だ。狭いし、うるさいし、ああっ、やだやだ!
現地の天候不良のため、房総上空で途中帰還。

8月12日(金)
土浦のじじの家からは夏でも星がよく見える。あっ!流れ星。あ、また。
8月13日(土)
崎浜の大じじの家に行く。大じじが「うごく、うごく」って言ってくれた。
8月14日(日)
茎崎のじじの家で朝を迎える。忙しいなあ。いちおう咲野、人気者だから。

11月3日(木)
「雨降りお月さん」という部屋に泊まっている。部屋から海が見えるの。どっぱーんって。初めて砂遊びしちゃった。お昼頃眠くなってお父さんに抱っこされたまま寝てしまった。不覚にも。
お父さんとお母さん、無口な板さんの握った新鮮なネタの寿司を食べる。
11月27日(日)
お母さんは今日はお仕事。「ヘンゼルとグレーテル」の夜の精を歌うの。お昼頃お腹が空いて、おっぱいが欲しくて泣いてたら、紫の髪で紫の服を着てすごい顔をしたおばさんが、おっぱいをくれようとするの。私、助けてお母さんって泣いたわ。本当に怖かった。

12月10日(土)
家の北側の窓がやっとアルミサッシになって、網戸も入ったの。これで次の夏は蚊に悩まされることはないわ。
12月18日(日)
お母さんのサロンコンサート。私お母さんよりたくさんプレゼントをもらったの。主役は私ってところだわ。
12月29日(木)
お父さんはこのところずっとパソコンで風水のことを書いている。私も触りたいなあ。もうちょっと大きくなったら絶対使いこなすんだ。


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1995年

1月1日(日)
茎崎のじじがおめでとうって。詩吟を歌ってくれた。お母さんの歌とはちょっと違うぞ。

2月23日(木)
大きなワンワンがいる。お母さんがあれは鹿さんだって教えてくれた。うんとおいしいお好み焼きも食べた。やっぱり、東京のお好み焼きはレベルが低いわ。宿のおネエさんは優しいし、ここはいいなあ、咲野、気に入っちゃった。
3月26日(日)
みんなで咲野のお誕生を祝ってくれた。
でも何であんな重いもの背負わせるの。歩けないじゃない。


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