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OZ'sスイス・レポート

[写真]スイス・イタリア分岐点

■その2:国境を越えるスキーヤー



 前回のメールで紹介したように、マッターホルン・バーンは、イタリアの チェルビニア・エリアとつながっています。リフトのチケットにも「インター ナショナル」という種別があり、これを買うと、スイス側だけでなく、イタリ ア側のゴンドラやリフトにも自由に乗ることができます。
 スキーでの国境越えなど、めったにできることではないので、私は期待して きました。

 クライン・マッターホルン(小マッターホルンの意、3883m)の頂上までロー プウェイを乗り継いで登り、そこでモンブランなどの山々をながめた後、南斜 面を滑り始めます。コースの途中には、「左イタリア、右スイス」を示す案内 板が立っています。イタリア側へ進路を取り、あとは標高2050mのチェルビニア の町まで一気に下ります。こちらも広いバーンです。所要30分ぐらいでした。 パスポートコントロールなどはありません。単に山の北側斜面から南側斜面へ 移っただけ、という感じです。
 ただし、案内してくれたガイドさんによれば、これは天候がよいからで、風 が強くてロープウェイが止まっている場合は、風のなかをTバーを乗り継いで いくので、かなり大変、ということでした。

 ところで、ツェルマットからチェルビニアへ行く際の注意点は、帰りのゴン ドラの運行が終わらないうちにツェルマットへ戻ること。4000m級の山々に隔 てられているので、シャトルバスやタクシーで戻るわけにはいきません!
(つづく)


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Copyright 尾崎 博 1999